「おそ松さん(TVアニメ動画)」

総合得点
70.4
感想・評価
933
棚に入れた
4252
ランキング
1529
★★★★☆ 3.6 (933)
物語
3.4
作画
3.5
声優
3.9
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 5.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

いずれの方向も振り切った感あり

 印象的だったのは松野六兄弟が思いの外、主役であったこと。
 元々、赤塚 不二夫作品は全体的に脇キャラが目立つことが多く、本作の元ネタの
「おそ松くん」は特にそれが顕著だったが、本作は主役である松野六兄弟を前面に押し出して
いたのが印象的だった。
 おそ松くん」も兄弟それぞれの個性があったが、本作はそれが更に強化されているようで、
いずも強烈な個性は放っている。キャスティングに人気声優を配していたが、それも個性化を
強めるのにうまいこと働いたみたい。

 その個性だが、いずれも人としてはダメな方向に向かっており、結局タイプの異なるクズが
6人できあがったと(笑)。
 このクズっぷりは身内にも向いており、兄弟の一人がダメな状況から抜けるような展開に
なると、他の兄弟が足を引っ張るというひどいもの。この辺は他の兄弟もダメな状態で
いることで、自身を安心させているようなずるさを感じつつ、他の兄弟が自分と違ったところに
いってしまうことによる寂しさもあるのかなと思ったり。
 ただ、いずれも根っこのところの人の良さがにじみ出ており、なんとも憎めない感じ。
 この松野六兄弟以外も「おそ松くん」に較べて、ひどいキャラになった者が多く、メイン
ヒロインの弱井 トト子はその代表といったところ。

 ギャグものとしてはとにかくバラエティに富んでおり、毎回予想だにしない展開。
投げっぱなしで終わることも多く、カオス色が強い。
 内容も「おそ松くん」を踏襲したのようなものもあれば、今風なものもあり、シュール、
ハートフル要素、パロディ、実験的なものなど、なんどもありといった印象。
 パロディに関しては幻の第1話に代表されるネタとしてのパロディもあれば、第18話の
レースが「チキチキマシン猛レース」をベースにしているように、モチーフとしてのパロディも
あり、これまた様々といった印象。

 前述のハートフル要素に関しては本当にいい話で終わらせることがあれば、前振りのための
シリアスもありで、その最たるものが最終話前の兄弟のそれぞれの別離。
 最終話ぐらい感動されるかと思いきや、なんともカオス的エンディングで唖然。
 この最終話に代表されるようにいずれも振り切った内容が多く、とにかく潔さと強気を
感じた。

投稿 : 2017/09/09
閲覧 : 263
サンキュー:

3

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