「バケモノの子(アニメ映画)」

総合得点
70.3
感想・評価
637
棚に入れた
4204
ランキング
1551
★★★★☆ 3.8 (637)
物語
3.8
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.7
キャラ
3.8

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ネタバレ

ようす さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

強くなる。生きて、壁を乗り越えることが、本当の強さ。

細田守監督による長編アニメ。

120分ほどの作品です。


● ストーリー
母が亡くなり、離婚した父は行方不明。

9歳の蓮(れん)は親戚の家に引き取られることに反抗して、
家を飛び出した。

渋谷をさまよっているところで偶然、
熊徹(くまてつ)と出会った。

「弟子にならないか?」と誘われ、行く当てもなかった蓮は
熊徹を追いかけてバケモノの街・渋天街(じゅうてんがい)に迷い込んだ。

9歳だから九太(きゅうた)と名付けられ、
熊徹のもとで弟子として暮らすことになった。


時間は長く感じましたが、
全体的なストーリーは悪くなかったと思います。

都合の良すぎる展開や、余分な部分は気になりましたが…。
(個人的には後半から登場するヒロインの必要性に疑問。)

渋天街で暮らし、日々喧嘩ばかりしながらも、
なんだかんだ二人が絆を深めていく様子はよかったのですが、

中盤以降、蓮が人間の世界との行き来を始めたところから、
面白いと思えるシーンがガクッと減ったような…^^;


バケモノの世界で育った蓮にとって、
人間の世界で人間らしく生きることは、
本能的な憧れだったのかもしれない。

だけど見ているこっちは、
バケモノとバケモノの世界という
現実離れした世界の面白さを楽しんでいたのにな。

特に、人間の世界で出逢ったヒロイン・楓(かえで)が苦手で…。

「自分らしく生きるって難しい。」という
現実世界のリアルで生々しい悩みを抱えたヒロインの存在に胃もたれ…。

現実逃避してたのに、
唐突に現実を突きつけられたうんざり感。

人間としての蓮を支える立ち位置として
大事なキャラなのはわかるけど、

自分は特別な存在です感が鼻につくというか、
ヒロインとしては不自然な存在だなーとあまり好感が持てませんでした。

そんな話を友人にしていたら、
友人はこの作品も、このヒロインも好きだと言っていました。

「というか、ようすに似てるよね?」
とまで言われ…(;´Д`)えー

地味にショックを受けましたw


● 作画&音楽
作画はよかった♪

街の様子など、見せるべきところでしっかり見せていて、
メリハリがありました。


音楽もよかったです♪

BGMはオーケストラの華やかなサウンドが目立ち、
場面を盛り上げる役割をしっかり果たしていました^^


【 主題歌「Starting Over」/ Mr.Children 】

歌詞がこの作品とよく合っていますね♪

いい曲です^^
映画の余韻を残し味わうためにはベストな曲調ですねえ。


● まとめ
子どもは勝手に大きくなり、
その成長に勝手に感動してるのは大人だけ。

当の子どもたちはただ一生懸命生きているだけで、
大きくなった自分に気づくと、ふと周りに感謝を抱くことがある。

大人に感謝できるって、
それだけで大人に近づいた証なのかもしれませんね。

ストーリーはめでたしとまとめられましたが、
もやもやするところもあります。

{netabare} 熊徹はもう渋天街の仲間には会えないのだろうか…?とか。

熊徹は息子を守ることができて、
満足しているかもしれない。

だけど、強さを求めて自由に生きていた熊徹が、
これからは神として縛られるって…
命を懸けたのと同等じゃないのか?

私が蓮の立場なら、
完全なるハッピーエンドとは思い難いけどなあ…。

自分を犠牲にしてでも子の未来を守るのが親の当然の努めであり、
それに対して子が引け目に感じる必要はないということかしら。

まだまだ蓮は子どもだってことは、
熊徹は作中でも言ってたものね。 {/netabare}

大人も子どもも楽しめる内容ですが、
私の中では「おもしろかった!」とはっきり言えない引っ掛かりがある作品でした。

投稿 : 2017/11/03
閲覧 : 291
サンキュー:

21

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