「真マジンガー 衝撃!Z編(TVアニメ動画)」

総合得点
59.9
感想・評価
36
棚に入れた
145
ランキング
5949
★★★★☆ 3.6 (36)
物語
3.5
作画
3.5
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

yuugetu さんの感想・評価

★★★★☆ 3.6
物語 : 3.0 作画 : 3.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

乱筆乱文覚書

マジンガー関係の作品を一通り予習してから出直して来いと言われている気がする…なのであまり肯定的な感想になっていません、ご了承ください。
私はこの作品からしか情報を拾えていません。よってあまりいい感想とは言えませんが覚書として残します。
前情報特に無しだと、100点満点で100点の要素と30点の要素が積み重なってトータル60点みたいなアニメ…


【良かった所】
{netabare}・作画の管理が行き届いていたこと。重要な回は良い作画を回せてて、演出も今川監督なので安定していて流石。キャラクターデザインは昔のものに寄せいるのが難しい所かと思ったけど良かったと思う。
・3話~4話で一エピソード構成なので一気見すると流れを把握しやすく、見た目ほど難解でもなく取っ掛かりもある。(チェンゲ1~3話と比べるなって?まあそうですね…苦笑)ただこれは考え方によっては短所でもあるかも。
・やっぱりアニメは演出次第と改めて思わされました。全話監督演出は強い。
・第1話が最終回という構成から見ても、行き当たりばったりではなくきちんと構成されていた。辻褄の合わない所は私の見た限りはなかったと思う。
・甲児くんが家族思いで頭が良くて素直ですごく良いキャラクターだった。中盤までの悩み多き甲児くんが嫌だったって感想見かけたけどマジ?ああして悩むのは健全な主人公だと思うんだけどなあ…。シローくんが守るべき相手としてそばにいてくれるのがヒーロー性を強めてて良かった。だからってシローくんがヒロイン属性ってわけじゃなくて、シローくん自身のヒーロー性もしっかり描かれたのもとても良かった。
・さやかさんを呼び捨てする甲児くん初めて見た気がするけど、どっちでも微笑ましくて可愛い。さやかさんが甲児くんとマジンガーのためにずっと立ち回っていたので、甲児くんがいつもさやかさんを助けようとする描写がすんなり納得できてこの二人の描写は本当に好き。
・今川監督作品の例にもれず親子関係のエピソードが多かったけど、父と娘、母と息子の関係は初めて見た。父と息子パターンから広がっていて、描写も比較的健全だったと思う。(あくまで私が見た今川監督作品の中で「比較的」健全){/netabare}


【個人的に感じた問題点】
{netabare}・第1話に最終回を持ってきたね!!!それをやるなら最終回に「その先」を見せてほしい!!!それかせめて2話冒頭無くそう!!!あれじゃ敗北エンドでは…?おれたたエンドは別に良いんだけど…
・全体の構成が「結論を最初に持ってきて期待感を煽る」で、13話~15話のローレライ編で同じような構成をやってるのが個人的にはちょっとくどい。というか謎を引っ張りすぎる癖はお変わりなく…。良く出来てはいるけれど。
・3~4話構成の難点は起承転結が引き延ばされて、視聴者に爽快感を与えるのが難しいこと。各話の最後にクリフハンガーを仕込まざるを得ない上に今川監督は謎明かしそのものも引き延ばすので、リアルタイムで毎週一話ずつ見てると気持ちのやり場に困るかも。
・さやかさんとボスにはもっと活躍してほしかった。ビューナスAとボスボロットにもひとつずつ勝利エピソード作ったりしても良いと思う。それも含め日常回2~3回見たかった。
・甲児くんと仲間たちのエピソードが好きなので、できるだけ早い時期にもっとしっかりやって欲しかったかも。
・女将はちょっと目立ちすぎ感。甲児くんは祖父の蔵書を読むのが好きだったって回想を入れたのだから、甲児くん自身が調査して謎を明かしていく流れもできたのでは?そうすれば女将をそこまで目立たせず甲児くんメインで話を回せた気がする。
・あしゅら男爵が真の主人公だろって感想見かけたことがあってどうなんだろうと思っていたけど、まあわからなくもないかな…。個人的には甲児くんの主人公ポジを脅かすほどではなかったと思うけど。女将は脇役に徹してもらって、甲児くんVSあしゅら男爵の要素をもっと強くしてしまっても面白かったのでは?
・第1話の「俺は神にはなれない。でも悪魔にもなりたくない!」っていう台詞に至るまでを見れるかなと期待したんだけどそこは明確にはなっていない気がするかな…。ゼウス、Drヘル、あしゅらや女将の生きざまを知ったからこそ出せた結論とも言えるかもしれないけど。{/netabare}


【視聴中の大雑把な感想】
{netabare}第1話大団円
OPEDなし
プロローグは漫画版のオマージュ
音楽が宮川彬良さん
メカデザに本橋さんがいる
Drヘルの死から始まる。甲児「何度でも命をかけてこの一撃を放つ」ナレ「甲児は何度でも同じ道を歩む」おじいちゃん「甲児お前は人間を超える」
襲撃される光子力研究所、さやかたちはバードス島攻略作戦へ

謎をばらまくだけばらまいた第1話だなあって感じ
「俺は神にはなれないし悪魔になんかなりたくない」が一貫するかどうか?

