「竜世紀 神章 A.D.1990 璃子(OVA)」

総合得点
62.0
感想・評価
10
棚に入れた
32
ランキング
4980
★★★★☆ 3.4 (10)
物語
3.2
作画
3.7
声優
3.3
音楽
3.3
キャラ
3.2

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ネタバレ

どらむろ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

1話30分弱の短編。少女と竜の交流物語。自衛隊が竜を倒すゲートの先輩かも。

1巻30分弱で全2話のOVAのうちの、1話目です(あにこれでは2話は別枠)
現代(90年代)を舞台に、竜と自衛隊の死闘…の間に、世の中に失望している少女が幼い竜と交流していく。
30分弱で安定したストーリーなのですが、1話完結なのでやや物足りない面も。
でもこの時代のOVAの中ではクオリティー高いです。
…かなりの残酷グロ描写あり、グロ苦手な方は観ない方が良いかも。

{netabare}『物語』
世界各地に突如出現した竜に対して、人類軍が応戦している世界観。
竜は強い生物とはいえ、自衛隊の戦闘ヘリや突撃銃の方が圧倒的、何気に自衛隊が竜に圧勝する「ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり」の先輩かも。
本作の竜はあんまり強くないので、ゲートの炎龍戦より一方的です。
何気に自衛隊無双が燃える。

…物語の本筋は自衛隊ではなく、世の中に失望し堕落した世界なんて滅んでしまえばいいと思っている少女・璃子(りこ)が、自衛隊に倒された竜、の子供を拾って育てる過程で交流を育む、ちょっぴりハートフルストーリー。
璃子の現代っ子(80・90年代)らしい心の闇が印象的に描かれており、竜の子「カーマイン」(喋れる)との関係が良かった。

実は竜が人類の敵ではなく、真の敵は魔の軍勢であった!
魔の軍勢による人類虐殺シーンが非常~にグロい!デビルマンとかその辺を彷彿。
人類滅亡は璃子の望みのハズ…でも、やっぱりこんなのはイヤ!
…尺足りないのでここら辺繊細ではないものの、まあ子供ですし特に不自然ではないですな。

終盤、カーマインと強い絆をもって、璃子が竜騎士みたいに魔に立ち向かうバトル展開はかなり燃える。
竜を敵視していた自衛隊指揮官も援護してくれるのも王道で熱い。
ラスト、璃子はかつて失望していた世界が美しい事を悟り、心通わせた竜に微笑む…
きっと、カーマインとの交流で変わったのでしょう。尺不足故、視聴者の想像ですけど。
{netabare} ええ~、璃子ちゃん死んじゃうのか…。ベタだが少し泣けるラストでした。{/netabare}

30分弱でテンポ良く安定したストーリー、尺が短いながらも璃子の心情の変化は(ギリギリ)自然に感じられるのが良かったです。
私的に、ルリシア編よりも璃子編が好きです。


『作画』
キャラデザをガンダムZZの北爪宏幸さんが担当、璃子ちゃんはエルピー・プルっぽい美少女です。
このキャラデザは2016年のヒロイン達と比べても遜色ない。
竜と自衛隊のバトルも中々。
モブが虐殺されるシーンが非常にグロい…。
終盤の人竜共闘シーンが中々良いです。

『声優』
璃子は鷹森淑乃さん、闇を抱える美少女良かったです。
カーマインの関俊彦さんは竜が無理して喋ってる感上手かった。
竜を敵視する自衛隊指揮官の玄田哲章さん、熱血で若い感じが意外とハマり役でした。
この他声優陣豪華。

『音楽』
ED「さよならのかわりに」が、中々の良曲。
璃子とカーマインの絆を感じさせてくれ、少し涙腺が…。

『キャラ』
病んでる美少女・璃子ちゃんかわいい。カーマインに対して母親のような、人を信じず竜を育てる…魅力を感じるヒロインでした。
もっと尺取って内面掘り下げてほしかった気はしますが、30分弱で最低限心情は伝わる。

カーマインは…お前喋れるんかい!w

竜に敵意を燃やす自衛隊指揮官・相良も良いキャラでした。
終盤の援護射撃がカッコイイ、コマンドーみたいだ!(中の人){/netabare}

投稿 : 2016/04/19
閲覧 : 372
サンキュー:

17

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