「フルーツバスケット [トムス・エンタテインメント版](TVアニメ動画)」

総合得点
75.8
感想・評価
342
棚に入れた
1405
ランキング
751
★★★★☆ 3.7 (342)
物語
3.7
作画
3.7
声優
3.7
音楽
3.5
キャラ
3.7

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.3
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

色々な気持ちが詰まった優しい作品

この作品…私が高校生の時に始めてタイトルを聞いてたのを覚えています。
ですが、その当時既にアニメは終了して数年経っている状態で原作コミックも見かけた事はありませんでした。
ですが、フルーツバスケットが人気作品で気にはなっていたのです。

そして時は流れ2019年4月からこの作品は新たにスタートしてビックリしました。
前々から気になっていた作品です。
期待せずにはいられません!
見た率直な感想は、「ヤバイ!フルーツバスケットってこんな作品なのw凄く面白いw」でした。

まず、設定が面白いですw
干支に見立てた宗馬家の面々は他人の女の子に触れられると動物になってしまう。
この設定が可愛くて凄く好きになりました^ ^
その可愛らしさの反面、宗馬家には秘密があったりもするのです。

この作品の話は凄く考えさせられる点が凄く多かったです。
明るくて楽しいエピソードは凄く楽しくて…考えさせられるエピソードは暗くなる場面はありますが、必ず解決策を見つけて前に向けるだから感動もするし時に共感もする。

これも書いたらキリがないんで…心に残ったシーンをいくつか厳選したいと思います。


もみじ君の話し

宗馬家の誕生の話…衝撃的な話でした。
生まれてきた子供が動物になったら?
ユキ君が言ってましたが、それでも彼らは人間です!
確かにお母さんも辛いでしょうけど…子供だってそんな体質を望んで産まれた訳じゃない…一番辛いのは子供達なんだとも思うけど…不必要な程過保護か、拒絶…する母の2択になると話していましたね。
前者ならマシだろうか?それでも辛いよね…

もみじ君に関しては母から拒絶されるって辛いと思う。
子供にとって一番大きな存在で一番側にいて貰いたい存在なんだって思います。
直接じゃなくても、母の気持ちを聞いてしまったもみじ君の気持ちは辛かったでしょうね。
言われた事もそうだろうし、お母さんをそんな気持ちにさせたって考えちゃいそう。

それでも、あの年頃の子がお母さんが自分の記憶を消してしまう事を承諾するなんて凄いですよね。
母親想いで本当にいい子なんでしょうね。




うおちゃんと徹ママ

うおちゃんは不良で最初は憧れのレディースが居て、それが徹のお母さんで今日子さん。
そこで今日子さんの娘が同じ学校にいると知って探すのですが、その娘が思ったより普通の女の子の徹^ ^
憧れのレディースは親バカになって居てイメージと違いその事で親子に当たってしまうのでした。

それでも徐々に徹とも打ち解けていくのです。
後に、徹と仲良くなった事によって家に行くようになり今日子さんとも打ち解けられる様になります。
それを気に学校にも行く事に。
ただ、不良と真面目な女の子…周りからみたら不良が女の子に絡んでいるようにしかみられなくて……
それで離れようかと思ったらたりもするけど徹の暖かい気持ちを知って…

真面目に学校に行く事をレディースのグループに目をつけられて…族抜けしたいと話したら制裁を受けさせられて…それを助けたのが今日子さん、彼女はうおちゃんの先輩に状況を聞いて駆けつけたそうです。

うおちゃんと今日子さんの会話には惹かれるものがありました。
今日子さんは凄く大切な事を話していましたね^ ^

彼女が族抜けしようとしたのは真っ当な自分になって徹の親友になりたいからです。
そこから花島さんも合流して楽しい日々を過ごしていたのに…京子さんは…亡くなってしまうのです。

結局さ、このエピソードから見えるのは京子さんは徹のお母さんでもあるんだけど、花島さんと、うおちゃんにとってもお母さんなんだよね。
娘の友達も自分の娘同様に大切にするカッコいいお母さんだと思います^ ^



花島さんの話し…
彼女はクラスで魔女だ魔女だと虐められています。
給食の時間の虐めも酷いものです。
あれだけ苦しめられたら他人を怨むなんて当たり前です。
その恨みが呪いのように発動します…それが偶然か、呪いなのかは判りませんが、それであんな風に考えるのは当たり前です!
それを自分の責任だと自分を自分を追い込むシーンは辛くて心が苦しかったです…

