「RWBY Volume4(日本語版)(OVA)」

総合得点
73.0
感想・評価
17
棚に入れた
98
ランキング
1045
★★★★☆ 4.0 (17)
物語
4.0
作画
3.8
声優
4.2
音楽
4.0
キャラ
4.1

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ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 3.5 作画 : 4.0 声優 : 4.5 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

チームRWBY、各々の道を模索する。再び出会うその時のために

『RWBY』(ルビー)は、アメリカのルースター・ティース・プロダクションが制作したWEBアニメシリーズ。
第四シーズンのVolume 4全12話(October 22, 2016~February 4, 2017)(wikipedia、英語版からの引用も含む)

総時間3時間10分(amazon prime video)

いきなりですがここで訂正を。Volume 1(以降Volumeは「期」として表記)のレビューで原作のモンティ・オウムは3期を最後に亡くなったと書きましたが、実際のところは3期が公開になる以前に既に亡くなっていた模様です。(RWBY3期のWEB公開開始が2015年10月24日、オウム氏が亡くなったのが2015年2月1日、脚本には名前があるようですが監督に関してはケリー・ショウクロスが務めておられました。)
そうやって見ると3期から毛色が変わったのは元々の脚本なのか監督が変わったせいなのかちょっと判断しづらい面もあります。(本来はちゃんと当該レビューで訂正するべきなのですが、ここ「あにこれ」では色々と順番が変わってしまう仕様のためとりあえずこの場を借りて訂正させていただきます。いずれはちゃんと書き直すかもしれませんが。)

さて、前回ルビーの銀の瞳に当てられたせいで左目と左手、更にロングヘアーと声までもを失ったシンダー。満身創痍の状態の中ティリアン・キャロウズ (Tyrian Callows)にいじられるもののどういうわけかセイラム (Salem)様に庇ってもらうという流れ。

ジョーン新武器ゲット。というかいつ失ってたんだっけ?ピュラに未練たらたらの彼は夜中みんなが寝静まった後に彼女の映像を観ながら特訓を繰り返す。それを陰ながら見守るルビーという構図。

父親のジャック・シュニー (Jacques Schnee)は傲慢だわ弟のウィットリー・シュニー (Whitley Schnee)は嫌な奴だわ母親は酔っ払いだわと家庭環境に全く恵まれてないワイスお嬢様、無事軟禁。さらに実家の家業はアイアンウッド将軍によってダストの貿易を禁じられるというご無体な羽目に。

一人出奔したブレイクにはサンがついてきていた。半分ストーカーですがそんな彼と一緒にグリムを撃退。というか、ブレイクにだけ男の影が付きまとうのは何故なんでしょうねw

今回から登場するファームボーイのオスカー・パイン(Oscar Pine)にオズピンが転生していた。というか既に生きてる人間に転生するのな……これってもう転生っていうより寄生だろ……

右腕を失ったことによりヤンちゃんから明るさが消える。まあそりゃそうだと思いつつも完璧だった彼女がこうも打ちひしがれる展開というのは辛いものがあります。完全にアダムに対するトラウマが植え付けられていて震えが止まらない。

今期で一番のハイライトとも言えるのがルビーらが「彼岸花」を読めないというシーン。日本語に翻訳してるのに日本語が読めないって中々見ないですよねw

陰ながらルビーらの手助けをしてるクロウおじさんに会いに来るレイヴン・ブランウェン (Raven Branwen)。彼女はクロウの双子の姉であるものの決別して以降は姉弟仲はよろしくありません。最初はレイヴンの方からクロウを家族と呼ぶものの、拒絶された後はクロウに対し自らも家族ではないと宣言。骨肉の争い勃発。

ブレイクらはファウナスの住む大陸であるメナジェリー(Menagerie)に到着。そこの現チーフ("Chieftain"、酋長、まとめ役)を務めてるのがギラ・ベラドンナ(Ghira Belladonna)、つまりブレイクの父。ようするにブレイクはお嬢様。
もう一人のお嬢様であるワイス、悶々とした状態で実家のパーティーに出席。その時ヘンリー・マリーゴールド(Henry Marigold)なる男に声をかけられるも会話の後に逆上。後に父からシュニー家の後継者から外される宣言をされ打ちひしがれる。

