「Buddy Daddies[バディダディーズ](TVアニメ動画)」

総合得点
67.8
感想・評価
169
棚に入れた
437
ランキング
2251
★★★★☆ 3.4 (169)
物語
3.2
作画
3.6
声優
3.5
音楽
3.4
キャラ
3.4

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ネタバレ

テナ さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 3.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.5 状態:観終わった

本物の家族になりたくて

これは凄く面白いです!
今期スタートの新規枠で1番面白かったかもしれませんね。
2人の殺し屋の一輝とレイはある日、ターゲットを殺害する任務を達成した後に1人の少女ミリに出会う。
ミリはそのターゲットの娘で母に捨てられた女の子を育てていくって話なんですが。

まず、子育ての苦労の代表格的なのが多いですねww
中々言う事を聞いてくれなかったり、保育園に入れる苦労であったり、友達と喧嘩した理由を話してくれたり、友達に中々馴染めなかったりなど色々と悪戦苦闘しながら子育ての経験がない2人が子育てをします。

2人が楽しそうにミリと接する場面は凄く楽しそうで心が暖まる♪
パパの優しさであったりいきなり子育て始めた戸惑いだったりとかがよく描かれてるし、ミリも子供らしさがよくでてる。

一輝とレイがミリをお菓子で引きつけて仕事に行こうとして途中、ミリにバレてミリがドアを泣きながら叩くシーンとか、私も昔、父が友達の所に遊びに行くと聞いて私は連れて行けないとお母さんとお留守番になるんですが、泣きながら玄関先まで走ってドアを叩いてドア前で崩れて泣いた記憶がありますねw
たまに、ミリを見てたらそうした子供の頃の事を思い出しますので子供らしさも詰め込まれたキャラだなぁ〜と思いました。


実は一輝は昔、奥さんとお腹の中の赤ちゃんを事故で亡くしていたり、レイも殺し屋家系で家庭に問題があったりするわけで、そうした話も中々に面白く楽しめました。
ママ友とも仲良くなるのもいいですねw
馴染んでるwww


一輝の任務中に家族を巻き込んでしまう話も、私は一輝は何も悪くないとは思う。
あんな所に奥さんが居るなんて思わないし一輝は何も悪くない……多分、奥さんもお腹の赤ちゃんも一輝は責めないよ。
不幸な事故だよ。

けどさ、それは第三者だから言える言葉なんだよね。
多分、一輝の立場だとやっぱり自分を責めちゃうと思うんだ。
だから、気持ちはわかるかな?
最後の一輝の「もぅちょっと頑張ってみるか」ってセリフは素敵かな♪


レイは居場所がなかったんだと思います。
家が家だし、、、
けど、ミリと接するウチに自分の居場所を見つけたのかな?と思いました。
最初はミリに苦手意識あったり少しウザそうに相手にしてた感じはしたんですが、少しずつミリを大切に思うようになる描写は素敵。
ミリも最初は「レイくん」って呼んでたけど「レイパパ」に変わったよかったですね。
けど、改めてミリの大切さに気づいたのは誕生日のエピソードかな?



一輝はミリの母に会いにいくのですが……
最低の母親でした。

「あの子とは関係ない」

関係ないわけがない!
たまに親子の縁をきるとかもあるけどさ、あれだって本当の意味では完全に縁を切るなんて事は出来ないと思うんです。
やっぱり親子って事実は無くせないし無くならない。

「あの子を好きで産んだとでも?」

状況なんて関係ないよ。
子供には関係ない……それを子供に押し付けたり当たったりしていい理由になるわけがないですよね。


「もう、あの子の顔なんてみたくない」

だから、捨てたのか……
そんなしょうもない理由で……
全部、自分勝手な理由ばっかりで何一つ伝わらないですね。


「子供が笑いかけてくると殴りたくなる」

子供って解るんです。
お父さんをお母さんを毎日見てるから様子がおかしいなあ?とか疲れてるなぁ〜とか不機嫌だなぁ〜って……

だから、ミリはそんなお母さんが元気になって欲しくて笑ってくれたらって、思って寄り添おうとしてくれてたんじゃないの?
それを殴りたくなるって最低だよ。

けどさ、殴りたくなった、って事は実際殴ってないんだよね?
どうして、そこで踏みとどめられるお母さんが、ミリを捨てるなんて選択肢になるのですか……私には理解出来ない……