彼女は優しいのです…だから自分の力が発動しないように虐めてくる人らに気遣って…虐められてる自分が一番辛いはずなのに…それでも気遣う…他人を想える彼女…

正直、最初は見ていて辛いです…虐め方も酷くて…味方は家族だけ…彼女の救いは家族にしかありません…ただ、家族は優しくて親がしっかり子供のフォローしてるそのシーンは少し安心しました。

虐めが原因で転校する事に…味方が居ない場所に通うなら転校する方がいい…
そんな場所には辛さしか残らない…
でも、その転校先で出会った友達。

徹君です!
徹を通じて友達が出来て幸せな時間を過ごすのですが…こんな時に限って…
これって不思議なんですが、何故か嫌な噂って伝染するですよね(つд;)
徹の学校に小学生の頃の嫌な噂が流れて確認するクラスメイト…その時、能力が暴走してクラスメイトを頭痛が襲う。

それを恐れた彼女は逃げ出す!
それを追いかける徹…徹達は大切な友達です!
無意識に傷付ける可能性があるのなら自分から離れようとする…でも、徹はそんな彼女に歩み寄る!
だって、花島さんの顔は悲しそうだもん…
このシーンは泣きました。
冒頭が辛かったから安心した気持ちからか私からも涙が出ました^ ^
徹が居てくれて本当に良かった。
辛かった分以上に彼女のこれからは幸せに満ちて欲しいそう感じました(´艸`)*
フルーツバスケットを見ている感じ楽しい学園ライフ送れてるようですが^ ^

そして最後にキョウ君の話しだと…
誰にだって見せたくない自分があって、それを生きてる内に見せなくていいのならそれが一番いいと思います。
それを逃げだと言う人もいるかもしれません。
それでも、その人が考えた結果の選択なんで私はその人なりに自分へ立ち向かった証だと思うんです。
ただ、キョウ君の師匠はそうは行きません!
これは厳しいし辛いけど、師匠なりの愛でもあったんだと思います。
親心です。

キョウ君の居場所の中心にいる…優しくて誰かを思える優しい女の子…徹…
彼女にキョウ君の全てを受け入れて貰って心を開いて欲しい…それは師匠には絶対に出来なくて…キョウ君自身も勝てなかった自分…周りの人もその事実には触れられなくて…でも、徹ならもしかしたら?

師匠自身も辛くて徹やキョウにも苦しい想いをさせてしまう……
キョウ君だって見せたくない自分をいきなり向き合わせられて苦しいし…
真実を知った徹もショックを受ける…
ユキ君達もこの時何もサポート出来ないから全てを知った上での選択…見守るしか出来ない自分達…

キョウ君は益々自分の殻に閉じこもってしまう…一度は迎えに来た徹を彼は突き放してしまう…だって見られたくない自分を見られて、大切な人にショックな顔をされて…そんな後に追われても無理して気を使ってくれてるようにしか思えないから…だから…帰りたくない…違う…帰れない…帰ってもいい場所は無くなった…お母さんに気を使った愛情を貰っていたんだから…当然です。

だから、それを感じたのか自分ではダメだと感じたのか徹は諦めようとする…だから背を向ける…他の人と変わらない…でも、徹は優しい子です!彼女は様々な人に寄り添える力がある彼女は振り向きもぅ一度キョウ君の側に走り寄り自分の気持ちをぶつける!
それは他人とは違う言葉…キョウ君にとって初めて本当の自分を見てくれた瞬間…
気を使う言葉も時には大切ですが、キョウが欲しかったのはありのままの自分を見て欲しかっただけ一緒に悩んで考えて欲しかった。

徹のセリフは名言です。
一緒に悲しんだり、楽しんだり、苦しんだり、それって人間関係の理想だと思います。
それは友達にしても恋人にしても家族にしても…お互いをしっかり見て分かり合おうとする当たり前だけど、むずかしい事です。
それでも、だからこそ人は…そうする事を辞めてはいけないんだと思いました。
だから、徹の言葉には凄く優しさを感じたんです^ ^

本当に素敵な作品でした。
続編が凄い楽しみです♪

投稿 : 2020/07/25
閲覧 : 321
サンキュー:

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