「CLANNAD [クラナド](TVアニメ動画)」

総合得点
89.9
感想・評価
8621
棚に入れた
33574
ランキング
70
★★★★★ 4.1 (8621)
物語
4.2
作画
3.9
声優
4.1
音楽
4.2
キャラ
4.1

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お茶 さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

CLANNAD泣かせ論

ギャルゲーのジャンルに、新たな風を吹き込んだ麻枝准の会心作。恋愛の幅を超えた、「絆」「奇跡」「家族愛」などのテーマがあり、いわゆる泣きゲーと呼ばれていますが当時は新ジャンルだったのです。

普通大人は、幼児期にあったイメージを社会的肩書きないし自意識的な大人の自分像によって、幼児期のイメージを壊していく。しかし幼児期を過ぎても全て壊しきれず、心の底に幼児期のイメージは温存してある。人が泣くに至るまでに心に無意識に装備している※鎧のようなものを外し、自由になり、童心に戻る必要がある気がします。※社会生活を送る上で傷つかないために人は無意識に鎧を着ている。

Clannadの世界は幼稚なイメージがあります。どこかおとぎ話のように幻想的で、時代的町並みも古いのか、新しいのか、田舎なのか、都会なのか、どれも中途半端なイメージでかたどられ、高校生設定の子供世界を意識して構成されていると思います。

キャラクターに関しても、どの子も幼稚で無邪気。人は誰かがいる所では泣きにくい。本作の女子はよく泣きます。そんな所からまず感情移入させ、このセカイでは「泣いてもいいんだよ」と言っているかのように、物語に入り込ませ、観てる自己の心理を童心化させる。演劇部というグループの中でストリーを運ぶことによって、学校生活に見せかけこの幼く不 器用な仲間と意識が合わさってくる。風子編を序盤大きく尺を取っているのは、「幼い目線」ここに落とし込む為だったのかもしれません

作画においても顔と目が多きいのは、幼く見せる為だと考えられる。全体的に幼い空間が存在し、グループ化する事によって隔離されたセカイに没入し、童心回帰させる。その他嬉しいことや悲しいこともみんな丸めたエピソードなどによって泣けるのではないでしょうか。

幼い心理を繰り返し述べてきましたが本作を幼い作品だとは決して思っておりませんし、大好きな作品です。

投稿 : 2017/02/04
閲覧 : 309
サンキュー:

22

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