「ばくおん!!(TVアニメ動画)」

総合得点
66.7
感想・評価
563
棚に入れた
2338
ランキング
2681
★★★★☆ 3.4 (563)
物語
3.3
作画
3.4
声優
3.4
音楽
3.4
キャラ
3.5

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ぽぽんぷぐにゃん さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 3.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:今観てる

ポスト・けいおんになれるのか?

2009年は、アニメにおける節目の年となった。
歴代最強と謳われた門番に打ち勝ち、見事大賞に輝いたのは『けいおん!』。
これまでの社会現象作を彷彿させる千変万化のフォームチェンジは、
日本のアニメが歩んだ足跡をいとおしく振り返る、またとない機会を与えてくれた。
だが、その一方で、ダークヒーローによる痛快なピカレスクロマンは、我々の心に新たな問いを残していった。
はたして、そんなアニメが出ることを喜んで良いのだろうか?
あの時、我々は確かに平静を打破する絶対強者の登場を望んでいた。
だが、本来であれば「事件なんて1回もないのが一番良い」はずだ。
不作を望みながらも、その一方でなぜか、魔物が訪れることを願っている……。
心の奥底に抱えたそんな矛盾に答えを見つけられないまま、
我々はまた、どこかで咲いているであろう徒花を探しに出たのであった。

4月のこと。
2016年の嵐は、「禁断の地」の発見から始まった。
それは、4年前の『カルパン』を彷彿させる、深い霧に包まれていた。
リア充の世界から飛んできた、プロパガンダ、
『ばくおん!!』である。
『ばくおん!!』と言えば、けいおん!!に触発され生まれた、乗り物オタク系の女子高校生を題材にした物語である。
バイクに関係する部活を舞台にした漫画をドラマ化したものだ。
本作は、メーカー公式協力作品として、以前から期待を寄せられていた。
しかし、放送開始直後、アニメ界隈は阿鼻叫喚の地獄絵図と化した。

ありとあらゆる場面で電波が噴出し、ネタの盛大なカーニバル。
まさしくご覧の有様であり、ドラマというレベルではない。
「選評書く気も起きないくらい作品だから無視したほうがいい」
動乱のさなか、スレ住人は吐き捨てるように言った。
実際、『ばくおん!!』に特攻する者はなかなか現れず、検証は遅々として進まなかった。
というのも、題材が題材なこともあり、バイクの知識人が絶対的に少なかったのである。
もし本作に影響されて車種を0から買うとなれば、その値段は数10万円を優に超える。
酔狂にしてはあまりに痛すぎる出費である。
とは言え、このまま選評が届かなければ、本作が迷作賞の舞台に上がることはない。
伝説は伝説のまま、闇に消えてしまうのだろうか。
苦渋に苛まれながらも、住人は立ち尽くすしかなかった。

投稿 : 2016/05/07
閲覧 : 147
サンキュー:

4

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