蒼い星 さんの感想・評価

3.4
物語 : 3.5 作画 : 3.5 声優 : 3.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態：観終わった

割と面白かった。

【概要】

アニメーション制作：Ezo'la
2019年7月 - 9月に放映された全12話のTVアニメ。
CMをカットしたら1話あたり12分30秒ぐらいです。
原作は、原作/岡本健太郎、漫画/さがら梨々による、
『週刊ヤングマガジン』で隔週連載中の漫画。
監督は長山延好。

【あらすじ】

修学旅行中の飛行機が墜落して遭難した女子高生、
鬼島ほまれ・九条紫音・天谷睦・鈴森明日香の4人は飛行機の破片で海を漂流する。
他の生徒達がどうなったか全くわからないままに彼女たちが流れ着いたのは無人島。

そこで生き延びるための、彼女たちの共同生活が始まるのだった。

【感想】

原作既読。大事故で４人のJKだけの無人島ライフ。
明るくyoutuberのノリのOPダンスを見るに不謹慎な話だと思わないでもないです。
生徒ら他の乗客たちがどうなったのか？気になりますね。

原作にいる島の反対側にたどり着いた２名の生徒の存在がアニメでは隠されてるのか？
無かった事にされてるのか？この２名の生徒とある登場人物の出会いから導き出された、
事故からの現状＆他の乗客たちの状況が推測可能な台詞が原作ではあるのです。
そこが構成の都合でカットされたまま、アニメが終わっていますので、
後のストーリー展開を考えると、仮に続きの話も後日にアニメ化するならば、
カットされたキャラとストーリーをきちんと入れねばならないですね。

アニメでみて気になったこと。
・歯磨きはどうしているんだろ？(原作では炭の殺菌効果で対処済み)
・爪や髪の手入れをする道具はあるのだろうか？(手鏡、爪切り、ブラシを見てない)
・人間の管理を離れた環境は大量の虫が視界を塞ぐこと刺してくることも珍しくない。
・直射日光と気温は体力を激しく奪う。(木陰を作ってるようであるが)
・病気や怪我や衛生面にどれだけ対処できるのだろう？
・一張羅の制服を定期的に洗って干しているにしても、
　ヨレヨレになるし耐久性にも限界があるような？
・現代日本の文化的にな生活に慣れきった彼女たちが、
　虫だらけや砂だらけの生活でメンタル大丈夫だろうか？（逞しいですね）

生々しいネタを大量に放り込んだ無人島生活をしているわりに、
どれだけ汚れても身ぎれいな状態にすぐに復帰できる不自然さなど、
リアリティーを追及しきれていないですね。

それをやっちゃうと見た目が小汚くなったり、
ストレスで血走った目で仲間割れを始めてしまうのが絵的にしんどいというか、
萌えを維持できるラインでバランス重視なのでしょうね。
原作者が、リアルとフィクションとの使い分けしているみたいなことを単行本で言っていますね。

女子高生キャラを使ったサバイバル講座みたいな内容で、
そこにチョイエロスあり、恥じらいを捨てねば生きられない彼女たちの逞しい姿たちに笑いを感じる、
逆境にへこたれない彼女たちの奮闘を応援する作品なのかもしれません。

フィクションとしての不自然な部分は確かに拭いきれないですが、
キャラを楽しむ作品としては及第点かな？と思いました。

そういえば、話題になった最終回のアレは酷いと言えば酷いですが、
まことちゃんと比べたら十分に萌えアニメの範疇の展開ですので、
それほど、衝撃はなかったですね。


と、まとまらない文章ですが、
これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。