無毒蠍 さんの感想・評価

3.6
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 3.5 音楽 : 3.5 キャラ : 3.5 状態：観終わった

この世には神のみぞ知るセカイがある…。その聖域を何人たりとも汚すことなかれ。

原作未読の状態で視聴させていただきました。
ギャルゲーをそのままアニメ化したかのような作品で、
ギャルゲー界の神、桂木がリアルの女の子を攻略していくという物語。
一人あたりの尺は長くても2～3話ですのでテンポはよかったと思います。
日常回と攻略回がありました。

最初のころは少々演出過多にも思えましたが、
作品に馴染みはじめれば気にならなくなりましたね。
声優さんが演出にも負けないノリノリな芝居を披露してくれたおかげかとｗ

1stシーズンでの攻略人数は4人。

高原歩美
クラスメイトの陸上部。
彼女を攻略するのに重要なのは、
やはり応援ということになるだろう。
誰よりも走ることが好きな彼女。
しかし競技というものは常に結果がつきまとうものだ。
思うように結果がだせず悩んでいる彼女。
そんな彼女を応援し追い風になってあげよう！
怪我/先輩/ハードル/応援

青山美生
本当の自分を偽り金持ちのふりをする少女。
今は貧乏だが昔は違った…
そんな彼女を攻略するために必要なのは奉仕からの躾。
彼女には必要なのだ、自分の価値観を壊してくれる人間が。
もう頑張らなくてもいいんだよと言ってくれる人間が。
彼女を支えて小銭の素晴らしさを教えてあげよう！
告白/秘密/送り迎え/いけない子

中川かのん
大人気アイドル中川かのん。
彼女が望むのは自分の証明。
そんな彼女にとって二次元にしか興味のない桂木は敵なのである。
これは桂木が中川かのんを攻略するのではなく、
中川かのんが桂木を攻略する物語なのかもしれない。
そう、聖戦だ。
この聖戦で重要なのは彼女の心のありかを見つけてあげること。
彼女の心は酷く透明だが確かにそこにある…見失っちゃだめだ。
このバトルを制し彼女を本物のアイドルにしてあげよう！

汐宮栞
本の虫で図書委員。
彼女は無口である、人と接することがとても苦手なのである。
彼女の会話はそのほとんどが心の中でおこなわれている。
耳をすませば聞こえてくるはずだ、彼女の流暢な言葉の数々が…
大好きな本で壁をつくり心のスキマをうめる彼女。
そんな彼女を攻略するには感情的にするしかない。
熱くなったときにつむがれる言葉がある、
諸君、心を鬼にしろ。
彼女のモノローグを読破した唯一の読者になろう！
人嫌い/視聴覚ブース/本が好き/心の声




それぞれのヒロインが問題を抱えており、
桂木がそれを解消してあげることにより攻略の糸口にするという流れです。
ここらへんは本当にギャルゲーのような感覚が味わえ良かったですね。
ゲーム感覚でヒロインを攻略していく桂木圭太の手腕に脱帽！

原作の絵もちょろっとだけ見たことがありますが、
個人的にはアニメ作画のほうが観やすくて好きです。

攻略完了後には対象者の記憶はリセットされます。
それは少し残念ですね。
ハーレムは男のロマンですからｗ
ただ完全にリセットされるわけじゃなくて、
名残のようなものは残ってるみたいです。
攻略前は桂木のことを意識してなかったのに、
攻略後にはなぜだかわからないけど気になっちゃうというような素振りが見受けられました。

桂木に攻略されることで女性側が成長してるように思えますが、
これは桂木にとってもいい経験になってますよね。
今までリアルに何の興味もしめさなかった桂木も、
こういった交流の中で成長していってるんだと思います。
最終回観た後だと全然説得力ないけどｗ

あとOPやBGMの一部がやたらと壮大なのはなんなんでしょうねｗ
本当に神のみぞ知るセカイというタイトルにあった曲だったと思います。

二期ありきでの終わり方だったので中途半端に感じますが、
そもそも原作が未完なので仕方ありませんよね。

本当にギャルゲーみたいなので、
ヒロインを攻略するたびに次はどんなヒロインが対象なんだろう？
などと楽しみになります。

駆け魂をどれだけ集めればいいのか判明してないので、
ただただヒロインを攻略するだけになってますね。
本筋にあたるようなシナリオはまだありません。
これが二期になれば進展しているのか、
それとも変わらずヒロインをひたすら攻略するだけなのか。
そこにも注目しながら二期を視聴したいと思います！

【A80点】