「超電磁ロボ コン・バトラーV(TVアニメ動画)」

総合得点
61.5
感想・評価
41
棚に入れた
160
ランキング
5256
★★★★☆ 3.3 (41)
物語
3.1
作画
3.2
声優
3.3
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

退会済のユーザー さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:----

レェェッツ!コンンバイン!!(やっぱりシンプルながらもカッコイイデザインだと思う)

地球侵略を開始したキャンベル星人。あらかじめ予見していた南原博士は巨大戦闘ロボ「コンバトラーV」を建造。日本各地から集められたの4人の特異な若者+南原博士の孫娘がコン・バトラーVに乗りこみ次々と送り込まれる「どれい獣&マグマ獣(巨大怪獣クラスのモンスター)」と激闘を繰り広げる物語。

いや~もう40年もたっちゃったんですね。
基本的なストーリーベースは従来のロボットアニメの王道を踏襲してます。
・敵(異星人)が地球侵略開始。
・主人公ロボがそれを阻止する。
・ならば侵略の邪魔をする主人公たちの「基地」を攻撃する敵。(毎週)
というパターン。

監督は故・長浜忠夫さん。構成は勇者ライディーンと同じく二部構成。
前半は勇者ライディーンと同じく敵・美形指揮官・大将軍ガルーダ(声もシャーキンと同じく市川治さん)による侵略攻撃。
後半は新たにキャンベル星から送られた女帝ジャネラを筆頭に将軍ダンゲル&総統ワルキメデスによる侵略攻撃。
コミカライズは児童雑誌「テレビランド」で「ひおあきら」先生が連載を描かれてました。
※「松本零士」先生とは別に「宇宙戦艦ヤマト」のコミカライズもされてた「ひおあきら」先生。緻密な書き込みの絵は賞賛出来ますが『漫画作品』としては、お世辞ににも「面白い」作品が描けない方です。

ロボットアニメのデザイン変遷に幾つか分岐点がありますが、本作はその中の一つではなかろうか。今となっては、それほど目新しくないと思いますが後の様々な作品の影響になったりしてると思うのです。
コンバトラーのメカデザインは「スタジオぬえ」。7、80年代のアニメで洗練されたフォルムやシャープなメカの設定なんか結構やってました。

【コンバトラーVのフォルム】
「余計すぎる出っ張り」が無く、足が長く見えるからプロポーションがカッコイイ(、と思います)。
当時の児童雑誌「テレビランド」の見開き紹介やレコードの挿絵なんかに入ってた「スタジオぬえ」が描いた各バトルマシンの「内部図解」を見てシビレまくったチビッ子は多いハズ。
とにかく「見ていてダサくない」見た目が好印象。(これは女子には判らんでしょう)
「曲線や程よい丸み」が多かった今までのロボットアニメと違い、工業製品の様な感じの直線とスリットが多い上、細部設定も多く、まさに「動画泣かせ」のデザインですが、頑張って描かれたおかげでカッコいいアクションになってると思います。(毎回、アクション数カットのパターン使いまわしは許してあげましょう。)
主役ロボの腕部・脚部が今まで『円柱型』だったのが、初めて『多角柱型』になったのが本作のハズ。以降のロボットアニメは殆どこのスタンスになったと思います。(ガンダムデザインの大河原さんも影響うけたのカモ?)

【納得できる合体】
コンバトラーVは5機のバトルマシン、
・バトルジェット(頭部)
・バトルクラッシャー(胸部&腕部)
・バトルタンク(腹部)
・バトルマリン(脚部)
・バトルクラフト(足部)、が合体して巨大ロボになります。(身長57m、体重550t!)

変形合体ロボの先駆けとして前年、前々年の『ゲッターロボ』は空中・地上(地中)・水中と状況に応じて3機のゲットマシンが組合せ変形合体するのが魅力的でしたが、如何せん「納得の出来ない変形(ムクムクと伸びたり縮んだりする表現)」に殆どの人が[?????]と首を傾げたハズ。
コンバトラーVは5機のバトルマシンが合体して巨大ロボット形態にしかなれませんが、ブロックをはめ込むような感じで無理なく(いや、多少無理はあるかも)合体していくシーンは「見ていて納得」できるものだと思います。
ここで一つ厄介な事が。バトルマシン5機の操縦者の「脳波が揃わないとコンバイン(合体)出来ない」という事。1人でもメンタル下がってれば合体できず、作中危機的状況になることもしばしば。

当時の合金玩具においても、
・ゲッターロボ→3機のゲットマシンを組み合わせてゲッターロボに「ならない」。ゲッター1・2・3又はドラゴン・ライガー・ポセイドンの各ロボは完成型で別売り。
から
・コンバトラーV→5機のバトルマシンを順に組み合わせて完成。
と、ある種のストレスから解放されたかのような感じです。しかし子供にねだられる親としては「5台」も揃わされることに渋い顔をされた方も多かったでしょう。
(でも当時の物は不細工プロポーションでしたが、今の『超合金魂』はメチャカッコイイ!)

ロボアニメの合体シークエンスは、この時期にあったUFO戦士ダイアポロンも丁寧で結構よかったですね。
後にいろんな作品の色んなパターンがありますがコンVは何度見ても飽きないです。それだけ丁寧につくったからでしょう。(ボルテスⅤもね)
この5台合体は、数年後の『スーパー戦隊シリーズ』の戦隊ロボにも影響をあたえているハズだと思うのですが・・・

【ガジェットウエポンは、この頃の他作品と比べ超最多。「まるで技(武装)のデパートやぁ~!」】
当時のロボ好きなチビッ子たちは「学校の勉強」よりスーパーロボットの「技&武装」の名前を憶えるのがケッコウ楽しかったハズ。
必殺技を含む武装の多さはグレートマジンガーから始まり、勇者ライディーン・UFOロボ グレンダイザー・大空魔竜ガイキングなども結構多かったですが、大技・小技・一発武器を含め「30種」近くあるのは恐らくコンバトラーVしかなかったでしょう。
(スーパーロボット大戦シリーズでコンVが参戦してるモノをプレイしてたらなんとな~く判ると思いますが)
憶えているだけでも、
ロックファイター・バトルガレッガー・アトミックバーナー・スプリングクラッシャー・マグネクロー・バトルリターン・超電磁ヨーヨー・ビッグブラスト・カッターキック・超電磁スパーク・超電磁スピン
[武装強化後]→Vレーザー・ツインランサー・バトルチェーンソー・グランライトウェーブ・グランダッシャー・・・等など、かなり多彩。
まだ「おネエ気味」になる前の三ツ矢雄二さんが清々しい声で叫ぶ技の名前と次々に飛び出す武器・武装はワンパターンでも見ていてワクワクしたものです。

と、まあロボ好きチビッ子男子のツボをついた本作。興味の無い女子からしてみれば「最初から合体していった方がエエンちゃうのん?アホちゃう?」と上から目線でバカにした意見をほざいてたりしてましたが、
「単体で現場にいって合体した方がエネルギー消費効率がいいんだ!最初から合体したままでいくと、エネルギーがかなり減っているはず!!」と、自分の脳内設定で必死に納得してました。(ホントは違う意味なんでしょうが)


ドラマはもうほとんど記憶が薄らいでいるので生きてるうちに(おいおい)見直してみたいものです。
(唯一衝撃的なのは46話で千鶴が豹馬に対して「おねだりキス」アピール。子供ながらに悶々としました)

投稿 : 2017/05/25
閲覧 : 361

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