てぶくろ さんの感想・評価
2.3
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 3.0
音楽 : 2.5
キャラ : 2.0
状態:今観てる
小説原作のスポーツモノはアニメ化に向いていないのか…
さらにそこに児童向けがプラスされるとなんとも厳しい…。
過去にもあった児童向け小説原作のスポーツモノといえば「バッテリー」「DIVE!!」や ちょっと年齢層を上げれば「2.43清陰高校男子バレー部」などありますがどれも微妙だった印象です。(「風が強く吹いている」はまたちょっと毛色が違うと思っています。)
この手の作品は人物の心の機微に主眼が置かれるので、漫画原作のキャッチーな要素や展開力と比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
それらを補う作画力や演出があればよいのですが、期待は出来なさそうです。 主人公も良く言えば等身大ですが、はっきり言って 地味。なにか特徴が欲しいですね。
土曜日の夕方 放送ということで狙っている層がいることはわかりますが、そのせいなのか1話が進研ゼミの漫画みたいになっていたのは笑いました。
しかし、番組公式YouTubeチャンネルなどを用いてバドミントンを盛り上げようとしているのは良いことですね。
バドミントンの普及活動だと思うとこの作品の存在もありかもしません。
面白さのピークはこの作品の初期キービジュアルが発表された瞬間かもしれません。 4/23
折り返し13話まで終えて
{netabare}この作品に圧倒的に足りないものそれは「熱さ」 です。
というのも、主人公のいる横浜湊高校 この高校もうすでにはちゃめちゃに強いんですよね。
いや、元々そういう設定だということは理解していましたが、多くのスポーツ漫画やアニメがまずは全国大会を目指して奮闘するなか、すんなりと全国行きを決め、全国大会も主人公が夏風邪を引いている間に個人、ダブルスは優勝 団体も3位まで行きました。
作中では負けを悔しがっていましたが、正直ダイジェスト的に見せられてる側としては「いや…充分やろ…」と思ってしまいました。
この先 全国優勝を狙うんでしょうけど、現状全国3位のチームが優勝したところで だからなんだというような気もします。じゃあレギュラー争いが苛烈かというと、横浜湊高校 部員数16人とかなんですよね。
練習シーンもちゃんとあるんですけど、なんか走り込みをやってることが多く、練習内容に全国3位のチームという説得力に欠けるんですよね。いや、実際走り込み大事だと思いますけどね…。
そんな超強豪な学校にいながら主人公の13話までの目標が 中学の頃の同級生と試合がしたい。て…たださえ地味なのに目標も地味ですね。
そのわりに新人大会個人も団体も優勝してるんですよね…。なんか随分と勝利が軽いですね。
試合描写の作画がいまいちなのも、ぬるく感じる原因ですね。
まあでも原作のメインターゲットに向けてや夕方アニメ枠としては悪くはないのかもしれません。{/netabare}
14話視聴しました。
{netabare} さて、2クール目に突入です。私は1クール目を作画力も相俟って熱さが足りないと書きましたがどうなるでしょうか。
まず目新しくなったものとして、OPが変更されましたね。
とても雰囲気は良かったと思います。雰囲気は。
私はこのOPを見て、あぁ もうバドミントンの描写を良くするつもりはないんだな と思いました。
素振りや最後に遊佐のカットはありましたが、やはり目立ったのは走り込みの様子。 いや、大事だとは思いますけどね 走り込み。
やたらとキャラを水や雨で濡らしてるヒマがあるなら、キチッとバドミントンの描写をするべきだと思います。
そんな 動きの作画に注力しない本作品に、今話の抜重移動のような難しい描写が求められるのはなんというか 酷ですね。
このステップの前と後で 何がどう違うのかまるで分かりません。 その直後も言葉だけの説明で必死にフォローしようとしていて、なんとも空々しいです。
作画力も演出力も不足のなか、秋と冬を飛ばして次回から2年生だそうです。大変 不安なルートを辿ろうとしていますが今後どうなるのか注目です。{/netabare}
15話視聴しました。
{netabare}バドミントンをやれ バドミントンを。
興味のないレク係の水嶋くんの話と興味のない1年生の話を同時進行されても甚だどうでもいいですね。
今話はレク係を通して人との交流の仕方を考える。という1話の時の進研ゼミのような雰囲気を彷彿させるような話でした。 こういう児童書特有の''学び'' の部分を出すのが恐ろしく下手くそなので、展開が不愉快なわりに結末がぬるく 説教臭くて青臭い醜悪なものに仕上がってます。
