「博多豚骨ラーメンズ(TVアニメ動画)」

総合得点
73.5
感想・評価
414
棚に入れた
1843
ランキング
990
★★★★☆ 3.5 (414)
物語
3.5
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.5
キャラ
3.5

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

てとてと さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 3.5 状態:観終わった

殺し屋たちの軽快な群像劇。タイトルに反しあっさり味だが非常に上質

人口の3%が殺し屋という殺伐都市を舞台に、裏の住人たちが軽妙に繰り広げる群像劇。全12話。

【良い点】
殺伐とした暴力と日常風景が違和感なく溶け込んでいる、不思議な雰囲気。
「人口の3%が殺し屋の街」というハッタリが効いたキャッチフレーズ、殺伐さが日常茶飯事な一方で
街の大半は堅気なわけで、裏世界のマイノリティーたちが確かに存在しそう?な絶妙な舞台設定に。
にわか侍などシュールな暗殺スタイルと、プロの真剣な殺し合いが奇妙に噛み合っている。
そんな雰囲気で軽快に繰り広げられる暗殺サスペンスと群像劇、なんとなく「デュラララ!!」ぽさも。

主人公の事情や殺し合いの殺伐さはシリアスなのに、良い意味でアッサリした視聴感。
ストーリーは各キャラにスポットを当てつつテンポ良く綺麗に纏まっている。
皆が裏社会のプロであり、殺伐さが日常であり、自然体でコミカルとハードボイルドを体現していた。
殺し合いに感情移入しないスタンスがスマート。
終盤含めてシリアスは本気でも軽快さあり見やすい。

キャラ事情の掘り下げや交流はアッサリ気味だけど、裏社会で生きる者同士の連帯感が少しずつある感じ。
当初は誰も信じなかった主人公が、終盤の危機を相棒と切り抜けて、野球チームの一員に加わる。
タイトルの「博多豚骨ラーメンズ」は殺し屋たちの草野球チーム名、単なる野球回と思われた野球要素が、草野球のチームの繋がりを示していて、こういう関係も良いなと思わせる。

アクションもスマートでスタイリッシュ。
勝負が決まるときはアッサリ決まる。

楽曲が非常に良い。
スマートでスタイリッシュ、印象に残る。

【悪い点】
良い点と裏腹、ストーリーもキャラクターもあっさり味。
各キャラあまり馴れ合わないのは持ち味ではあるが、群像劇としては物足りない。
キャラの個性は申し分ないが、特別魅力を感じるキャラはいない。
キャラクター物としては華に欠け、共感しづらい作品。

【総合評価】7点
名店の上質ラーメンスープのような良質アニメ。
豊作な2018年度でも上位に入る高クオリティー。
ただその割には面白さは物足りず。
評価はとても良いが妥当と承知で「良い」

投稿 : 2022/09/01
閲覧 : 157
サンキュー:

6

博多豚骨ラーメンズのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
博多豚骨ラーメンズのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

てとてとが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