しんちゃん さんの感想・評価

4.8
物語 : 5.0 作画 : 4.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態：今観てる

GRIDMANの続編？反省編？

3話まで視聴済み。円谷×Triggerがタッグを組んだ、「SSSS.GRIDMAN」の続編みたいな作品、とでも言うべきでしょうか。

ただ、GRIDMANから引き継いでるのは「唐突にロボと怪獣のバトルが始まる」「怪獣バトル以外のパートは高校生たちの何気ない日常の空気感が秀逸」という2点のみ。主人公の高校生たちの役回りとか、敵役の人数やキャラ、合体ロボのデザインや技などは、すべて一新されています。

キャラ設定などについては、実は結構GRIDMANでやれていなかったこと、足りなかった部分などを補う工夫をされているのかなーと思いました。

たとえば、GRIDMANではロボに搭乗（変身？）して怪獣と戦うのはあくまで男子（響悠太）。女子（宝多六花）はバトルではなく日常パートでのサポート役という位置づけですが、本作では女子がほかの3人の男子といっしょにロボに乗り込み、しばしばバトルの主導権を取っていたりもします。

あと、敵役の側も、GRIDMANでは怪獣を生み出す悪役（新条アカネ）と、その裏のラスボス（アレクシス・ケリヴ）という1本のラインしかありませんでしたが、本作では怪獣優生思想のメンバー4名となっており、それぞれのキャラクターも結構しっかり立っていて、必ずしも一枚岩でない様子が見て取れます。

GRIDMANでは破壊された町が翌日には（殺された人以外）すべて元通りに直っていましたが、本作では破壊された被害が翌日以降も住民の生活に大きな影響を与えているなど、リアルな世界の話となっていたりします。要するに、GRIDMANの続編っぽい雰囲気だけど、GRIDMANとはまったく世界設定が異なります。その意味では、前作を見てない人にとってもとっつきやすい作りになっています。

そして、前作でも素晴らしい出来だったOP、EDの曲も、前作同様オーイシマサヨシ＋内田真礼の組み合わせで、テンションの上がる出来！良かったところは残しつつ、前作からのファンにも「おっ！？」と思わせる意外性をちゃんと組み込んできているのは、さすがだなーと感じ入ります。

引き続き、最後まで楽しみに見て行きたいと思います。