明日は明日の風 さんの感想・評価

3.8
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態：観終わった

純朴系(チョロいとも言う)男子と小悪魔系(悪戯っ子)女子のほのぼのラブコメ

【３話まで】
原作既読。
ショートストーリー積み重ね的な内容で、「徒然チルドレン」にこの話が含まれていても違和感はないです。

いたずら好きなロン毛で可愛い高木さんが、隣の席の純朴そのものな普通の男子の西方君にちょっかい出して、弄られまくりな西方。それに負けじと西方が仕返しを目論むも簡単に返り討ちにあってしまうという物語。その繰り返しと言っても過言ではありません。似たり寄ったりな話なのに、なぜか惹かれてしまいます。隣の席でイタズラというと「となりの関くん」を思い出しますが、まるで違います。

高木さんのちょっとした仕草や表情がとてもかわいく、これにやられる読者が多数。アニメでもうまく表現できていると思います。純朴そのものの西方が高木さんを見る表情や心の表し方もこの作品の核となるところで、これもまたアニメでうまく表現できていると思います。ストレートなラブコメではないのですが、ふたりのやり取りに深いラブコメ感を感じ取ってしまうは作者が上手なのだろうと思います。

高木さんの中の人について「違う！」という意見があちこち見られます。エミリアというより大人のめぐみんといった方がよい声ですが、３話にもなれば慣れました。最後まで小悪魔系女子を貫いてほしいです。

原作のどのあたりまでやるのか分かりませんが、５巻冒頭を最終回でアニメにしたら泣く自信があります。それくらい素敵な話です。もちろん最終回で…。

【最終回を終えて】
原作をうまく繋いで、さらに土曜日の３人組を組み合わせて３０分の物語にしてました。でも、徒然と同じで、基本はショートなんだろうと思います。どの話も基本は同じ。でも、毎度毎度、ほっこりしてしまいます。キャラと二人の関係性を描くのが上手なんだからだろうと思います。

高木さん、西方、ともに意識しているのは原作以上に感じました。動く絵と声が付くと、ちょっとした感情表現がよりリアルになる見本だろうなと思います。mにしても、高木さんの西方好き好きは見ていてほっこりします。

作画は最後まで安定していて良かったですし、高木さんの可愛らしさを中の人が上手に表現していたと思います。惜しむらくは５巻の冒頭、あれをアニメにしなかったところ…あれは動くのを見てみたい。

ラブコメ好き、特にオムニバス系が好きな人にお薦めします、