「Kanon カノン[京都アニメーション版](TVアニメ動画)」

総合得点
84.9
感想・評価
1831
棚に入れた
10348
ランキング
258
★★★★☆ 3.9 (1831)
物語
4.0
作画
3.8
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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oxPGx85958 さんの感想・評価

★★☆☆☆ 1.8
物語 : 1.5 作画 : 1.5 声優 : 1.5 音楽 : 3.0 キャラ : 1.5 状態:観終わった

歴史的な価値はあるのだろう

アニメにハマるきっかけになったのが『響け!ユーフォニアム』だったので、京都アニメーション、石原立也監督つながりでKey三部作にも何度か挑戦したのですが、そのたびに挫折していました。このたび『Rewrite』の原作ゲームとアニメ版を消化した上で、『Kanon』に改めて手を出し、ようやく最後まで見通しました。

本作はその後の多くの作品に影響を与えた、一つのジャンルを確立した先駆的な作品である、とのこと。私にとっては自分から遠く離れたところにある生態系の話なので、その中で起こった進化の流れとかを論じるのは難しく、そのモチベーションもない、ということを改めて確認した次第です。

私はビジュアル・ノベル原作もののアニメをそんなに多く見ているわけではありませんが、見た作品すべてが、視聴者に「ゲーム原作ものであるがゆえの異物感」を棚上げすることを要求するような作りになっていたように感じます。美少女ゲーム特有の要素を、無理に映画的な話法に合わせることなく使ってしまう。開き直りと感じられますが、逆に言えば、作り手が自信をもって提示しているということなのかもしれません。

ビジュアル・ノベル原作ものアニメのニッチがほぼ消滅したと言っていいほど縮小した現在から見て、この開き直りこそが、このニッチの作品の歴史的意義ということになるかもしれません。本作での一つの例を挙げると、主人公の男の子が女の子を次から次へと取り替える浮気性に見えてしまいかねないのを、分岐のあるシナリオを一本の話につなげてしまったがゆえの問題として棚上げする、というようなこと。あるいは、音楽の使い方がシーンの流れにうまく乗っていないのは、ゲーム内で使われていたバックグラウンド・ミュージックをそのままアニメに使っているせいだ、として棚上げする。原作ゲームにあったセリフをそのままアニメに持ってきたせいで生じる不自然さに目をつぶる、などなど。

投稿 : 2020/07/28
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サンキュー:

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