「機動戦士ガンダム THE ORIGIN ルウム編(アニメ映画)」

総合得点
71.3
感想・評価
67
棚に入れた
308
ランキング
1330
★★★★☆ 3.9 (67)
物語
3.9
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.7
キャラ
3.9

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二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

主役は、シャアであり、ザビ家であり、ラルであり、黒い三連星であり、そのどれでもない

「機動戦士ガンダム THE ORIGINE」アニメ版第Ⅴ章。
本作とⅥ章はルウム戦役を取り上げた前後編という位置づけですが、Ⅳ章でジオン公国の宣戦布告、一年戦争の開戦が描かれており、本作でブリティッシュ作戦からのルウム戦役なので、~~編とか関係なく時間的に一続きの作品となっています。
ただ、Ⅰ章からⅣ章はシャアとセイラにカメラを向けた内容のため、そういう意味では、本作は兄妹にスポットをあてたわけではなく、ルウム戦役を取り上げた内容となっています。

本作を観るにあたってはまず、ルウム戦役とは何かを知っていないと話にならないと思います。
ルウム戦役については「機動戦士ガンダム」を観ていれば知っている内容というわけではないため、本作はちょっと要求レベルの高い作品だと思います。
知らなくてもⅠ章から観ていれば話の流れでわかりますし、内容も楽しめると思いますが、一年戦争におけるルウム戦役のポジション、対局を知らない場合、十分に、心を揺さぶれないのではないかと思いました。
正直なところ、以前のレビューでも書いたとおり、ガンダムを知らない状態で本作を観たらどういう感想になるのかについては気になるところです。

本作の中心人物はシャアですが、主役はシャアかというと難しいところです。
一年戦争の緒戦、コロニー落とし、そしてルウム戦役について描かれた話となっています。
本作の主役は、シャアであり、ザビ家であり、ラルであり、黒い三連星であり、そのどれでもないと思います。
また、セイラ・マスが登場します。これは私的には嬉しいサプライズでした。
優しいアルテイシアが、身勝手な人々を憎み、気丈で苛烈なセイラ・マスに変化する経緯を観ることができるのはすごく良かった。
また、序盤ではカイ・シデンの後にジャーナリストになるその片鱗を垣間見ることができます。
「THE ORIGINE」全般に言えることですが、ガンダム本編を補足するエピソードは非常に好奇心を満たしてくれます。
それが後付で多少矛盾があったとしても、こうだったのか、こういうことがあったのかと知ることで、ピースがはまってゆくようなスッキリとした気持ちになり、それだけで観てよかったと思えました。

本作ではどちらかというとブリティッシュ作戦がメインの内容となっていて、ルウム戦役は本格的には次回作となる様子です。
ルウム戦役というと、ファーストガンダム本編スタート時点では既に過去の戦闘であり、私自身もよく知らないので期待度が高まっています。
ただ、結果については当然の如く知っているので、どう膨らませてくれるのか、また、この一連の作品が機動戦士ガンダムに続く場合、中途半端で終わりそうなのでどう締めるのか、次回作も楽しみです。

投稿 : 2019/03/14
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