ぽ～か～ふぇいす さんの感想・評価

2.9
物語 : 2.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 2.0 キャラ : 2.0 状態：観終わった

最初と最後でここまで印象が変わってしまうとは・・・

原作未読

始まった当初は楽しく観ていましたが
段々録画がたまりがちになって
最終的には完走するか怪しい感じだったのですが

ネット上で炎上しているのを見て
逆に興味が湧いてようやく完走しました

散々酷評されているのを聞いた上で見たラスト2話だったので
ストーリーそのものやよしおの対応なんかに関しては
そこまで文句いう程の事じゃないかなぁ
{netabare}
ではあのラストを許容できたのかというとまったくそんなことはなくて
まちの田舎コンプレックスと被害妄想が病的すぎて
ただただ気持ち悪いばかり

このアニメにおける都会っていう言葉は
社会って置き換えるとわかりやすい
社会不適合者のまちを無理にでも社会に引きずり出して
荒療治で何とかしようと考えたのがよしおで
社会になんか出る必要ない、家に引き籠っていても
ずっと守ってあげるというのがナツ

最終的ににメンヘラ少女が保護者と共依存して
社会から隔絶されて生きることを選択する
っていうものすごく残念な話になってしまいました
ほんとどうしてこうなった・・・
{/netabare}
このアニメへの印象が
最初はコミカルな設定と軽い田舎disが面白い、まちちゃんもポンコツだけどカワイイ！だったのが
回が進むにつれて面白くはないけどまちちゃんかわいいしまぁいいか！というアニメになって
最終的にまちのかわいさという最後の拠り所を見事に潰して終わりました
こうなってしまうとこの作品は何処を誉めればいいんだろう？
という状態になってびっくりです

終盤の展開に関して
東北地方を舞台にしたクマのアニメを放送していたら
秋田に人食い熊が現れて4人が犠牲になった！というのは
運が悪かったというか不幸な事故です
こればっかりは仕方ありません
でもそんな状態でクマが仙台の街の中に出没する
アニメオリジナルエピソードをやる必要がどこにあったのか？

放送中には大手事務所に所属していない地下アイドルが
ファンの男にめったざしにされる事件もありました
その際に犯人の異常性とともに
地下アイドルの安全管理の杜撰さなども話題になりました
そンな状態でまちがローカルアイドルになる話がはじまり
奇妙な恰好で奇行を繰り返すアイドルファンの男たちが描かれ
イベント中にまちが行方不明になる杜撰な管理体制
ここまで来ると偶然の符合ではなく
わざとやってるんじゃないのか？という気さえしてきます

アイドルと言えばOPのだって、ギュってして。を歌う花谷麻妃
作中のまちと同じく14歳のジュニアアイドルです
ジュニアアイドルの歌ってホント聴いててキツイですね
OP聞いてるだけでイライラするのはなななの時以来でした
ジュニアアイドルの売り方として発展途上な女の子たちが
少しずつ成長していく様を見せていくというのが定石のようです
既に完成された状態であることを求められないので
伸び代が大きいと言えば聞こえがいいですが
要するに現時点ではヘタクソであることが許容されるどころか
むしろ長所としてもてはやさされる世界
閉じた世界の中で勝手にやっていてくれる分には
こちらとしては一向に構わないと思うのですが
こうやってアニメに世界に飛び込んでくるなら
最低限歌える子を連れてきてほしいものです
ただ今回は彼女が悪いというよりは
楽曲のハードルが高すぎたというようにも思います
せめてもっと歌いやすい曲を用意してあげればいいのにね
あのラップ調のパートなんかおそらく
恋愛サーキュレーション的なものを目指したんだろうなぁと思います
JCキャラのキャラソン？ならばこっちはリアルJCだ！（勝った
くらいの事を思ってそうですが
まぁそんな簡単にはいかないよね

しかしまぁ色々とアグレッシブなアニメだったので
だいぶから回っていたとはいえ
その攻めの姿勢は評価していいのかもしれない？