「ユーリ!!! on ICE(TVアニメ動画)」

総合得点
76.1
感想・評価
739
棚に入れた
2979
ランキング
726
★★★★☆ 3.9 (739)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.9
音楽
4.0
キャラ
3.9

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退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

結論:NOTスポーツアニメ

↓全話視聴後追記↓
うーん…思った以上にBL要素が強すぎてすっかり食傷気味。
「男子フィギュアヲタと腐女子の感性は近いはずだ」という偏見に近い前提が設定されているとしか思えない。
男女国籍年齢種目問わず全選手応援しているフィギュアファンとしてはやはり余計な要素。気が散った。
ちなみに男子フィギュアヲタはジャニヲタのほうが近いと個人的には思う。

演技シーンの作画は1話をピークに徐々に劣っていった感はあるが、
音楽系と違って対象とカメラの動きが大きく複雑なため、これは致し方ないと思う。

試合時の描写や実況解説の内容がジャンプ構成ばかりに終始していたことにはがっかり。
ジャンプばかり騒ぎ立てるのは正直ワイドショーレベルだし、スポーツアニメとしては内容が浅い。
(GPファイナルで大騒ぎしてるのもなー、シーズンのハイライトは世界選手権なのにな?っていう違和感も…)

例えばアイキャッチ部分でジャンプの種類やその他たくさんある技名を少しずつ紹介して説明するとか、
本編でもプロトコルの解説を挟むとかバックステージの描写ももっと違った描き様はあったはずだし、
それだけでもだいぶ競技への理解や印象も変わったと思うんだけど、そうした心意気や志は全く感じず。
全体的にミーハー魂全開で同人誌的ノリ。作者にはフィギュア=スポーツという感覚が薄かったのかも。
ある意味では制作陣が存分にやりたいようにやったということかもしれない。

音楽やプログラム内容は最後までかなりよく出来ていただけに、なんだかとっても残念でした。



↓1話視聴時点↓(加筆修正あり)
男子フィギュアスケートにBLっぽい雰囲気…ってなるとターゲット層がかなり狭く感じるけれど、なかなかどうして、
ポップで見やすく仕上がっている。ギャグとシリアス、作画、音楽、1話の勢いある掴み、全体のバランスも良い。

アニメの良いところは、あくまで虚構の中で天才が天才としてリアリティをもって存在できる点。
その上で、選手たちの舞台裏や心の動きなどを疑似体験して眺めてる気分になれるのはとても良い。
実際に普段解説をしている本田くんが解説者役で出ていたことも、疑似体験感を後押ししている。

振付とスケート実演は振付師の宮本賢二さん。さすが、キャラに合った優雅でセクシーな雰囲気。
今後は各選手のキャラや特徴によって滑りも微妙に変えたりしてくれるのかしらと、大いに期待する。
実演映像をトレースした作画もぬかりなく、ジャンプ時のエッジの使い分けなんかもきっちり描かれている。
3Dじゃないところも好感度高い。カメラワークもばっちり、足元カット多し。
4分半のフリー演技をフルで流しつつも飽きさせないようにみせる演出も上手かった。

劇伴はピアノメイン。
流れるようなフレージングがスケートの滑らかさやスピード感を想起させて、イメージを膨らませてくれる。
プログラム用のオリジナル曲もかなりの完成度で気合の高さが伺える。OPのディーン・フジオカも思いのほか良かった。
EDもキラキラ感がよく出ているし、西寺郷太さんが作詞で絡んでるあたりがニクイ。

因みに、現実世界ではまだフリープログラムに4回転を4本入れるだけで偉業のレベルなので、1話でヴィクトルがみせた「4回転を4本、しかも4種類、しかもうち1つは演技後半に4-3のコンビネーション」なんてとんでもない構成。
それを全てクリーンな着氷で完璧に決めるなんて、あの皇帝プルシェンコでも羽生選手でもなかなか出来ないことをあっさり、しかも優雅にやってくれちゃった彼はどんだけ天才なのよ… byスケオタ
(※11月現在追記。現実でもGPシリーズが始まって、フタ開けてみたらアニメに追いつきそうな勢いになってて、それも良し悪しではあるがどこまでいくのやら末恐ろしいことです。。)

投稿 : 2017/04/01
閲覧 : 196

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