「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。完(TVアニメ動画)」

総合得点
86.7
感想・評価
727
棚に入れた
3242
ランキング
182
★★★★☆ 4.0 (727)
物語
3.9
作画
4.0
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

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ネタバレ

ハウトゥーバトル さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 3.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

それでもアナタはいなくなってしまう

序盤 こんな感じだったなぁ

中盤 ええと

終盤 やっぱなぁ

この話はとある部活の話
ジャンルはコメディ・恋愛・青春・学園
3期です。一期二期とコメディ中心で恋愛はところどころでしたが、本作は恋愛メインです。まぁどっちかというと葛藤や成長を中心にしている感じです。
私は二期(アニメ)を見た後、続きが気になりすぎて11巻から買っていったのですが、個人的には正直小説の方が良かったな、という印象です。いや小説のほうが三億倍面白いです。
序盤中盤終盤の流れは基本的に過不足なく、過ぎていくのですが中身が中身だけに濃い。1分だけの独白さえもイタイ。というかソレが本編だと思っています。
普通に面白かったとは思いますよ。ただ、「今季一番で面白かったか」と聞かれれば否定せざるを負えません。

個人的には本作の欠点は「完結すること」だと思っています。俺ガイルがもしギャグ漫画原作のコメディ重視アニメならば本作は存在しなかったでしょう。ギャグ漫画に終わりも何もありませんからね(或るのも希にありますが)。しかし俺ガイルはコメディ恋愛を主体とした小説原作です。いづれかは終わりが来て、恋愛要素かギャグ要素に終止符を撃たなければなりません。それも打ち切りならまだしもメジャータイトルですからね…
俺ガイルが終わることを惜しんだ人は五萬といるでしょう。しかし同時に期待した人も五萬といるはずです。そして私もその一人でした。小説で読んだとはいえ、文章だけでは表せない何かを感じ取れるかもしれなかったので、とても期待していました。故に私はとってもがっかりしました。

私は原作で散々キャラの胸のうちを聴いてきました。もちろんアニメで全部自分の胸のうちを言葉にしろ、とまでは言いませんしソレをしたら私は切ります。しかしアニメにはアニメの良いところ、活かせるところがあります。それを期待した私を待っていたのは中途半端なコメディと中途半端な心理描写、そして安直な心情語り。描写も何もあったもんじゃありません。俺ガイル(原作11・12・13)の美しさはその事象・心情を口に出さず、ものすごく遠回しな言い方と表現で語っているところにあります。敢えて代名詞や省略によって明文化しないことで生まれる美学を本作は汚しています。明文化しない美しさを明確に表現してしまったせいで、美学も何もないです。そこにあるのは「ただのこじらせ高校生」です。もしかしたら小説で描けなかったそういう要素を描きたかったのかもしれませんが、私は美学を求めてしまいました。
まぁ全て私の個人的な解釈ですから「原作は美学を持っていない」「原作の美学はそれではない」「アニメでは美学を持っていた」「アニメはそういうものではない」と異見があると思います。ですので、原作汚しとかソウいうのを言いたいのではありません。
ただ、私は本作にガッカリしたということです。みなさん小説を買いましょう。

結ちゃんや雪乃ちゃん、比企谷くんの独白は小説で何回も読んだわけですが、それでも良かったです。先程明確に表現してる、と言ったとおり私のいう美学は薄れるのですが、それでもイタイと感じるくらいには深かったと思います。
{netabare}独白とは一人で言葉を作り、対象者を決めずにただ言葉を連ねるだけ、かもしれませんがその行為は無価値なものであり、最価値なものでもあります。嘘を付き続けた彼ら彼女らはその不揃いさを自分のせいにして生に縛りつけて勝手に責任感じて。
でもそれは自分の言葉であり自分の気持ちではない。その相違を自分も気づいていながらその不揃いさに永遠と甘えている。そんな関係を変えたいとも思うし、その関係から脱却しなきゃとおもうけども自分のエゴを押し付けるようで気が乗らない。
だから勝負という結果に逆らえないものを提示して自分を無理やり納得させる理由を作った。そして万事上手く行くはずだった。
しかし雪乃ちゃんは一つ大きな誤算をしたのです。「由比ヶ浜結が言った「全て」に雪ノ下雪乃が入っている」と考えなかったことです。もしかしたら私が見落としていただけなのでしょうが、敢えて空の言葉を多用することで生まれてしまったこの誤解はくるものがあります。こういうところに焦点をあててほしかったのですがねぇ…
みえないジジツだけが真実で…
あ、でも小町ちゃんの「なんか…あった?」あたりの雰囲気は原作を超えるものがありましたね。パロディネタがなかったのでコメディ要素は少なかったのですが。{/netabare}

スタッフは2期と同じですね
監督は及川啓さん。
助監督は今井翔太さん。
シリーズ構成は大知慶一郎さん。
キャラデザは田中雄一さん。
劇伴は高橋邦幸さん。
アニメ制作はfeel.さん。

作画は普通でしたが、やはりキャラデザが好きじゃありません
opはやなぎなぎさん作詞歌唱、春凝きを作った北川勝利さん作編曲の「芽ぐみの雨」
edは藤林聖子さん作詞、黒須克彦さん作編曲、雪乃ちゃん役の早見沙織さんと結衣ちゃん役の東山奈央さん歌唱の「ダイヤモンドの純度」
声優さんは良かったです。特に比企谷君役の江口拓也さんがとても好き

総合評価 とても残念

投稿 : 2020/11/02
閲覧 : 253
サンキュー:

18

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