「ゾンビランドサガ(TVアニメ動画)」

総合得点
88.4
感想・評価
1211
棚に入れた
4503
ランキング
114
★★★★☆ 3.9 (1211)
物語
3.9
作画
3.8
声優
4.0
音楽
4.0
キャラ
4.0

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ネタバレ

TimuTimu さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

どうしてこんなに面白いんだ

知人が大好きだったので視聴しました。
生まれて初めて中途半端な終わり方でも面白いと思える作品だったかもしれません。

あらすじはアイドルを目指していた高校2年生 源さくらが家を出た矢先軽トラックに跳ねられ死亡。10年の時が経ちさくらは巽幸太郎の手によってゾンビとして生き返る。そうやって集められた7人のゾンビたちは佐賀県の復興を目指しアイドルグループ「腐乱シュsyu……」、、、「フランシュシュ」を立ち上げる。笑いあり涙ありのスポ根アイドルアニメ。

非常に見応えのある1クールで、今から良かった点と悪かった点を踏まえて紹介します。

【良かった点】

●序盤〜中盤(6話まで)は殆ど巽役の声優である宮野真守が持ち場を作って力技で視聴者をキープさせていた事。
他の声優は殆ど新人声優(脇役除く)で作品の底上げする力もないためもしこの要素がなかったら視聴者はおそらく4話くらいで断念していたでしょう。そうなってくると視聴者が面白いと気付く頃には旬が過ぎて地域復興にも拍車がかけられなかったなんて事があるかもしれないですね。
多分監督は7話は絶対面白いって分かってるから場持ちさせたくて宮野を採用した説はありそうです。また、作中は9割ふざけていたり、もちろん他の声優さんや脚本、作画など良かったですが、何より宮野がアニメや他の声優を引っ張っている姿を見て大御所声優と肩を並べても良いくらい成長したところが観れて嬉しかったです。

●空気系に甘えずしっかりと脚本に芯があった事。
今のアニメ業界の流れとして「キャラと脚本の2つの柱で勝負していく」スタイルが強いのですが、この作品は空気系にしてもなんらおかしくない作品でした。しかし、やはり折角7人もいるなら群像劇は見たいところ。寧ろ死因やそれまでの生い立ちに興味があるので尚更ですね。

●作中しっかりと視聴者の心を掴む場面を作れた事
classicな作品の基準として「印象に残るシーン(スピーチ)」が挙げられます。海外映画や2クールだと案外作れるのですがこれが1クールとなると中々難しい。しかし、作中では7話と12話が印象に残るシーンとして盛り上がりましたね。特に7話はヒロインの葛藤による「静」のタイミングとライブ中に成長してゆく「動」のタイミングがありましたね。このバランスがとても好きで雷に打たれた後なんかそれはもうひどく鳥肌が立ちました。この7話は一過性のものではなく、僕がtrue tearsを10年経っても好きなように何年経っても応援してくれるコアなファンを根付かせるきっかけになったと思います。

●安定した作画とコメディ
これは作品を見てください

【悪かった点】

●曲が普通
好みによるので仕方がない

●1話のさくらと11話目以降のさくらの性格の違いやまた高校2年生までの生い立ちの雑さに若干動揺する。
ゾンビ中のさくらとそれ以前のさくらの性格の矛盾が知りたいところ。まあ記憶喪失説かな。

●まだまだ謎が多すぎる
木の部分だけをピックアップして森の部分が全く見えてこない。2期やるならこれでいいかもしれないけどにゃんこい!みたいなったらタダじゃ済まないですよ。

【まとめ】
これを見る前は正直この作品を舐めてました。「どうせ流行りに乗った萌え豚御用達アニメだろ」と…。しかし、視聴した後僕はいつのまにかゾンビになりたいと思っていました。そしてアイドルになって皆と一緒に同じ目標を達成したいと思うようになりました。

というのは嘘ですが、アイドルアニメでもこんなに熱く、可愛く、面白くできるんだと思いアイドルアニメに対する考え方が変わったような気がします。
寧ろここからが本当の真価の見せ所なので皆さん2期でお会いしましょう。

投稿 : 2019/05/08
閲覧 : 271
サンキュー:

9

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