「虐殺器官(アニメ映画)」

総合得点
74.2
感想・評価
251
棚に入れた
1843
ランキング
910
★★★★☆ 3.8 (251)
物語
3.8
作画
4.0
声優
3.8
音楽
3.7
キャラ
3.6

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ネタバレ

クタクタ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

必要悪としての虐殺

どんな生活を送ってきたらこんな凄い物語を作れるんだろうか。


人は選択の中で生きている。そしてその選択によってどんな自由を得るか。ジョン・ポールは虐殺を選択することで、先進国に住む何も知らない、知ろうとしない人々の自由を得ようとした。それに異議を唱えたのが、主人公のシェパードとルツィア。
結局のところ見えているのに見ようとしない、何もしようとしない人々こそがすべての元凶なのかなと。
といってもだからどうすればいいのか。1人が現実を見ようとして異議を唱えても何も変わらないんじゃないかとも思う。だからこそ最後にシェパードが大々的な告発をしたのか。でも、そうなる前はどうする?世の中はとっくの昔から既にそうなりつつある?

世界はグローバル化したのに、自分の国こそがなによりだと人々が内向きになりつつあるから、こんなおかしなことが起こるのかなとも思える。でも自分の国こそがなによりと考えるのは当たり前のことじゃないか、、、


作中のジョン・ポールを捕まえるための兵士(子供)を倒していくシーンは、、、
時折視点が主人公になるのもまた。これもまた結局は任務のためであるというが、虐殺と変わらないんだろうなと。子供が兵士に駆り出されているという現実を見ようとすれば防げた?


箇条書きみたいな感想になってしまいましたが、とにかく考えさせられる、とてつもない威力を持った作品だなと。
兵士の感情をテクノロジーによって意図的に抑え、どんな任務でも実行させてしまうところをみると、本当にテクノロジーの進化が人々に幸せをもたらしたのか。
考え出したらもう色々と止まらない笑

ただ個人的にはやっぱりジョン・ポールの誰かを守るための虐殺は許せないかなと。虐殺に利用された側はたまったもんじゃないし、自分の立場が逆転しないという保障も一切ないなと。
それら防ぐための言葉、話し合い、政治ではないかなと。

投稿 : 2020/05/25
閲覧 : 280
サンキュー:

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