ただでさえつまんないスポーツアニメのつまんない日常パートて誰得なんでしょうね。{/netabare}
第16話視聴しました。
{netabare} 松田くんのあれこれがあり、もちゃもちゃとしたバドミントンシーンを経てランキング戦が終わりましたが、なにより衝撃的だったのはさらっと水嶋くんがめちゃくちゃ強くなっていたことです。
シングル2位!? 遊佐さんといい勝負!? カットされた秋と冬で知らない内に成長していますね。
松田くんに何を言われても、大人な対応。 急に水嶋くんというキャラがわからなくなってきました。
次回に期待です。
{/netabare}
第17話視聴しました。
{netabare} あー…もうダイジェストをする元気もないのですね…。トントン拍子に話が進んで準決勝となりました。
観戦に来ていたお母さんの「最初の試合は勝ったのよね?」というセリフ。どういう意図のセリフなんでしょうか?散々トーナメントを勝ち進んでいるのに最初もくそもないような気がするんですが? 日を跨いでるってことですか? じゃあ大会2日目とかテロップ入れればいいのに…。ここまでの試合オールカットしておいてそんなとこもサボるんですか…。あと、元マドンナのお姉ちゃんの私服びっくりするくらいダサいですね。
そして、試合内容はと言うと…。うーん…。
「自分のバドをする。」これ便利な言葉ですねぇ。もうなにもかもこれで片付いてしまうんですから。
これまででそんなに水嶋くんのバドが印象に残るような作りになっていますか?
それからこの作品 試合になるとずーーーーーーーーーーーーっとメンタルの話しかしませんね。どの試合見てもメンタルメンタル気持ち気持ち気持ち!自分のバド!自分のバド!。見ていて全然爽快感がありません。スポーツもので試合が面白くないってかなり致命的だと思うんですが…。
前話であんなに悟っていた水嶋くんは何だったというのでしょう。
まぁでもしかし、こればっかりは仕方ない部分ではあるんですよねぇ。
小説が原作である以上、試合の展開を面白くというのは限界があります。やはり、キャラの心情やらがメインになりますし、それ自体も児童書ということもあって分かりやすさが重視されますしね。
だからこそアニメーションによる表現力が期待されるわけなんですが…。ご覧の有り様なんでねぇ…。
どうにか名シーンが生まれないものかこれからに期待です。{/netabare}
第19話視聴しました。
{netabare} メンタル!メンタル!メンタル!メンタル! 気持ち!気持ち!気持ち!気持ち!
それしかねぇのか、それしか無いんでしょうね。
どれだけ練習しても試合では結局メンタルの話にしかならないのでしょうがないですね。
部内の空気を悪くしてついに謹慎をくらった水嶋くん。 謹慎をくらった水嶋くんがしたことはOBの大学に凸ること。だから!そういう相手の事情を考えず、自分の事情だけで行動する、独善的なことをすんなって謹慎くらったんだろうが!
自分のやれることをやります。って何の答えにもなっていないことを引っ提げて、反省した様子で部に復帰しましたが、コイツの本質はなにも変わっていないので必ずまた同じようなことを繰り返すと思いますけどね。
フワッとしたことしか言わない監督は何のためにいるんでしょうね。
水嶋くんの強さは誰よりもバドを楽しめることらしいですが、水嶋くんにそんな天衣無縫なところは感じたことがないですね。ぶっちゃけ彼に応援したいところがないですよね。
さらに言うなら、お姉ちゃんのヤバさも際立っていましたよね。
卒業した高校の、弟が所属しているってことくらいしか接点のない部活に我が物顔で入り込んでくる精神はかなり異常ですよね。
弟の部内のことを聞き出し、嫌味を言った後、練習中のマネージャーに近づき練習を中断させ雑談を投げ掛けているのヤバすぎませんか?
はっきり言ってこの水嶋姉弟の内面は反吐が出るほど気色悪いです。{/netabare}
全体を終えて
{netabare} 24話分の尺があったにも関わらず、よくもまぁこんなにも中身のない話を作り出せるもんだと感心するほどです。
小説を映像化するにあたっての、テーマ、こだわり、大事にしたいこと、がまるでない。
アニメ「ラブオールプレー」の強み、魅力が欠如しているので、わざわざこの作品を見てみようと選ぶ理由がない。
なのに、24話と無駄に長く、作中では全国優勝したりと結果だけは出ているので余計に寒々しい。
団体戦で優勝した、憧れの先輩と試合をした。「うん、だから?」となってしまう、虚しさを感じさせるスポーツアニメでした。{/netabare}