「天晴爛漫!(TVアニメ動画)」

総合得点
71.4
感想・評価
263
棚に入れた
865
ランキング
1310
★★★★☆ 3.5 (263)
物語
3.3
作画
3.7
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.8
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.5 キャラ : 4.0 状態:観終わった

令和版「チキチキマシン猛レース」かな?←違った。

詳細は公式でも。

良質なオリジナルアニメを次々と発表している富山の雄・P.A.WORKSの新作です。

時は20世紀初頭。アメリカ横断の自動車レースに挑む空乃天晴と一色小雨と、ホトト。はたしてレースの結末やいかに。

というお話のようです。

初回はさすがのP.A.WORKSといった作画。
幕末、スチームパンク、アメリカ横断のロードムービー、チキチキマシン猛レース……、オタクが好きそうな要素をこれでもかと詰め込んだアニメになりそうですね。
アメリカで自動車レースに参加することになるまでの経緯を描いていく感じです。

期待が大きい作品。もちろん継続視聴ですね。

=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
新型コロナ感染拡大の影響で、3話以降が放送延期となっていた本作。ようやく、続きの話が放送されましたね。
{netabare}
前回で見事BNWのアル・リオンを負かした天晴たち。その姿を見て、自分もレースに出たいと思ったシャーレンは、チームのオーナーに運転させてほしいと訴えます。しかし、女にレーサーは務まらないとの返事。さらに、チームのエースドライバー・デヴィッドに馬鹿にされ、殴りかかるシャーレン。そして首をかけてレース対決をすることに。果たして結果は?
{/netabare}
というお話でした。

放送延期されたことで、雨宮天さん&悠木碧さんコンビの作品が2本にw(もう1本は「カノカリ」)

さすがはP.A.WORKS。ブランクを感じさせない作画で、レースシーンもなかなか良かったです。ただ、なかなか大陸横断レースが始まらないねぇ。メインキャラのエントリーが出揃うまでやるのかな。とはいえ、ここまでは十分面白い作品になってます。続きが楽しみですね。
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
懸念していたことが起こってしまった。

レースが始まったら面白くねえ!

いや、そんなことになるんじゃないかなって予感はしていたんですが、やっぱりというか、マジかよというか……。

キャラ出しすぎて、主要キャラの魅力を深掘れてないんですよね。そもそも、あんまり天晴が魅力的ではない。まあ、それでも小雨とのコンビで少しずつ心を持ちつつあるという成長物へ導いていますが。

これもう、作品の設計に関わるところなので、これが面白くないって感じてしまうと、もう巻き返しようがないんですけどね。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
今回は、小雨が過去のトラウマを克服するという明確なテーマがあったので、とても面白かったし、良い出来でした。バトルアクションも、あーP.Aはこれがやりたかったから、こんな設定の作品を作ったんだなって感じがしましたね。

いい話でした。
あ、もしかするとホトトって女の子なんじゃないかしら?
{/netabare}
=====第10話視聴後、追記です。
{netabare}
!?

これはまた、意外な展開に。
どうなる小雨!?

ちょっと動かしてきたね、面白くなりました。
{/netabare}
=====最終話視聴後、感想です。
{netabare}{netabare}
ギルを倒し、ソフィアを暴走列車から救い出して、レース再開。

ニューヨークのゴールは、なんたら加速装置を使って天晴たちが優勝しました。そして賞金を手に入れた天晴たち。レース参加メンバーは、それぞれのやりたいことのために別々の道へ向かいます。そして、天晴は今度は飛行機を作るためにアメリカに残るそうです。ホトトとともに。

一方、小雨は日本に残した妹や許嫁が気がかりということで、日本に帰る選択をします。そして出港の日。天晴は自分の気持ちに気が付き、港へ向かいますが、すでに船は出港したあとでした。本当は自分の夢を小雨と一緒に叶えたかったと涙を流す天晴。しかし、その後ろには、なんと小雨が残っていました。自分も天晴と一緒にやりたいことがあると。そんなフィナーレでしたよ。
{/netabare}
という最終回でした。

うーん……。

いや、作画は文句なしに素晴らしかったし、バトルアクションは迫力もありました。カーアクションも疾走感があって、見ていてワクワクする、これぞアニメーションという出来だったとは思います。キャラデザも、クセはあるけどP.A.WORKSの巧みな作画で表情豊か。よく動くし魅力的でした。

でも、なんというか、これじゃないというか……。

ストーリーも面白くなくはない。予想外の展開や、王道の展開もあり、泣かせにくる展開もあって、悪くはない。悪くはないんだけど……。

なんでしょうか、この歯切れの悪さは。

なんか違うんだよな。こういう物が観たかったわけじゃないというか。ギル一味とのバトルが主題だったの? って感じになったし、それでいて最後の最後は無理やりレースに引き戻し、取ってつけたかのように天晴たちが優勝。いや、いいんだよ? 優勝しても。でも、こんな展開ではレースなんて茶番にしか見えないんですよね。それに、なんていうか、そんなオーバーテクノロジーで勝ったと言われてもチートにしか見えないし。

結局、これって製作者側がカーチェイスの描写をやりたい、ちゃんばらアクションがやりたい、スチームパンクなメカを描きたいって願望を、全部まぜこぜにしてぶち込んでグツグツ煮ちゃいましたって作品。観終わって、面白い感じだったけど、結局なにがやりたかったの? って印象になってしまうんですよね。

雰囲気アニメとも違うし、ギャグでもないし、強いて挙げればアクションアニメなんでしょうね。面白くないわけではないけど、観たかったのはこれじゃない。そんな気分にさせる、なんとも評価に困る作品でした。
{/netabare}

投稿 : 2020/10/01
閲覧 : 389
サンキュー:

7

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