「図書館戦争(TVアニメ動画)」

総合得点
81.9
感想・評価
1982
棚に入れた
11545
ランキング
379
★★★★☆ 3.7 (1982)
物語
3.8
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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スカルダ さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:途中で断念した

表現の自由について思う

 フランス革命、ソビエト崩壊、天安門事件、アラブの春。人々は自由の為に戦ってきた。我々日本人は革命によって自由を得たわけではないので、その感覚は薄いものなのかも知れない。立憲主義の日本では国家から国民を守るために憲法で様々な国民の自由を保証している。ただし、基本的人権には「公共の福祉」という制約がつく。「公共の福祉」を拡大解釈していけば、「メディア良化法」が制定され、図書館戦争のような事が・・・ここで問答。

問「もし表現の自由が奪われたとしたら、我々は武器を持って戦いますか?」
答「いいえ。国会で話しあいましょう!」

=== 図 書 館 戦 争 糸冬 ===

設定に無理がありすぎますね!!

 とりあえず今ある表現の自由の問題について考えてみる。

 昔好きだった「ちびくろサンボ」という絵本がある。岩波書店から発売されていたが、黒人差別の影響で絶版となったまま、復刊されていない。ちびくろサンボは差別的な話ではない。ただタイトルに問題があるというだけで絶版のままなのだ。発売禁止になったと噂されていたが、表現の自由のある日本では検閲がある訳ではない。社会的圧力によって発売が出来ないのである。ちびくろサンボは、世界中で自主規制されている本のひとつ。「完全自殺マニュアル」等社会的影響力の強い本は出版社の自主規制により発売出来ないという本は山ほどある。

 ちなみに私は児童ポルノ禁止法に関しては賛成の立場である。もし自分の子供がモデルになったら・・・と考えれば答えは容易だろう。言ってはならない言葉にはピーが入る。「死ね」と言うだけで人は死ぬ。表現の自由にも規制は必要だと思っている。私は完全な自由主義者ではない。

 前置き終わり。

 図書館戦争のロゴやスタッフロールに新ゴを使ってますが、「あ、新ゴ使ってる……」と感じたのは初めて。アニメを見ていて書体に目を留めてしまった作品と言えば、エヴァンゲリオン、物語シリーズ辺りでしょうか。まずオープニングの新ゴ+ドロップシャドウの美しさは格別。新ゴ以外にもエヴァでも使われたマティス等、様々なフォントが登場するので、フォントマニアにはたまらない作品だと思う。
 ちなみにロゴのデザインは草野剛さん。他にエウレカセブン、鋼の錬金術師、魔法科高校の劣等生、サイコパス、Re:ゼロ、文豪ストレイドッグス等々圧巻の経歴。シンプルなフォントの組み合わせが多いのですが、センスがずば抜けて高い。仕事でロゴのデザインをすることが多いので参考にしたい。

 話自体は全然面白くない。「ぼくらの七日間戦争」のノリで見ようと思ったのだけど、設定に無理がありすぎて現実味が薄い。本を守るより、法を変える方が先。武器を持つより、投票券持って投票所に行こう。

 恋愛要素もよくある少女漫画風でゲンナリ。「いつもあなたのこと気にしてます」という意味合いのセリフしか言っていない気がする……

※ちょっとレビューの作風変えてみた。

投稿 : 2016/06/30
閲覧 : 244
サンキュー:

7

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