一方その頃ルビーたちはティリアンとバトル。彼はルビーを連れていこうとしており、どうやらセイラムは銀の瞳を持つ彼女に興味がある模様。だからシンダーの要望にも応えずルビーを生かしたまま捕らえようとするのでしょうか。
ピンチに颯爽と現れるクロウおじさん、しかしながらティリアンの尻尾攻撃によりあえなく毒状態。尚ティリアンさんは尻尾ぶった切られます。

負傷のおじさん、四季の女神の説明をルビーたちに。女神の力は「最後に思い描く人物」に受け継がれる模様。それが信頼できる相手なら最高だが……という話。他にも銀色の瞳や神話の話、「知恵」「創造」「破壊」「選択」のレリック4つ全てを手に入れたら世界を改革できる等と語るものの、これ自体はあくまでクロウの口から説明である点に注意が必要かも。

ところ変わってメナジェリーではブレイクと両親の水入らず……とはならずどこぞの馬ならぬ猿の骨かもわからんサンの乱入。当然ながら娘に近づく男にお父様良い気してません。一方で母親のカーリー・ベラドンナ(Kali Belladonna)さんの方は満更でもない様子。サン君見るからに軽薄そうなのに……どうして……イケメンだから?やっぱイケメンは正義なの!?

ただブレイクのもとにはたくさんの人が集まる。そのうちの一人がイリア・アミトラ(Ilia Amitola)、彼女はホワイトファングのメンバーであり昔からのブレイクの友人、少なくともブレイクからすれば。

おじさんに毒がまわりまくっていよいよ足手まといに。彼のせいでルビー達が行き先で揉める。ルビーが進もうとする道をレンは激しく拒絶。そこには彼の故郷クロユリがあるものの既に滅びていた。レン君中国系なのに地名は和名なん?という野暮な突っ込みはやめときましょう。
レンもノーラも幼少期はかなり気弱であったものの、町にグリムが襲ってきたことを契機にレンのセンブランスが覚醒、同時に性格まで強くなりノーラを守ろうとしていた。FANDOMによるとレンのセンブランス「トランクィリティ」は負の感情を抑制することができる。その対象は自分のほか、触れた相手もしくは地面や壁などの経由で接触している人物にも及ぶ、とのこと。なるほど、それでグリムをやり過ごすことに成功したわけですか。作品見てるだけじゃわかりにくいセンブランスですね。
結局ルビーらをおいかけたレンたちは過去に町を滅ぼした元凶ナックラヴィー(Nuckelavee)を討伐することに成功、ミストラルへの道のりを急ぐ。
しかしその目的地にいるヘイヴン・アカデミーの学長レオナルド・ライオンハート(Leonardo Lionheart)がどういうわけかセイラムの手下アーサー・ワッツ(Dr. Arthur Watts)と何やら不穏な会話を……
尚、力をつけようと奮闘するシンダーを横に尻尾をちょん切られたティリアンはセイラム様に怒られ動転。

一方そのころヤンちゃんの方はと言うとアイアンウッド将軍から贈られた義手を装着する決意をついに固め、父親のタイヤンとの特訓の後にルビーの後を追う。またワイスの方は軟禁状態ながらも召喚の習得に成功、執事のクライン・ジーベン(Klein Sieben)の協力もあり屋敷から脱出、飛行機に乗せてもらい出奔。ワイスちゃん、信頼できる男性は7つの人格をもつ中年おじさんだけ……

今期からの新キャラであるオスカーもまた家出、途中セイラムの部下であるヘイゼル・ライナート(Hazel Rainart)に助けてもらうなどしてクロウに追いつくところで4期が終わる。

全体を通して繋ぎの回と言えば聞こえは良いですが、ハッキリ言ってかなり魅力が低減した回だったと思います。かなり陰鬱な雰囲気が続き、強引に差し込まれるようなコメディパートは寒々しいを超えてむしろ痛々しい。これまでの「RWBY」とはもう別作品だと思った方が良いのかもしれません。

ではまた5期のレビューで。

投稿 : 2023/02/11
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サンキュー:

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