「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち(アニメ映画)」

総合得点
69.6
感想・評価
60
棚に入れた
291
ランキング
1711
★★★★☆ 3.9 (60)
物語
3.9
作画
3.6
声優
3.9
音楽
4.1
キャラ
3.9

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ネタバレ

nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.0 声優 : 3.5 音楽 : 5.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

音楽はアニメ史上No1です。そして面白い。古いですが。

 まず、あれだけ活躍したヤマトが骨董品扱いになっていて、古代が普通のなんていう事のない輸送船の艦長をやっているところからスタートします。そして沖田艦長を偲んでいるいるところに、新造戦艦のアンドロメダが光をきらめかせて飛んでゆきます。

 命がけで地球を守ったメンバーが世代交代の波に忘れ去られて行く寂しさ。そして、テレサからのメッセージに立ち上がるメンバーたち。子供のときはあまりこの展開って、暗いし、動機がイマイチ弱くていやだったんですけど、この導入良かったですね。
 助けに行く、というより自分たちのくすぶった生活から逃げ出したいという風に見えます。若さという風にも見えますし、戦争を体験して日常に戻れなくなったとも見えます。

 そして海底ドッグからの発進シーン。音楽が素晴らしかったです。海面にでるところでピコピコ波動エンジンが鳴ります。そして傾いて離水。太陽に向かって高度を上げて行き、やがて大気圏へ。「沖田の子供たちが行く…」最高でした。森雪のナース姿。エロかったです。この時代SFとエロスは切り離せない時代だったみたいですね。

 惑星上の戦いがあっという間に終わって?マークでしたが、テレサ、美しかったです。反物質が人間に進化するとも思えませんが、当時のSFですとこの設定は斬新だったのでしょう。この反物質設定がラストああなるとは思いませんでした。後で見返したときに、実はここまでで時間半分使っているのが意外でした。不思議な構成です。

さて、白色彗星の内部のガトランティス帝国。音楽はパイプオルガンでした。艦隊や空母がデザインの統一性があって、カッコ良かったです。空母は回転する必要ないだろうと思いますがあれが印象に残ります。カブトガニみたいな艦載機も良い意匠でした。

 デスラーとの闘いですね。ここも音楽です。デスラー襲撃。本当にカッコイイ音楽です。ストリングスの入りで鳥肌が立ちます。デスラー戦法でヤマトが傷ついて行き、警告の光がどんどん点滅してゆく絶望感が素晴らしい演出でした。

 アンドロメダの圧倒的な力とそれをさらに上回る白色彗星。で、絶望からのヤマト。地球と彗星の間に立ちはだかります。「古代…中心核をねらえ」ですね。
 そして、倒したかに見えた彗星からの小惑星の上…というより衛星の上の帝国。ズオーダの高笑い。
 どんどん死んでゆくメンバーたち…で、真田と斉藤の犠牲でやっと…と思ったら、さらに巨大戦艦ですね。でまあ、ラストシーンです。死んだ森雪と2人で…まあ、泣きますよね。

 この時代のアニメの特徴でカットもエピソードも短くて、ポンポン進むので、話は追いやすいのですが、ちょっと余韻がない感じに最後まで慣れなかったですし、やはり人間の作画が古すぎてちょっと辛かったです。
 で、リメイクですね。これから見ようと思いますが、楽しみです。良くも悪くも。

 とにかく何度も繰り返しますが、音楽が素晴らしいです。サントラを昔持っていましたが、チャイコフスキーあたりの下手な交響曲(くるみ割り除く)よりよほど良かったです。今でもクラッシックコンサートで演奏されるクオリティです。アニメ史上No1でしょう。

投稿 : 2021/08/28
閲覧 : 244
サンキュー:

3

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