「蛍火の杜へ(アニメ映画)」

総合得点
80.6
感想・評価
1070
棚に入れた
5191
ランキング
439
★★★★☆ 4.0 (1070)
物語
4.2
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.0

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ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.2
物語 : 5.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

大切な想い出

夏目友人帳の緑川ゆきさんが描いた短編が原作みたいですが、未読です。
この作品も、夏目友人帳と同じスタッフが担当していて、雰囲気はよく似ています。


子供の頃、夏休みに親類の家に泊まりに行って、そこの近所の子と遊んだことを思い出しました。

一緒にラジオ体操に行ったり、川に釣りに連れてってもらったり、お祭りを見に行ったり・・

私より2つ上の、優しくて面倒見がいい男の子で、大好きなおにいちゃんでした。

でも、大きくなるにつれて、向こうは男の子なこともあって、いつのまにか泊まりに行っても遊ばなくなりました。


この物語の主人公、6歳の蛍は、夏休みに祖父の家の近くの森で迷子になり、泣いていたところを狐の面をつけた銀髪の少年、ギンと出会います。
それから毎年夏休みに蛍はギンと逢うようになります。

毎年大きくなっていく蛍。でもギンは6歳の頃に出会った姿のまま・・
いつしか蛍はギンに恋心を抱くようになります。
もっとギンに会いたい、ギンに触れたい・・

でも蛍はギンに触れることはできません。
人間に触れられてしまったら、ギンは消えてしまうからです。

このままだと蛍はギンの年を越してしまうのでしょう。

蛍が高1の夏、ギンは自分のことを初めて話して、忘れてしまっていいんだよと蛍に言います。
でも蛍は忘れることなんかできない、いつの日か時間が二人を分かつでしょうと返します。

妖怪たちのお祭りの夜。お面越しのキス。そして・・


この物語は、私のこころの奥に刺さってしまい、せつない気持ちになって泣いてしまいました。

昔、私と遊んでくれた男の子に会うことはもうありません。
その子の年を私はとっくに追い越してしまいましたから。


「蛍火の杜へ」は、私のこころの中にあった、大切な想い出を呼び起こしてくれました。

投稿 : 2020/09/19
閲覧 : 380
サンキュー:

19

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