「進撃の巨人 The Final Season(TVアニメ動画)」

総合得点
81.7
感想・評価
485
棚に入れた
1987
ランキング
388
★★★★☆ 4.0 (485)
物語
4.0
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

STONE さんの感想・評価

★★★☆☆ 3.0
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 3.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

とりあえずの簡単な感想

 原作は既読だが、本作部分は途中から未読。
 前作でエルディアとマーレの確執を描きだした頃、1期序盤の頃に較べて、その展開の
様変わり振りに「随分遠くに来たな」的な感覚があったが、前期から作中時間が経った本作は
更に遠くに来た感じが。
 これは視聴者としての感覚だが、作中のパラディ島の住人も、少し前までは壁に囲まれた
世界で巨人と死闘を繰り広げていたことを考えると、かなり状況の変化を感じて
いるんじゃないかと。
 この辺は幕末から明治に掛けての日本人の感覚に近いものがあったかも。

 のっけからマーレの戦闘から始まるが、近代兵器の中に登場する巨人というのはなかなか新鮮。
 ただ近代兵器の中にあって、まだ巨人の優位性は保たれているようだが、更に兵器の進化が
進めば、巨人の脅威も無くなりそうな雰囲気。

 これまでもエルディアとマーレに代表される互いの正義の行使によって生じる復讐の
連鎖などがよく描かれていたが、本作でもそれは変わらず。
 加えて、本作では正義を行使された側の感情などがより描かれていたように思える。いずれの
側も相手の正義を向けられた際は被害者意識が強い感じ。
 ネットなどではこういった部分に関しては、現実世界のある事例を示唆しているとして、
色々な例が挙げられていた。
 正解は原作者である諫山 創氏の胸の内なのだろうが、個人的には特定の何かではなく、
もっと人間の歴史における汎用的なものとして描いていたように思えた。

 展開的にはそれぞれの己が正義のために終局に向かって突っ走っているような状況で、
もはやバラバラといった雰囲気。
 一応は意気投合している形となっているエレン・イェーガーとジーク・イェーガーとて、
ジークはともかく、エレンの真意は別なところにありそうな印象。
 思いきり話途中で終わってしまったため、本作を1つの作品としてみるとあまり良い締めでは
なかったが、先行き自体は非常に気になるところ。

 制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わったことで作画・演出に大きな変化が感じられる。
 個人的にはこういった部分に大きな思い入れはないので、どちらがいいとはまだ
言い難いのだけど。

 キャストの演技の方は相変わらず素晴らしい。
 特に本作では初期の「駆逐してやる」熱血少年は見る影もない変わりようのエレン役の
梶 裕貴氏と、国や民族が引き起こす復讐の連鎖エピソードの中核におり、本作においては
第二の主人公とも言えそうなガビ・ブラウン役の佐倉 綾音氏が印象的でした。

2021/06/23

投稿 : 2021/06/23
閲覧 : 231
サンキュー:

5

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