「夏へのトンネル、さよならの出口(アニメ映画)」

総合得点
70.1
感想・評価
77
棚に入れた
282
ランキング
1584
★★★★☆ 3.6 (77)
物語
3.6
作画
4.1
声優
3.2
音楽
3.6
キャラ
3.6

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ネタバレ

tinzei さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.7
物語 : 2.5 作画 : 3.5 声優 : 2.5 音楽 : 3.0 キャラ : 2.0 状態:観終わった

ウラシマ効果“っぽい”もの

多少原作と異なるらしいけど、大筋のストーリーは同じ。新海監督の『ほしのこえ』に少し似てる。


ありがちな青春SF作品でSFの部分はウラシマ効果を使ってる。ただあくまでもメインは青春で、時間の流れが違う理論の説明はされてないから、厳密に言えば「ウラシマ効果“っぽい”ものを使ってる」って言った方が正しい。


ストーリーは可もなく不可もなくって感じだった。別につまらなくはないけど、もっとウラシマ効果を見せるために凄い年齢差(時間差)を付けてくると思ってたから、たった13年の差で普通の恋愛オチだったのには少し驚いた。


ただそれぞれのキャラ立ちは良い。初っ端で花城が川崎をぶん殴ったのは良かったし、頭のネジが外れてる主人公も良かった。惜しむらくは主人公がその尖りを最後まで見せれなかったことぐらい。


結論として、面白かった!って絶賛できるほどの作品ではなかったけど、観た時間が無駄と思えるほどの作品でもなかった。
ただ大きいテーマを扱った割には、作中内での規模の小さかったし、そのせいで終盤の展開のワクワク感が全くなかった。それでシリアスなエンディング(塔野が帰ってこないor帰ってきても花城がいない)になるなら理解できるけど、ハッピーエンド(恋愛オチ)にするなら、主人公がいなくなった後の学校での騒ぎなんかを描いて、もう少し大ごとにして事の重大さを視聴者に認識させて欲しかった。


【簡単あらすじ】
高校生の塔野はある日駅で見知らぬ女子高生に興味を持ち傘を貸す。
その女子高生花城が塔野の学校に転校してくるが、絡んできた同級生の川崎を殴る。
塔野は妹を亡くしていたが、父親が酔っぱらってそのことを塔野のせいにする。
塔野は逃げ出し、逃げた先で小さい穴を見つけ入るがその中でかつて死んだインコと妹の靴があった。
塔野はすぐに穴から出て家に帰るが既に一週間経っていた。
塔野はもう一度その穴に行くが花城が付いてきてしまう。
急いで外に出るとまた時間が経っていたが、花城はそのことに興味を二人でその穴、浦島トンネルについて調べる。
何分いると何時間経過するのか、メールは送られるか、など色んな調査をする。
ある時、花城に水族館デートに誘われ、そこで妹のことを話す。
塔野は小さいことで妹と喧嘩してしまい、妹は仲直りのためににカブトムシを取ろうとして木から落っこちてしまった。
塔野はあのトンネルで妹をよみがえらせようとしていた。
花城と塔野は時間が許す限りトンネルの奥まで行こうとするが、途中花城が漫画を見つけ変えるのに手間取る。
花城の家へ行き漫画を説明してもらう。花城の祖父は売れない漫画家で家族に迷惑をかけたため、花城が漫画家になりたいというと家族に漫画を破られたと言う。
花城は漫画の才能が欲しくてトンネルを狙っていた。しかし持って帰った花城が書いた漫画を塔野は面白いと言う。
二人は夏休みに目的のものが手に入るまでトンネルに行こうと話し合い、その前に花火大会に行く。
塔野が家に帰ると見知らぬ女がおりそれは父親の再婚相手だった。塔野は気持ち悪くなり吐いてしまう。
決行日の前、花城に呼び出され、花城が描いた漫画が編集者の目に留まったと言う。
塔野はそれを聞き、その場をごまかし夜に一人でトンネルへ向かう。
花城は塔野の家に行くが塔野はおらず状況を察するが、花城にメールが届き、君はトンネルに入るべきではないと言われる。
塔野は奥へ進み、ついに妹と会うが、捨てたはずの携帯を見つける。その形態には次々未来の花城からメールが届き、塔野は戻る決意をする。
塔野は入り口に走りメールを送る。13年後の漫画家になった花城はスランプに陥っていた。しかしそのメールを受け取りトンネルの入り口へ行き塔野と再会する。

投稿 : 2023/07/03
閲覧 : 82
サンキュー:

2

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