第2話始動!マジンガー!
OPは第1話の映像の編集
甲児の両親は祖父の実験中の事故で亡くなっている。
兜家の周りで殺人事件多発。あしゅら男爵が警察の内部にも斥候を放っていて剣客がそれを葬っている。
十蔵も甲児たちもあしゅらの差し金で襲撃される

喧嘩を買ってボスに出会う、祖父を馬鹿にされると激怒する、敵のメカに襲われてさやかが助けに入るなど割とオーソドックスな始まり。王道な流れと朝食シーンは良かった。

第3話出撃!あしゅら軍団!
パイルダーオンして敵を倒した甲児。あしゅら男爵に襲われる。あしゅらはゼウスの裏切りを許さないという。Drヘルは十蔵と因縁があるらしい。

そういえば主人公とヒロインがまだ直に顔合わせしてないな…。というか若者は結構蚊帳の外だねえ
過剰演出が少し苦手。
おかみが動きそう?

第4話突撃!機械獣VSマジンガー
熱海が襲撃される。Drヘルの許しを得てあしゅらはマジンガーZと対決することに。あしゅらは十蔵にDrヘルの元に戻るよう懇願するが拒絶される。
甲児は人のいる街中で戦えない。傷を負いながら十蔵は甲児のもとへ。

おじいちゃんが孫を可愛いと思ってるのが好き。
過剰なナレーションがいまいち。演出が先にあるのはあまり好きじゃない。
初戦にこんなに時間かける必要ある?

第5話強襲!ブロッケン伯爵
ルストハリケーンで敵を倒し、もう一体もブレストファイヤーで焼き尽くすが、十蔵が息を引き取る。甲児は怒りであしゅら軍団を蹂躙するがブロッケンの飛行要塞には対応できない。そこにくろがね屋の女将が現れる。

ストーリーに切れ目がなく間延びした印象になっている。一話ごとに脳内を整理する余白がない。起承転結の結がなく承転を繰り返していて抑揚がない。

第6話発射!光子力ビーム
ロボットバトルは細切れじゃなくしっかり一連のシーンとして見れる方が私は好みかな…。ストレートにお話を見せてくれたらもっと燃えると思う。

第7話伝説!バードス島の機械獣
甲児くんへの尋問のねちっこさとか見ててうんざりする。まあ敵の変装なんだけど。
女将はあしゅらの生みの親?Drヘルの助手だった女性。

第8話
ノナカーゴの中にアフロダイとさやかがとらわれているのを助ける展開は良かった。さやかはずっと甲児とマジンガーのために立ち回っていて、甲児がさやかを助けたいと考えるのは当然だと思うので。
甲児と仲間の関係がしっかり出来上がらないうちから敵と女将の因縁を見せるのは順序が反対な気がする。

第9話~12話
ガミアQの声雪野五月さんでとてもいい。
仲間との不和と和解が描かれたのは良かった。さやかとボスが甲児を支えている。
ただこういったお話はもっと早めにやった方が良いと思う。このペースだと1年アニメでは?

13話~15話
ローレライ編
シローくんメインの話は良かった。でも何故母親だと明かす場に甲児くんを立ち会わせなかったんだろう?
ローレライの結末から見ても親の因縁背負って死ぬ子がやりたいんだな。シュトロハイムにしてもなんにしても親が罪深い。

16話
ここでやっとボロット登場なのか~…もっと早く出てくると思ってた
兄弟の様子、甲児とさやかの距離感、マジンガーの活躍、甲児と女将の因縁に少し和解の兆しが見えてきたり父親の死の理由への導入と、一話で起承転結がしっかり纏まってて良かった

17話
また謎の羅列になってきちゃったな…。序盤の謎撒きの時点で結構予想は付くというか、わかりやすくなってはいた。甲児くんがいるだけ良いというか…

18話
マジンガーの戦闘良かったけど、それで終わればカタルシスなのに次回へのフックがあるせいで爽快感を持って終わらないのがストレス。物語よりも爽快感よりも謎が大事なんだろうか?
(昔は次回を楽しみにしてもらうためにピンチで終わらせていた、謎を引っ張ってフックにしていた。でも現代的な作劇は、反撃の狼煙を上げて次回に続くやり方が主流だそうなので、今川監督の構成はフラストレーションがたまりやすいかも)
21話までで母親との和解と兜家の謎については消化しきったのは良かったしミケーネの謎についても全体像は出せたと思うのでまあ…。
甲児くんが十蔵の蔵書を読むのが子供の頃から好きだったという描写をしたのだから、甲児くんが能動的にミケーネの謎を追求していく流れだったら個人的にはもっと楽しめたかなあ。

最終話まで
話が難解ってわけではないんだけど、情報の出し方が勿体付けているからわかりにくくなっている。
それでもキャラクターは好きだった。ただ甲児くんはともかく、さやかさんとボスがもう少し活躍してほしかったしボロットとビューナスAの登場が遅すぎて見せ場も無いのがもったいない。

第1話序盤と2話冒頭が本来の最終回になると思うんだけど何が1話サブタイトル「大団円」なんだろう?2話の冒頭はマジンガーが負けているからバッドエンドに見えてしまう。
マジンガーZの最後にグレートマジンガーが助けに入る展開のオマージュとの説もあるけどどこまで本当なのか…{/netabare}
2022.10.06

投稿 : 2022/10/08
閲覧 : 136
サンキュー:

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