「涼宮ハルヒの消失(アニメ映画)」

総合得点
92.3
感想・評価
5190
棚に入れた
22964
ランキング
23
★★★★★ 4.2 (5190)
物語
4.4
作画
4.3
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.3

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★★★ 4.6
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

コメディ色は無くなり、シリアス色を強めたみたいな

 原作は未読。
 前半のある日突然、世界が変わっていた展開は日常が変貌するモダンホラー的演出の妙もあって、
なかなか怖い。
 テレビシリーズもシリアス展開はあったが、基本的にコメディテイストが強い作品で、更に
SOS団は心強いメンツが多かったりするので「なんとかなるだろう」という楽観ムードが強く、
あまり深刻さは感じられなかった。
 しかし、本作における前半はきょんの孤立無援状態といったこともあって、本当にシリアス一色と
いった感じで、きょんの持つ絶望感が視聴者にも伝わってくる感じ。
 それだけに中盤において、ようやく涼宮 ハルヒとつながった時の安心感と、その後のハルヒの
行動力がなんとも頼もしい。
 ハルヒの行動力と言えば、テレビシリーズにおいてはトラブルを巻き起こすことの方が多かったり
するが、これがトラブル解決に働くとは・・・。

 結局、本作における犯人?は長門 有希だったわけだが、彼女に関しては当初は情報統合思念体に
よる創造物ということで感情を持たない存在かと思っていたが、その後の行動や言動から淡々とした
態度の下にある感情のようなものが感じられ、以後は感情を押し殺しているような印象があった。
 それゆえに今回の有希の誤動作というのは納得できるものであり、かつ同情を禁じ得ない。

 本来の世界に戻すか、この改変された世界を維持するかの選択をきょんが自身に問うが、
テレビシリーズで描かれた本来の世界はハルヒのやりたい放題がある種の不快感をも伴う描写が
されていたこともあって、「それでも本来の世界は楽しいものであったか?」と視聴者にも問うて
いるような感があった。

 全体的には見応えのあるSFドラマといった印象だったけど、テレビシリーズにあったコメディ
要素は本作においてはほとんどなく、そういう意味においては空気感はテレビシリーズとはかなり
異なる感じ。
 テレビシリーズの頃から作画クオリティは高かったが、本作は劇場公開作品ゆえにその
クオリティは更に高まったみたい。

2019/02/20

投稿 : 2019/02/20
閲覧 : 310
サンキュー:

12

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