「星を追う子ども(アニメ映画)」

総合得点
66.2
感想・評価
645
棚に入れた
3186
ランキング
2906
★★★★☆ 3.6 (645)
物語
3.5
作画
4.1
声優
3.6
音楽
3.6
キャラ
3.4

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

二足歩行したくない さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 3.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

されど彼等己等のみにて互に計り、異邦人の群衆を棄て

新海誠監督の4作目となる劇場版アニメ作品。
『アガルタ』という地下世界を舞台にしたファンタジーで、主人公の少女と事情を抱えた教師が、アガルタを旅する内容です。
リアルな少年少女の日常とSFを得意としてきた新海誠には珍しいファンタジーとなってます。

展開は、他の方も言う通り、要所要所でジブリっぽいです。
まず絵がジブリっぽい、ネコのような生き物「ミミ」も、序盤で出てくる怪物も、ジブリのどこかの作品から輸入したのではないかと思えるくらいジブリっぽいです。
キャラクターも、新海誠のタッチは残してますが、リアクションや動きがどこかやっぱりジブリっぽい。
時には、"っぽい"どころじゃなく、「もの○け姫で見たやつだ!」と、叫びたくなるシーンもちらほらありました。

比較神話学的見地で語られる、地下世界をテーマにしています。
"アガルタ"というものも、元々はオカルティストの間でアジアの地下にあるという理想世界の名称ですね。
また、記紀神話の黄泉の国然り、北欧神話でのヴァルハラしかり、死者は神の国で生き続けるということになっています。
"アガルタ"もまた、死者のゆくつく先であり、本作の主人公の一人「森崎竜司」もまた、死者との交信を求めてアガルタへの行き方を模索しています。
そういうわけでテーマはおもしろかったのですが、肝心のファンタジー世界の作り込みは雑に感じました。
入り口を特殊な鉱石の力で出現できる技術力を持っていながら文明レベルが妙に低かったり、物理法則を無視した生命体が存在できる理由がよくわからなかったり、そもそもこの"アガルタ"は地上に対してどういう位置にある世界なのかなどなど、そこはファンタジーで丸め込んで欲しいということでしょうか。
世界設定がふわふわしていて、個人的にはいまいち集中して見ることはできませんでした。

主役は一応小学生の女の子「渡瀬明日菜」で、彼女が父の形見として持っていた謎の鉱石がアガルタの鍵だったという展開です。
序盤は彼女と謎のイケメンがボーイ・ミーツ・ガールするのですが、謎のイケメンは謎のままいなくなります。
謎のイケメンフェードアウトしたので、一人でアガルタを冒険するのかと思ったら、なぜか臨時教師のおっさんと旅を始めたのでびっくりしました。
しかもこのおっさんが実は秘密組織のエージェントで、元軍人で重火器の扱いに慣れ、常に拳銃を携帯している危ないおっさんだったので二度びっくりです。
危ないおっさんと女子小学生が異世界で冒険とか、今流行の異世界転生ものらしさを感じるのですが、ダメアニメ好きな諸氏の期待に添える展開は残念ながら無く、健全そのもので、子供向けの作品だと思います。

投稿 : 2022/12/23
閲覧 : 94
サンキュー:

3

星を追う子どものレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
星を追う子どものレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

二足歩行したくないが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