「けものフレンズ(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
1216
棚に入れた
4706
ランキング
327
★★★★☆ 3.7 (1216)
物語
3.8
作画
3.2
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

うち. さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

まさかまさかのダークホース、喜怒哀楽が詰まった「けもの」な良作。(12.1話感想)

 記憶喪失主人公と獣少女が出会い一緒に旅をするという、今時珍しいくらいの王道な「ロードムービー」というジャンルのアニメ。
 世界中の動物を擬人化してそれをゲームにするというのはありそうでなかったらしいですね
。「動物が人間の外見をしているもの」というデザインが特徴だそうで(Wikipedia参照)
 既に原作のソーシャルゲームはサービス終了。
 一話はクソアニメを発掘したと思いましたが、四話辺りで「お?」となり七話辺りで人気爆発しましたね。
 
○当時の感想
 一話感想「さばんなちほー」
 視聴者を振り落とす要因の回。サーバルの声、独特なテンポ、お世辞にも作りが丁寧とは言えないCGモデル。戦闘中の音ズレ、この数々のマイナス要素に苦しみながらラストのラッキービーストとの出会いやボロボロの看板などで、謎を解くタイプか何か秘密があるアニメかな?と考えていました。
 今作の敵であるセルリアンのことは拙いCGだなぁwwwと思っていた。

 二話感想「じゃんぐるちほー」
 まあ然程面白くはならないだろうと思いながらも視聴。
 多くのモブフレンズ達とジャングルで遭遇、フォッサの声に動揺した(もしかしたら重要キャラかも理由は後述)。移動手段としてバスを探していて、それに伴い出会ったカワウソやジャガーの助けを借りながらもジャパリバスを発見し運んだかばん一行。しかし今度はバスのバッテリーが無いので高山の山頂にある充電施設を目指すことになる。
 後にカワウソの「たーのしー!」がカルト人気の引き金の一つになるとは誰も予想していなかった…(しかもあのセリフはアドリブ)
 このアニメは新人声優発掘番組なのか?俺は試されているのか?と思いつつ視聴終了。
 
 三話感想「こうざん」
 薄々この動物園は閉園して結構な年月が経ったんじゃないかという不安を抱きつつ視聴。
 バスの見張りをジャガー、カワウソに任せてかばん一行は高山付近へ。しかし登れそうも無い状況にトキが手助けをしてくれることになった。サーバルは自力で登り、かばんはトキが運ぶことになった。
 トキのディスり解説やトキの歌、カフェで働くアルパカ(訛りはアドリブ)と遭遇。ソーラーシステムがある充電機器を見つけバッテリーを充電してもらう。
 ここでようやくノリに慣れてきて、キャラも面白く感じ始める。

 四話感想「さばくちほー」
 砂漠地方で砂嵐で飛ばれていたスナネコに激突されたサーバルに笑いながらもスナネコの住処に到着。スナネコが砂の中からジャパリまんを取り出しているのを観て、ジャパリまんをどこから手に入れているのだろうかと思い始める。
 総合栄養食以上に謎な食べ物だなと感じる。
 バイパスをバスで通り、地下迷宮に到着。アトラクションの一種なんだろうけどツチノコのインパクトで搔き消えた。
 このツチノコはどうやらかばん達の目的地である「ジャパリ図書館」の常連らしく他の出会ってきたフレンズの知識量を凌駕していた。(ピット器官を知っていたり、通貨の概念の理解)
 一話以来のセルリアンの登場で一話の「基本逃げる」という言葉の意味が分かったり、四話のセルリアンがかなり手強い存在として描かれているのが印象に残った、がしかしツチノコの人類絶滅宣言は度肝を抜かれた。

 五話感想「しんりんちほー」
 ツチノコの言葉が気になりつつも森林地方に到着。
 だが不幸にもアメリカビーバーが家を建てる為に揃えた木材をバスに当ててしまい、川に流してしまう。心配性なビーバーが出した示談の条件とは?なんて展開にはならず、お詫びとして木材を探す手伝いをすることになった。
 人間サイズとなって穴掘りが上手くいかないせっかちなプレーリードッグと出会い、かばんのアイディアでビーバーが「モデル作り」プレーリーは「建設」を担当することになった。
 尋常ならざる速さで家を作りあげたかばん一行は、平原方面に行くことになる。
 プレーリードッグの突然のキス、ビーバーの高速建設術、否定のない理想の会議など知育番組かというくらい綺麗な構成だった。

 六話感想「へいげん」
 あの城はどういうアトラクションだったのかとか、動物同士しかも違う種同士がコミュニティを構成している点が興味深い点だった。戦のシーンは動物番組状態だったので特にコメントが無い。
 ラストの怖可愛いハシビロコウの「あなた、もしかしてヒト?」はけものフレンズの引きの上手さが際立ったシーンだと感じた。
 八話までの放送からハシビロコウのイラストが多数投稿されるようになったのはまた別の話。 

 七話感想「じゃぱりとしょかん」
 遂にかばんの正体が明らかに!?と思ったけれどまさかの料理回。かばんが何者であるかを教える代わりに料理を作れというフクロウコンビ。
 図書館の側に調理用の道具や場所が用意されていてなんだか子供が集まってキャンプをするための場所だったのかと感傷的になる。
 料理本の載ってい肉の無いカレーを作り、フクロウ達は最初は難色を示すものの除去にハマり完食していた。今までまんじゅう型万能栄養食のみだったのか舌が感動したのだろうか。
 そしてかばんがどうやらヒト種であること、その生物は絶滅しているということが分かり、物語は新たな展開を迎える。
 そしてさらっとヒトの側には何故かセルリアンが現れるという重要情報を与えた。
 お礼としてフクロウ達からペパプの特別なライブチケットと副賞の箱をプレゼントされたかばん一行はとりあえず移動と同時にペパプのライブを行くことにした。