母の指示でミリは1人で父の所に向かってます。
1人であんな小さな子にリュックを背負わせて、迷子や事故に巻き込まれたらとかも考えもしなかったの?
平気で子供を捨てられる様な人には考えないか……

で、このお母さん、後日ミリを迎えに来ます。
一輝もレイも警戒心Maxでした。
で、ミリと一緒に暮らしたいと……
男に捨てられて、病気で歌えなくなって、職場をクビになって、いつまで生きられるか解らない?……

確かに、大変だったんだと思います。
けど、それでミリと暮らしたい?勝手すぎでしょう!
自分が捨てて酷い事してるのに、また勝手な我儘でミリを振り回そうとすのは違う。
こんな奴に、ミリは託せないよ。

だって、また環境が変わったらミリはどうなる事やら……正直身勝手が過ぎる。

「私は母親です。一緒に暮らす権利があります」ってよくそんな事言えるなぁ〜と思いますした。
この人に、こんな事言える権利あるの?
その前に、もっと先に言う事あるでしょう。
今更、母親ぶるなよって思いますね。

けどさ、それは多分大人の勝手な気持ちかもしれない。
ミリを見ていたらミリはお母さんが大好きなのが伝わるんです。
自分は捨てられたと言う事実を知らずに……

勿論、母親は許せない……
けど、そんなのは大人の勝手な考えでミリはお母さんが大好きで……
大人の勝手な考えで母親と引き離して、子供の気持ちを無視するのは、どれだけ相手の事を思った選択肢だとしても、それすら勝手な話なのかもしれません。
大切なのは子供の気持ちなのかな?と思ってしまいました。

だからこそ、お母さんと暮らす方がいいのかな……とも……

そして、一輝とレイの組織がミリを消そうとしていました。
だから、2人は母親の元に帰す事を決意する。

これは……ね。
守るなんて選択肢もあるけど、結果ミリを巻き込む事にもなるし、ミリの事を考えたらね……
お母さんの元に帰す……パパとしての精一杯の優しさなのかなと思いました。

傍に居られなくても、安全に元気で楽しく過ごしてくれたら充分かなともね……

そして最後の家族サービスが始まる。
めちゃくちゃ楽しそうに過ごしてて良かったですね。
最後の観覧車は切ないね。
一輝とレイの会話……一輝とレイとミリの家族の会話……夢の時間の終了。

パパ達から最後のサプライズプレゼント……
「ママとのお泊まり会」
お別れ……まっ、本当の事は言えないよね。
別れを言えない別れっのが1番寂しいよね……

一輝とレイはミリが居なくなった違和感に中々慣れなくて……

ミリはお母さんと楽しそうに生きてて……
このお母さんもまぁ……変わろうとはしてるのかな?と。

そんな中、レイのパパがミリを始末すると言い始め、ミリの母と母は襲撃を受ける。
ミリの母は銃撃されてしまう……
徐々に弱っていく中最後は息を引き取ってしまう…………

酷い人だとは思うけど、命の危機の中でも娘を守ろうとしたり、娘の事を最後まで考えたりしてたのは、やっぱりお母さんかな。

それで、一輝とレイの話し合った結果……
一輝の「ミリの痕跡を全て消して遠くの施設に送る」方法と、レイの「ミリを引き取り傍で守る、今度こそミリを幸せにする」どちらにするかの話し合い。

自分達の守りたい者を遠くに預けて、他人の手に委ねるか、守りたい者を自分達の手で守るか、どちらいいのだろうか……
いゃ、違う……どうしたいか。ですね。

2人の選んだ「殺し屋家業を廃業してミリの父親になる。今度こそ本物家族になる」って選択肢は素敵だなぁ〜と思いました。

皆さんは、良い親とはどんな親だと思いますか?

