「ガラスの花と壊す世界(アニメ映画)」

総合得点
65.2
感想・評価
204
棚に入れた
1032
ランキング
3352
★★★★☆ 3.6 (204)
物語
3.3
作画
3.9
声優
3.8
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

tomledoru さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

コンピュータに完全に管理された人間

人間って,普通の人ほど,実は
管理されて生きた方(生活)が楽だと
思います。

自由奔放がいいのは当然なのですが,
社会を構築することを望んだ人類は,
国家や会社,学校という枠やルールを作って
自ら檻に入りることを選択しました。

計画旅行する人は多くても,あてもなく放浪する人は
少ないように。
時間とすべきことを決められた方が楽なのです。

それは,自分で意思決定する手間が省けるからです。
しかし,意思に「悪意」も入ってしまうのは
人間として仕方がないのかもしれません。

この作品では,VIOSというソフトで動くマザー
というプログラムが,人類を理想的に管理する
世界を構築しますが・・・

人類や地球上の世界をバックアップ
して,人類をすでに滅亡させています。

大まかにいうと,知識の箱は多分三つの世界

1 現実世界(社会の衰退と出生率の低下で
      滅亡)

2 現実世界のバックアップ,復元データの世界
  (ディスクやSDカードのようなもの)

3 仮想世界(ドロシーとデュアルはアンチウィルスプログラム)

3 の仮想世界でドロシーとデュアルのコンピュータウィルスとの
 戦いが続きます。

リモの正体はマザー

2の世界でマザーリモートはバックアップのみを残し,
(人間は破壊種だから)「綺麗な物と人の心だけを」抜き取って,
理想の人間のみを形骸化して残しました。

2にいる,人間は意思決定をしないという意味で
人間とは呼べないものになっています。

『管理社会が,意思決定をしない人間を作り上げる』
とでも作者は問いかけているのかもしれません。

マザー(リモ)が集めたガラスの花とは「綺麗なものの」の象徴。
その残骸をウィルスとして検知するように書き換えます。

仮想世界へのウィルス攻撃は,ガラスの花の残骸を
攻撃するというもの。

デュアルは,マザー(リモ)に対抗できるVIOSを起動。

ドロシーとデュアルが,マザーの管理を外れたため
マザー(リモ)は「強制フォーマット」を開始。

「強制フォーマット」で,123の,すべての世界が消え去る前に
リモは,自らウィルス化しドロシーとデュアルの
前から消えていきます。

まとめ

架空のコンピュータ管理システムが,擬人化した
アンチウィルスプログラム
(ドロシーとデュアル)
によって守られているものの

これまた,擬人化した
コンピュータ・プログラムのバックアッアップ
(リモ)との3人の友情を描いた作品でしょう。

コンピュータの知識の乏しい私には,見るのがやっとの作品です。

しかし,アニメ慣れしていて,
コンピュータに詳しい人ならば,
面白く鑑賞できる作品ではないでしょうか。

投稿 : 2020/05/31
閲覧 : 209
サンキュー:

4

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