アレク さんの感想・評価

3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

恋する乙女は無敵なんですっ！(>_<)

とある学校の美術部を舞台にした最強の二次元嫁を産み出すことに心血を注ぐ男子内巻すばると
そんな変人の彼に絶賛片思い中の宇佐美みずきの2人を中心にした芸術活動における生みの苦しみや
ライバルとの闘争などはなく2人の恋愛における関係も1話から最終話にかけて特に進展するわけでなく
あけすけに言うと2人を中心に美術部や学校という箱庭でキャラを愛でる恋愛描写を絡めた
いわゆるオタク層がメインターゲットであろう
「日常アニメ」(データベース消費っていうらしいですねこーゆーのって)


なのでそのようなアニメが苦手だったりドラマチックな起伏を求めたり本格的な恋愛ドラマを
観たいという人にはお勧めはしないです、かくいう自分も( ´Д｀)=3 ﾌｩ┐(´д｀)┌ﾔﾚﾔﾚ
萌は嫌いではないがそんな記号満載で製作者の『さぁ萌アニメでござい存分にブヒってください』
なんて声すら聞こえるようなあざとさすら感じるアニメに今更ブヒるとでも思っているのか！





{netabare}
ああ！その通りだとも！！

いやだってこの作画、このシチュエーション、この声優の演技、ここまでのクオリティで仕上げてもらったからには
逆にブヒらないほうが失礼ってもんでとにかく萌豚にとっては文句なし、垂涎の出来。

特にヒロイン宇佐美みずき役の声優小澤亜李、彼女は月刊少女野崎くんの佐倉千代役が衝撃的だったが
今回の件でツンデレ役といえば自動的に釘宮理恵の声が脳内再生されてしまうように
悲恋型不憫系片思い突っ込み系女子といえば彼女と強烈に印象付いてしまった(∩´∀｀)∩
上手い下手以前に何というか唯一無二の華がある！(ちなみにこれ以外にもWWW.WORKING!!のながたん役も
似たようなポジションなのでこれ見て気に入った人にはお勧めです)


それだけではなくわきを固めるキャラたちもパーソナルスペースの頓着がない天真爛漫幼女枠コレット
天然おっとり巨乳女教師立花夢子素に戻った時が一番かわいい定番の萌属性となりつつある
中二病患者伊万莉まりあ。

そしてそれを支える作画も制作会社は女の子をかわいく描くことに定評のあるfeel.ということで
「みなみけ」も「ろこどる」も「だがしかし」もみんなかわいかった！「ヨスガノソラ」では大変お世話に（ry
まさに盤石の布陣で友人がからからかい半分に淫乱と評していたが若干その気がないでもない
いやもとい年頃の女の子らしく時々妄想が暴発しちゃう宇佐美さんの届きそうで届かない
もどかしい恋心を見守りながらひたすらにやにやするアニメ。

個人的には美術部なんだからもう少し描いた絵を大切に扱ってほしかったがそんな個人の好みなんて
些末なこと、萌の洪水に溺れるしかねぇ！





さてそんな萌の桃源郷とでもいうべき現実とはいささか乖離した本作ですがみょ～にリアリティというか
ギクッとなってしまったシーンが1つあり
それは2話で内巻君がラブレターを貰い他に好きな人がいるからと嘘をついて断りに行く下り
11話でもいじらしげに内巻君を見つめていた名も知らぬモブ子ちゃんが(後で調べたら小枝木由佳という名前らしい)
それって宇佐美さんの事じゃないかと食い下がる
グハッ((；ﾟДﾟ))振られた直後にそれを聞けるのか…
恋する乙女は最強にかわいい、と同時にタフでもあるのです。


{/netabare}