「無彩限のファントム・ワールド(TVアニメ動画)」

総合得点
75.9
感想・評価
1208
棚に入れた
6633
ランキング
745
★★★★☆ 3.6 (1208)
物語
3.2
作画
3.9
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.6

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

renton000 さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

ギブアップかも

 ユーフォからの流れで「京アニだから見た」というのが正直なところなんですけど、果たして見る価値があったのかと問われると、ちょっと厳しい感じがしますね。特別悪い作品だと思っているわけではないんですけど、有象無象に埋もれてしまう作品かな、という印象です。

 第一話を見たときには、シリアス路線に変更しそうだなぁ、と考えていました。理由は後述しますが、この作品がストーリーものとして展開すると考えていたんです。
 ただ、今現在ではその様相はほとんどなさそうです。起承転結の承がないというか、起もほとんどなくて、いわゆる一話完結型の作品として成立しています。2クールの20数話で終わるのだとは思いますが、その大半を一話完結型として進めていて、その後にストーリーもの、中でもシリアス路線に変更するっていうのはちょっと難しい気がします。

 もちろんそういう作品がないわけではないんですけど、この作品では特別やりづらそうってことです。
 イメージとしては「がっこうぐらし」ですかね。「がっこうぐらし」の第一話では、大半を日常ものとして使っていて、終わり間際に路線変更をしていました。
 これを一話の中ではなくて、長いスパンでやるイメージです。日常ものとして進めていって、最終話や1クール終了時点でストーリーものとしてどんでん返しを見せる、って構成に変えるわけですね。これ自体は簡単なんですけど、でも、日常ものとして楽しんでいて最後まで追っかけて来てくれた視聴者は、おそらく喜びませんよね。唐突に「かわいいあの子が実は…」という展開を見せられて、それをすんなり受け入れるっていうのは結構大変なことだと思います。キャラに愛着が湧いてからの路線変更は、特別の事情がない限りはやらない方がいい気がします。
 「ファントムワールド」で路線変更があるとしたらシリアス路線への変更だとは思うんですが、シリアス好きな人はもう見ていないだろうし、今の内容が好きな人はシリアス路線への変更を期待してはいないですよね。今更路線変更をしてしまうと、そこに需要と供給のミスマッチが起こりますから、ファンが離れるだけのような気がします。

 とはいえ、やっぱり気になるシリアス路線。第一話でシリアスもののストーリーになると感じた印象について、少しだけ述べておきます。


シリアス路線は?:{netabare}
 なんたら社が起こしたバイオハザードによって脳機能が変異し、誰しもがファントムを認識できるようになった。また、その影響で特異能力者も出てきた。
 これらが本作の設定なんですけど、少し気になりますよね。

 中でも一番気になったのは、脳機能「エラー」対策室という呼称です。
 本作の主人公たちは、ファントムが見えることや特殊能力が使えることをネガティブに捉えている感じはなくて、むしろポジティブに受け入れているように思えます。これは他の市民にとっても同じで、演劇回なんかでもファントムや特異能力自体を許容している様が見て取れました。
 で、このポジティブさをそのまま設定に活かすなら、脳機能「進化」対策室みたいな感じで、呼称自体にポジティブ表現を用いるんじゃないの?と思いました。でも、あくまでも脳機能「エラー」対策室。主人公たちや一般市民の受け入れ方とは裏腹に、この対策室を設立した人にとってはこれらの現象が単なる「エラー」だってことですよね。

 ここに疑問を持ってしまうと、いろいろ怪しく見えてきます。
 そもそも学校が怪しい。強い能力を持ったコイトちゃんが転校してきたって話から分かるように、この学校って特異能力者の受け皿っぽいですよね。ファントムを倒すと報酬も出るっていうのもちょっと気になります。なんでそんな学校が成立しているんですかね?
 次いで、先生が怪しい。脳機能エラー対策室の顧問ってだけで、何者なの?って感じですよね。先生の記号としては、年を取っているとかスーツを着ているとかで十分ですけど、この人が着ているのは白衣です。本当にただの学校の先生なんですかね?
 最後に、家族関係がいろいろ怪しい。ハルヒコの家族もマイ先輩の家族も怪しいんですけど、第一話の時点で一番怪しかったのは、レイナちゃんのお姉ちゃんですよね。行方不明って設定で、行方不明のまま放っておくっていうのもあんまり考えられないですから、何かありそうな気がします。第一話の時点という限定を外すなら、一番怪しいのはマイ先輩の家族ですね。一番語られていないからこそ一番怪しいです。
 あと、各話の冒頭に脳機能に関する小ネタが入っているんですけど、第三話くらいまではフラグになるのかな、なんて考えていたりもしました。

 いやまぁシリアス路線は無しで、キャラものとして終わりそうなんですけどね。でも、シリアス路線にしないなら、この辺の設定ってどうするんですかね? バイオハザードとは一体…?という疑問を残して終わるんでしょうか。{/netabare}

投稿 : 2016/03/26
閲覧 : 293
サンキュー:

10

無彩限のファントム・ワールドのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
無彩限のファントム・ワールドのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

renton000が他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