「約束のネバーランド(TVアニメ動画)」

総合得点
92.5
感想・評価
1116
棚に入れた
5359
ランキング
20
★★★★☆ 3.9 (1116)
物語
4.1
作画
3.9
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

プラ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3
物語 : 4.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

絶望からの大逆転劇。

原作未読。アニメの内容はだいたい理解できたが、世界観設定の理解が正確かどうかは分からない。今後続編で明かされていくのかもしれないが、自分で考察したことをここに記しておく。


「2045年の未来。異形の怪物がカースト上位に君臨し、人間はそれに支配されているディストピア。」という設定らしい。怪物に取り入る人間が、人間の子どもを献上品として怪物たちに捧げるという支配構造。人間側の頂点には「グランマ」が立ち、その手下の「ママ」たちが献上品の子どもたちを献上品として育てる。
子どもたちは無邪気なもので、にぎやかな孤児院みたいなところで真実を知らずに楽しい毎日を送っている。のびのび育てた方が高級品になるからだ。
子どもたちはテストの成績の悪い順に定期的に出荷されていく。出荷されるとき、子どもたちには里親に引き取られるに行くと、華々しい門出のように説明される。
メインキャラクターはエマ・レイ・ノーマンの三人。成績が優秀であるがゆえに出荷されずに10歳以上に育った最高級品の子どもたちである。
エマとノーマンは、ある日集荷されていった子どもに忘れ物を届けようと禁止されていた門の外に出たところで、真実を知ってしまう。真実を知ってしまって出てくる結論はただ一つ、「脱出」である。しかし、孤児院の内部どころか、外部がどうなっているのかの情報も全くない状態で、脱出するのはかなり絶望的であった。
レイは真実を知っているようで、ママのスパイとして働きながら、この世界の情報を少しずつ手に入れながら、独りで脱出を企てていた。
目的が一致したエマ・ノーマン・レイは結託し、ドンとギルダも仲間に引き入れて脱出計画をスタートさせる。
ママの目をなんとか欺きながら、計画を進めていたのだが、ノーマンの出荷が決まってしまう。出荷前夜にノーマンだけ先に脱出させる計画を急遽立てるが、孤児院を覆う壁の向こう側は崖であることが判明。もはや脱出は不可能と思われた・・・
しかし、さすがは秀才のノーマン。すべてを読んでいるかのように、ほぼ完ぺきな脱出を計画を立てていた。エマも、完璧な演技力でママを騙しながら、高い計画遂行能力を発揮。5歳以上の子どもたちに世界の真実を知らせて納得させたうえで、裏で訓練させながら脱出作戦に参加させた。
レイはみんなを助けて自分だけ死のうと思っていたが、ノーマンやエマに見抜かれており、脱出の当日に助けられる。
作戦はノーマンが出荷されていなくなってしまったことを除いてすべてうまくいった。
エマが壁の向こうに行く直前でママに追いつかれてしまうが、「さよなら」とだけ告げて、脱出は完了する。ママもさすがに観念し、子どもたちの脱出を見届けたところで、1期は終わり。

気になる点は三点。
・異形の怪物が人間を支配するキッカケになった事象は何か?
・ノーマンは出荷されたが、生きていそう。生きているとしたら、あの世界でどういう役割を持たされているのか?
・ママ(イサベラ)は子どもたちの脱出を望んでいたのではないか?絶望の連鎖を断ち切る瞬間を待ち望んでいたのではないか?

このあたりは、2期以降で明かされるのかもしれない。
とりあえず脱出には成功した子どもたちであるが、この先どこに向かうのか。はたして、他の農園の子どもたち・自分たちの農園に残して行ってしまった幼い子どもたちを救えるのか?最後には怪物が支配する世界を解放する転機は訪れるのか?

とても1クールじゃ足りない。次回作も期待。

投稿 : 2020/12/06
閲覧 : 258
サンキュー:

6

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