シャベール大佐 さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態：観終わった
龍を狩る飛行船の冒険と日常を描く、爽やかなファンタジー作品
様々な種類の龍が大空を泳ぐように飛びまわっている世界を舞台に、龍を狩る飛行船「クィンザザ号」の冒険と日常を描く、ファンタジー作品。全12話。
内容的には、龍を追って旅をして、仕留めたら港町で売却、そしてまた旅をする、といったクィンザザ号の日々を、作品の前半では1話完結、後半にはちょっと長めのエピソードで描いています。物語の発想の元になっているのは、おそらく鯨と捕鯨船なのでしょうが、実際に観た印象としては、あまり深い意味が込められているという感じでもなくて、メッセージ性があるとしたら、命の大切さだとか、生きるために殺したものを無駄にしないとか、そのくらいの普通の内容だったように思います。ストーリー的には、やや大雑把なところもあったりしますが、クィンザザ号の乗組員たちが気持ちの良い善人揃いなので、観続けているうちに徐々に愛着が湧いてきて、そうなると自然と細かい部分はあまり気にならなくなりました。作品後半のジローとカーチャのエピソードなどは、普通に良かったと思います。
作画はCGですが、特に問題なし。キャラでは、新入りの女性隊員であるタキタが、嫌みのない明るさや爽やかさで、とてもかわいかったです。声は、タキタの雨宮天、ヴァナベルの花澤香菜などが印象に残りました。音楽も、OP、EDとも、悪くなかったです。
最後まで観終わって、内容自体は凄く面白いというほどでもなかったのですが、雰囲気や後味が良くて、個人的には結構好きな作品でした。フジテレビ系のアニメというと「ノイタミナ」のイメージが強いですが、最近は「+Ultra」枠のほうが面白い作品が多いような気がします。