私は良い親とは、子供が自分の両親がお父さんとお母さんで良かった。と思ってくれる両親かな?と思っています。
親と子で接した時間の中で、子供がそう感じてくれたら良い親なのかもしれませんね。

結局、正解なんてないのです。
良い親なのかは子供が決める事だと思うのです。

ミリの「困った時に助けてくれるのがパパなの!」ってセリフがありますが、慣れると思うよ。私は。

2人の背負った罪は消せないし、そのせいでミリからお母さんを奪ってしまったかもしれないけど、私も2人ならミリを幸せに出来るきがするんです。

そして、クリスマス当日。
保育園のクリスマスパーティ当日。
2人の殺し屋は最後の戦いに挑む。
ミリを守るために…父になる為に家族になる為に小さな平和を守るための戦い。

組織に乗り込む。
この作品、2人は殺し屋ですが、殺し屋としての場面は少なくて本格的な戦いでしたね。
敵の組織のメンバーは少ない気もするけどこんなもんなんでしょうか?


レイvsボス……
ミリの為に組織を抜ける事を告げるレイ。
いつもは最後はボスの言いなりだったけど今回は自分の意思は一切曲げない。
守るものがある人は強くなれますね。

レイは結局、ボスは殺さなかった……いゃ多分……殺せなかった……そもそも殺すつもりはなかったんだと思います。

結局、父親なんですよね……
殺し屋のボスと息子だろうと親子でレイも知ってるから沢山の暖かさを

だから「殺し屋の血が邪魔して2人を守れないならこの手に意味はない!」ってセリフで自分の殺し屋としての価値を下げる事を選んだ。
ボスを撃つのではなく価値を下げて説得する。

ボスもレイを最後に撃とうとしたけど、撃たなかった。
殺し屋のレイなら彼は撃ったかもしれない……
けど、目の前に居るのは殺し屋のレイじゃなくて息子のレイだからね。

殺し屋としては甘々かもしれないけど、父親としては優しさ選択だと私は思います。


一輝とレイがクリスマス会に来たけどボロボロwww
でも、カッコイイお父さんだって思うよ。
クリスマス会の写真がいいよね。
運動会の時は殺し屋だから痕跡を残しちゃいけなかったから、渋々応じた記念日写真も、今なら大丈夫。
お父さんだから、ただの普通の家族の記念写真だから。

ミリ!
大きくなったねww
JKだww

一輝の心配していた不良娘にならなかったんだねw
2人が頑張って子育てしてたのが伝わるなぁ〜
レイは相変わらずフレンチトーストだけしか作れないけどお店の看板商品なんだねw

一輝は相変わらずの女遊びしてるだw
「ゲームは下手だけど女に金を使うのは得意なんだ」とかダサいセリフを娘聞かせてた時を思い出すww

きっと、一輝が店を抜け出して女遊びしてミリに叱られてレイがため息ついてるような日々が何か目に見えるww

きっとミリがそんな普通の幸せを2人に教えてくれて、レイと一輝が母親の分まで沢山愛情をくれたんだね。

親子がテーマにされていて、家族だから感じる暖かさがある作品ですね。
殺し屋って言うけどそんな殺し屋ではなく子育てに物語の視点を置いていた点は良かったかな。
あと、やっぱり、殺し屋を辞めて父親になるって決意もかっこよかったし、殺し屋が父親になるまでの心境の変化も描かれて良かったかな。

最後のシーンで2人の頑張りも伝わったし上手く完結したかな?と思いますw

投稿 : 2023/04/01
閲覧 : 104
サンキュー:

10

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