「虐殺器官(アニメ映画)」

総合得点
74.2
感想・評価
251
棚に入れた
1843
ランキング
910
★★★★☆ 3.8 (251)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.6

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藤乃 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.9
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 3.0 状態:観終わった

虐殺器官

ノイタミナムービー第2弾「Project Itoh」の一環として、2017年2月に劇場公開されたSFアニメ映画。
近未来の世界では、徹底的な監視社会が先進諸国に形成されていた。
一方で、発展途上国では内戦や紛争が頻発し、その黒幕として言語学者ジョン・ポールが浮かび上がる。
米軍特殊部隊員が潜入捜査でジョン・ポールの目的と、市民を扇動するその手法を探るミステリー作品です。

複雑で難しい題材ですが、しっかり説明されているので問題なく観れます。
まず、本作の重要なファクターである虐殺器官という発想が見事でした。
また、あまりにメッセージ性が強いストーリーも衝撃を受けるほど素晴らしいです。
痛覚麻痺や感情抑制によって殺人マシーンとなって任務を遂行する軍人。
自分達を豊かにする情報だけを取捨選択し、他国の内戦や紛争から目を逸らし続ける先進国の人々。
決して夢物語ではない設定の数々に現実味を感じて、まるで未来を示唆しているようで恐ろしくなりました。

豪華声優陣の演技はさすがだし、音楽も見せ場を盛り上げていて良かったです。
作画はとてつもなくキレイで、近未来技術を駆使した戦闘シーンはすごくカッコいいです。

「Project Itoh」の中ではストーリーが文学的でよくまとまっているしるし、テーマも明確で一番楽しめました。
同じく近未来SF作品の「攻殻機動隊」や「サイコパス」が好きな方にオススメです。
ただ、これはきっと活字で読んだほうが面白いだろうなぁと思います。
映像作品では内容を咀嚼する前に次々と進行してしまうので、そのうち小説でゆっくり味わいたいですね。

投稿 : 2018/02/25
閲覧 : 222
サンキュー:

6

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