「Charlotte [シャーロット](TVアニメ動画)」

総合得点
85.4
感想・評価
3631
棚に入れた
16142
ランキング
237
★★★★☆ 3.9 (3631)
物語
3.7
作画
4.1
声優
3.9
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

ひー さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 3.0 キャラ : 3.0 状態:観終わった

作話の計画性に疑念を抱かざるを得ない作品

物語として最も評価したい点は、タイムリープものへの急展開である。序盤は主人公含む限られた登場人物のちょっとした非日常学園生活が主であり、彼らがこのレールの上を如何に面白く走ってくれるのかと期待していたというのが正直なところであった。途中、主人公の妹をいとも簡単に殺してしまう展開は衝撃的ではあったが、時間という次元にまで手を加えるようなはしごの外し方をされるとは思ってもみなかった。以降、主要な登場人物も増え、またそれぞれの役割も変化し、物語に厚みが増していく。いい意味で期待を裏切るその展開・構成を評価したい。

大筋の物語構成は評価したいが、詰めの甘さが随所に見られる。大きな問題は、学園において能力を使うという行為がどのような位置づけにあり、社会が能力者とどのように関係を持っているかについて十分な描写が無い点にある。それゆえ、学園がどのように能力者やその予備群を管理しているのか(あるいはすべきか)も不明瞭である。これらのことが物語全体に稚拙な印象を与えているように感じられる。

また、キャラクターの個性に十分に踏み込みきれていない。一般に異能の力は使用者の性格により、それが果たす役割や効果が大きく変わりうる点に魅力がある。特に後半は登場人物も増えるので、彼らの能力がコマ切れのようにしかみることのできなかった点は残念である。

そして打ち切りのような、巻の最終話は思い出したくもないクオリティの低さである。もう少し丁寧に終われるよう計画的に作話しなければ鑑賞者はおろか作中の登場人物にも失礼というものではないだろうか。後半の物語のボリュームに対し説明が追いついていかずそのまま終わりを迎えてしまったという印象が強い。

物語のリアリティや登場人物の個性を十分に発揮するための工夫に今ひとつ欠けていると言わざるを得ない。

投稿 : 2022/03/23
閲覧 : 281
サンキュー:

5

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