「AIR エアー(TVアニメ動画)」

総合得点
87.1
感想・評価
3347
棚に入れた
16521
ランキング
169
★★★★☆ 3.9 (3347)
物語
3.9
作画
3.7
声優
3.8
音楽
4.2
キャラ
3.7

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本日ご紹介する商品はこちらです(^^)/『AIR入門ガイド』

不親切なストーリーですよねAIRって
アニメ初見で物語を理解するのって難解だと思います。。

作品の魅力を簡単に説明すると
・ハイレベルな作画、音楽が生み出す夏の臨場感
・美少女の闘病、最期

物語の本筋が理解できずとも感動はできます。。
しかし、せっかくですので物語の内面に触れていただいて
100%AIRをお楽しみ頂きたいと思います。


・はじめに
CLANNADから泣きゲーを知ったじぶんが2作目に選んだのが
AIRです。
どちらも京アニでアニメ化され、有名になりましたが
京アニの仕事は原作の雰囲気を忠実に守って
作画と演出で味付けしただけです。。素晴らしい仕事ぶりですが
物足りないんです。。
CLANNADはループ世界である事を一切描写しませんでした。
AIRはループ物ではないので、CLANNADよりは
原作の進行に近いですがAIRは読書をする時のように
自己解釈してからページを捲る物語なので
アニメのスピードだと文字読めませんね。。
2作品とも大好きなアニメですが手放しで高評価できない理由は
オリジナル性の無さです。原作に手を加えてでも
アニメ用に構成しなおすべきだったと思います。


・3部構成の物語
AIRは翼人という存在を描いた物語であって
恋愛や、家族愛は添えてあるだけです。

1部:翼人の記憶をもつ少女
2部:翼人のルーツと主人公、往人のルーツ
3部:翼人の記憶からの解放

時系列でいうと2部、1部、3部の順なんですね
翼人と、その記憶について説明します。


・翼人
人ならざる存在 超越者です
悲しい記憶で最期を遂げたため
魂を人間に転生させ続けています
AIRのヒロイン観鈴が翼人の転生体です


・翼人の記憶
悲しい記憶で最期を遂げたため
幸せな記憶で最期を遂げないと
翼人の転生が永遠に終わりません。


・翼人が転生した人間
成長につれて体は機能を失っていき
記憶も途切れていずれ衰弱して死んでしまいます。
過去に翼人が転生した人間の記憶が深層心理に残留していて
毎晩、過去の悲しい記憶の夢をみています
これが衰弱の理由です。
夢は少しずつ時代を遡るので
最終地点は原点である翼人です。。


・物語は理解できなくとも泣けてしまう理由
美少女の闘病と最期
使い古されたテーマですが、強力です
ラストで母と闘病する娘のやりとりがあります。
一般的な感受性と生活環境で育った方なら
母、晴子の視点に共感してしまい
観鈴がんばれと泣いてしまいます。。
演出で流れる名曲の数々が追い討ちをかけます。


・「もうゴールしていいよね」
名台詞。。涙が出そうです
ゴールの意味がアニメだと死のように捉えられてしまいます。

観鈴は長く転生を続けてきた翼人の悲しい物語を
自分の代で終わらせることをゴールだと言っているのです。

観鈴がゴールするためには最期を悲しい記憶でなく
幸せな記憶で遂げる必要があります。

往人と出会い、過ごし『恋』を知りました
義理の母だった晴子と真の母子になり『母』を知りました
翼人の悲しい記憶を埋める『恋』『母』2つの幸せな記憶を得て
観鈴は長きにわたる翼人の悲しみの物語を終わらせたのでした。

観鈴にとってはハッピーエンドでしょう。。
視聴者は晴子目線ならバッドエンド。。
観鈴を楽にしてあげるにはゴールさせるしかないので
複雑な心境ですね。。


・救い
翼人の呪縛を離れた観鈴、そして往人は
彼らが出会った夏よりも時を遡って転生しています。
少年少女が夏を過ぎて季節がめぐる度に
幸せな記憶を積み重ねていってくれるでしょう。
そう願うばかりです。


最後までご覧いただき誠にありがとうございました

投稿 : 2016/05/20
閲覧 : 200

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