「とある科学の超電磁砲T(TVアニメ動画)」

総合得点
84.0
感想・評価
568
棚に入れた
2738
ランキング
298
★★★★☆ 3.9 (568)
物語
3.9
作画
4.0
声優
3.9
音楽
3.8
キャラ
4.1

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nyaro さんの感想・評価

★★★★★ 5.0
物語 : 5.0 作画 : 5.0 声優 : 5.0 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

シリーズ最高作だと思います。本当に面白かったです。Tは友達?

 このシリーズは脚本やシリーズ構成がちゃんと作り込まれているので、見ていて不快感がほとんどない信頼できるシリーズだと思います。
 その中でも、ストーリー、アニメの出来は、本作Tがシリーズで一番面白いと思います。前作にあった陰惨な出来事や殺し合いのバトルではなく、SF的なバトルなのでそこも見やすくできていました。

 Tという事で友達がテーマだったんでしょうか。Tの後にドットがありますし、冒頭のシーンでわざわざクマのぬいぐるみを3人の子供たちが協力して直しました。これから始まるのはこういう友達同士の話ですよーという宣言なのでしょうか。何より御坂と食蜂が友達になるっていうのが本筋でした。
 その他も見事に全部友情をテーマにした話になっていました。それがちょっと恥ずかしい感じもありましたが、もともとこのシリーズはそんな話ばっかりなので、OKでしょう。

 本作については、特に後半の魂の話は最高でした。
 人間をアンドロイドを半分ずつ組み合わせて魂を作り出そう、という発想がまずすごいと思います。これがセンスオブワンダーだと思います。画像的に人間を斜めに分割するセンスも絵的に良かったです。

 いつも通り佐天ちゃんの都市伝説新しいもの好きから始まる物語、インディアンポーカーの話でした。食蜂と御坂の面白い絡みがちょっと前作が暗かっただけにかなり満足でした。16話と21話は最高でした。ちょっとおっぱいギャグが多すぎますが。

 途中、キャラを使いたいのか関係が薄いエピソードを挟んでいましたが、1話2話で終わるせいかそうは気になりませんでしたし、いつものキャラと新キャラとの友情のようなテーマは一貫していました。スカベンジャーの内部同士の友情はもちろんですが、御坂との友情まで入れてくるところは徹底していました。

 で、なによりラストですよね。魂を否定しておきながら、結局否定しきれないような物語。煙に巻かれたような結末は視聴者に疑問符を残しながら、ほっこりした気分で見終えることができました。

 アニメの作画についても、ロボットアニメよりもはるかに迫力のある大怪獣合戦のような映像も迫力がありました。キャラの作画もほとんど破綻がないですし、サブキャラのデザインまで魅力がありました。


 前半については、まあ、いつものこのシリーズのマッドサイエンティストものでSF的な物語の出来は若干弱いのですが、御坂の孤立とか婚后の活躍とかキャラたちに焦点を当てたストーリーが素晴らしかったです。
 特に私、婚后ちゃんが本シリーズで一番好きなキャラでして、本作は非常にらしさが出ていました。いつもはあまり活躍しない2人の友達も頑張ってましたし。
 結末は上条に頼ってしまいました。上条の右手についてはこっちのシリーズでやるんですね。あれが本当は彼の能力で本来の能力?それとも打ち消す能力があるから封印されていたということ?
 前半の不満点といえばここの上条来ればOKみたいなところですね。ですが、一応主役ですしいつもの事なので良しとしましょう。

追記 食蜂の前半の話はそのまま友情の話ですが、魂の話の女の子とアンドロイドも友達…ですかね?桜が燃える予知の話は犬と少年の友情ですね。上条と削板も友達になったということ?友情がテーマなら上条はあまり御坂とは絡めませんね。今回は。


 2クールを3作続けて見ても面白いと言うのはすごいシリーズだと思います。本作は御坂というより食蜂回のイメージがあるのか、飽きられたのかわかりませんが、私個人としては、特に後半ですが本当に良い出来のシリーズだったと思います。

投稿 : 2021/10/06
閲覧 : 275
サンキュー:

9

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