 八話感想「ぺぱぷらいぶ」
 六話以上に本筋と逸れる話だった。ロイヤルペンギンがヒトを最後に見たのは港だったらしくそれもだいぶ前。
 フンボルトペンギンの声に振り回され、マーゲイの声真似に驚いた。

 九話感想「ゆきやまちほー」
 キタキツネ、ギンギツネとお湯という存在との出会い。
 ラッキービーストことボスが録音していた声の正体や、今回明らかになった別の声の存在など謎が解明されたり、増えたりと盛りだくさんでさらに四話以来のセルリアンの出現でまたもや回避策をかばんが編み出す。
 セルリアンを回避し、温泉に入る一行。なんとフレンズの服は脱げることが判明しここにきてサービスシーンがお披露目された、まあそんなに色気があるCGではないのが残念ではあった。
 
 十話感想「ろっじ」
 港に行く前に一泊しようと提案したボスはロッジに向けてバスを動かす。そこにはキツツキとキリン、タイリクオオカミが居た。
 新種のフレンズ?の正体は、ボスが度々録音を再生しアプリ版の主人公である「ミライ」だった。ミライはロッジや他の場所でセルリアンの調査をしていたことが判明した。どうやら再生する巨大なセルリアンの影響でパークが閉園の危機らしくそれを阻止したいようだ。
 他にもサンドスターは一種類ではないとか、野中藍の声のサーバルが出てきたりとか謎が謎を呼ぶ重要な回だ。
 ラスト付近のサーバルがもう一人のサーバルを見て涙を流していた時、視聴者もまた涙を流していたのであった。

 果たして十一話はどうなるのか?騒音の正体は?
 アライグマとフェネックコンビはかばん一行に追いつきそうだが追いつくのだろうか?
 再生のセルリアンとどう戦うのか?
 セルリアンハンターとは?
 ミライと先代サーバルの行方は?
 全ての疑問が解決されなかったら荒れそうで不安ですが、かなり楽しみになってきたけもフレ。
 というか本当のところは謎とかどうでも良くて「サーバルとかばん」が真実に到達したらどうするのか、どうなるのかという点が最大の懸案事項なので二人の友情を最後まで描いたら何も言うことはないかもしれません。

 最終回まで観た感想
 化けに化けたダークホースなフレンズアニメでした。フレンズ集合で溶岩セルリアンに畳み掛けるシーンは感動しました。ライダーもフレンズも助け合いでしょ!

○残された謎

・フォッサの「トラブルメーカー」発言を否定したサーバル
 二話のおばさ、お姉さんの声のフォッサが言ったサバンナ地方のトラブルメーカーではないよと、サーバルは答えた。
 現サーバルが身に覚えがない可能性と、先代サーバル(十話でのボスの録画)のことを指している可能性がある。よくわかんないや!

・人類の安否
 パークの外の話なので今後明らかにされるかは不明。溶岩セルリアンが強敵で近づくことが出来ないのかも。
 山頂付近で飛行機の残骸がある。
 
・サンドスターロー
 セルリアンを生み出すサンドスター。無機物、動物ではないものに反応してセルリアンになる。
 神聖な山から噴出しており、サンドスターもここから噴出されている。あの山は生態系を生み出す存在であり、破壊する存在なんだね!しぜんのしんぴってやつだね!

・黒セルリアン(溶岩セルリアン)
 本作のラスボス。サンドスターローを供給出来る個体で、供給が可能であれば何度でも体を修復出来る。
 放置された破片が動きだすという特性がある。(この破片セルリアンは本体との合流はしない模様)
 自分の一部を飛ばす攻撃をする、鈍足を補う機能なのだろうか。
 自重で足を硬質化させないとろくに歩けないのが弱点。しかし硬質化は防御に適していて死角以外なら防御可能。動きは遅いものの倒れこみで距離を稼ぐ狡猾な手段を用いる。すごーい!
 溶岩はやがて冷えて固まり、島となりそこは大地となる。

・かばんの手足の黒ずみ
 黒セルリアン戦後、フレンズ化が溶けた(?)かばんは一ヶ月後、手先が黒く染まっている。一説には手袋の再生が挙げられているが詳細は不明。凍傷のようにも見えるが物を掴んでいるので、それはなさそう。
 そもそもフレンズの服は再生するのかが謎。

・全フレンズ集合の謎
 距離とか些細な問題だと思う。

○まとめ
 まあ謎は置いておいて、かばんとサーバルとフレンズの友情が描かれていて本当に良かった。
 全体としてはホッとしたというか極端に鬱な方向ではないけれどしんみりとした雰囲気を出しつつ、でも笑えたりする動物番組で萌えアニメだった感じました。

 二期ではないけど新作映像は作るらしいです。

 12.1話「ばすてき」感想
 youtubeで公開された続編。
 アライさんとフェネックが「バスのような何か」で、かばんの為にバスのタイヤを探すという内容。
 サプライズ的な情報に耳を疑いましたが、まさかの幻の13話があるとは…もしかしたらBDに追加されるべき映像なのかもしれませんが。
 音声は無いだろうなと思いきや声優さんが声を当ててるというね(笑)

投稿 : 2017/04/05
閲覧 : 189
サンキュー:

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