「ぼっち・ざ・ろっく!(TVアニメ動画)」

総合得点
90.8
感想・評価
847
棚に入れた
3452
ランキング
47
★★★★★ 4.2 (847)
物語
4.1
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.3
キャラ
4.2

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ネタバレ

エイ8 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 5.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

じみへん!

『ぼっち・ざ・ろっく!』(BOCCHI THE ROCK!)は、はまじあきによる日本の4コマ漫画。『まんがタイムきららMAX』(芳文社)にて、2018年2月号から4月号までゲスト連載後、同年5月号から連載中。略称は「ぼざろ」。キャッチコピーは「陰キャならロックをやれ!」。2022年10月から12月までTOKYO MXほかにて放送された(wikipedia)

尚、過去には社会現象にまでなったと言われ山ほどの楽器を売りさばいた業界救世主アニメ「けいおん!」は未視聴なので比較はできず。

JC時代に出会ったロック。そこから始めた楽器がきっかけで出来たバンド仲間との青春ストーリーが今、始まらなかった「ぼっち」こと後藤 ひとりのJK陰キャ芸が本作の要(?)。彼女は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!(私モテ)』のもこっち以来の逸材陰キャなんじゃないでしょうか。

1話の段階でJKがあれだけ弾けるわけねーだろ、なんて思う方もおられるかもしれませんが時折いらっしゃいます。というかギター歴1年でもえげつないぐらいの超絶技巧を習得する人も稀にはおられます。某神バンドでも活躍されてるギタリストさんなんかも1年でYOUNG GUITARに特集組まれるほどの実力を身につけてた記憶が(ギター歴そのものだったか専門学校MI JAPAN入ってからだったかどっちだっけ?)。

youtubeなんかでも中3の時点でJudas Priestの「PAINKILLER」を弾きこなしている女子もいます。その人は今や笑顔でImpellitteriの「17th Century Chicken Pickin'」を完璧に弾いたりするのでここまでくると努力がどうとかよりも才能の領域の気がしますがまあ何にせよ上手くなる人はすぐ上手くなるのでぼっちちゃんクラスがいても別に不思議でも何でもありません。

内容については全般的に言えば実に「きらら」らしい空想上の世界線にいる女子達のキラキラしたお話なわけで、だからこそ極度の陰キャ芸人すら広い心で受け入れられているわけです。
そういえばひとりちゃんのお父さんの目が描写されてなくて、まあ「きらら」で男性キャラが完全にモブ化させられるのはよくあることだからと気にしてなかったんですが、その後に出てくるモブ男性にはちゃんと顔が描写されていてビックリしました。キャラデザの序列としてはお父さん<飲み屋でクダを巻くおっちゃん達なわけです。ちょっと可哀そうだと思いました。

尚、途中にアル中ベーシストの廣井 きくり(ひろい きくり)お姉さんが登場しますが、彼女のやってるジャンルってサイケデリックロックらしいんですよね。このサイケって何ぞやっていうと、元々は当時流行っていたLSDとかのドラッグを使用することによって生じた幻覚症状を元にするロックというわけで、昔のロックスターと呼ばれるような人は大概やってたみたいです。セックス・ドラッグ・ロックンロールなんて言われ方も久しいですが、今と違い昔のロッカーたちは尖ってましたから。
きくりさんがアル中なのは、おそらくヤク中の代わりというかアナロジーだと思います。さすがに「きらら」原作でキメさせるわけにもいかんでしょうし、そもそもの話現代日本でキメながらロックやる人なんて一人もいない筈ですしねw薬、ダメ、絶対!

ちなみに「ジミヘン」とはひとりの飼ってる犬の名前ですが、これは間違いなくギターレジェンド「ジミ・ヘンドリックス(Jimi Hendrix)」に由来してます(wikipediaにも書いてましたw)。ちなみにジミヘンといえば「伝説のウッドストック・フェスティバル」が有名ですが、ギターを燃やしたのはモンタレーフェスの方。作中シルエットで誰かがギターを燃やしてるシーンがありましたが、それは確かそこでの有名なシーンから来ています。
あ、もし仮に興味が沸いてジミヘンの曲を聞いてみようと思ってもオリジナルアルバムを聴くのはとりあえず後回しにした方がいいと思います。自分も過去勉強のために聴いてみたのですが、やっぱちょっと現代的な音楽に慣れた耳にはしんどかったのを覚えてます。一方ライブ盤はかなり熱量が伝わってくるので入門としてはこちらがお勧めです。

その他の小ネタとしては、学祭で弦が切れたひとりがアドリブで目の前にあった酒瓶を使ったシーンがありますが、あれは「スライドギター」又は「ボトルネック奏法」と言います。ボトルネックとは元々ビール瓶などの瓶の首の部分をカットしたもののことで、それに指を通して使用する奏法なわけでぼっちちゃんがやったことはむしろオリジナルに近いやり方だったりします。(普通は「スライドバー」等を買ってやります。)

最後に山田 リョウ(やまだ リョウ)ちゃんの話なのですが、彼女みたいなタイプってきららアニメでは死ぬほど見る気がするんですよね。声も一緒な感じがするので一応調べてみるとCV水野朔で……あれ?リョウ役だけ?……全部同じ人がやってると思ってた……

投稿 : 2023/04/29
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