「THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!(アニメ映画)」

総合得点
72.2
感想・評価
535
棚に入れた
3097
ランキング
1154
★★★★★ 4.1 (535)
物語
3.9
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

変わること、変わらないこと

 原作は未プレイ。
 テレビシリーズで結束力の強さを見せてくれた765プロだが、彼女達の場合はスタート時から
一緒だったわけで、同じ時間と空間を共有したことによる積み重ねがあった。
 で、ここに新規参画者という形の異分子が入ってきた場合、どうなるのか?というのが本作の
ポイントのように思えた。
 まず感じたのがバックダンサー組と較べての765PRO ALLSTARSの頼もしさ。
 やはり、これまでの数々の経験が確実に成長につながっていたようで、萩原 雪歩、
高槻 やよいといった頼りなさげだったメンバーも見事に先輩としての力強さを感じる。

 ストーリー的には初のアリーナライブのためのバックダンサーの一人である矢吹 可奈の離脱
問題が山場となっているが、テレビシリーズ同様にここでも突破口となるのは天海 春香。
 劇中でも語られているように、彼女の考えは甘いところが多々なのだが、甘いは甘いでも
彼女のぶれない心からくる力強い甘さといった印象。
 この展開自体はいい話ではあるんだけど、可奈が姿を見せなくなった理由が太ったことに
あったのはちょっと笑ってしまった。

 アリーナライブと並んで、重要なポイントだったがのがプロデューサーが渡米してしまう
こと。
 このシリーズは変わることの大切さと変わらないことの大切さを描いている印象があるが、
テレビシリーズは終盤の春香の問題に代表される変わらないことの大切さに大きく焦点が
当たっていたのに対して、本作はこのプロデューサーの渡米や初のアリーナライブなど変わる
ことの大切さに大きく焦点が当てられていたように思えた。
 他にも如月 千早の家族関係の変化などもそうだし、ネタ的には歌オンリーだった千早が
カメラを趣味にしていたことも変わったことか。
 勿論、テレビシリーズを踏まえての本作ゆえに765プロの家族的空気感といった変わらない
ことの大切さもちゃんと描かれている。

 総じていい話ではあったが、テレビシリーズ「THE IDOLM@STER」の劇場版として
見ると、765PRO ALLSTARSの印象はちょっと弱かったみたい。
 一応、全員登場するが尺の問題もあるのか、ストーリーに絡んでくるのは春香、千早、
星井 美希、雪歩、水瀬 伊織ぐらいで、春香とバックダンサー組の可奈の物語といった印象が
強い。
 バックダンサー組が「ミリオンライブ!」のメンバーであることからすると、無印の
アイマスからミリオンライブへのバトンタッチ的位置付けの作品だったのかも。
 バトンタッチと言えば、EDの止め絵に「シンデレラガールズ」の渋谷 凛が登場するが、
765プロという括りを取れば、こちらも次のアニメ作品に対してのバトンタッチだったのかも。

 映像的見せ場はアリーナライブで、こちらはテレビシリーズとは異なり3DCGを使用している
模様。
 個人的には3DCGに特に嫌悪感はないが、テレビシリーズは手描き作画が持ち味だった印象が
あるだけにちょっと残念。
 ただ、アリーナという大舞台を意識したカメラワークはなかなか見応えがあった。

 冒頭の場違いな雰囲気は劇中作品である映画の予告編だったというオチ。
 これはテレビシリーズでもやっていたことだが、本作の劇中作品はちょっと百合的ムード漂う
作品みたい。
 最近は多くの女子キャラが登場する作品は、作品により強弱の差こそあれ、百合っぽさを
感じさせる作品が多いが、このシリーズで下手にそれを導入すると、アイマス特有の空気感を
壊しかねず、そういう意味では劇中作品の中で、それをやらせるのは上手いやり方ではあるなと
思った。

投稿 : 2016/08/16
閲覧 : 254
サンキュー:

6

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