「AIの遺電子(TVアニメ動画)」

総合得点
64.9
感想・評価
135
棚に入れた
376
ランキング
3502
★★★★☆ 3.2 (135)
物語
3.2
作画
3.1
声優
3.3
音楽
3.2
キャラ
3.2

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ネタバレ

タック二階堂 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2
物語 : 1.5 作画 : 3.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:途中で断念した

ガワだけ見ると名作っぽい…んだけど…

詳細は公式でも。

「アイのいでんし」と読みますね。
秋田書店『週刊少年チャンピオン』で連載されていた山田胡瓜さん原作コミックのアニメ化作品です。制作は「宇宙よりも遠い場所」などのマッドハウスです。

人類の約20%が人工知能・AIを搭載したヒューマノイドという近未来の世界観。人間の須堂光はヒューマノイドを専門に治療する“闇医者”でした。

光は、公に診療を受けられないヒューマノイド(違法な脳のバックアップのバグなど)を法外な報酬で治療する。彼の目的は、ヒューマノイドの母親の養子として育てられ、その母親は自分の人格コピーを販売し、重罪として服役中。その母親のコピー人格を探すこと。

といった舞台設定です。

まあ、簡単に言えば「ブラックジャック」のヒューマノイド版といったところ。1話完結でヒューマノイドの悲喜こもごものドラマを見せる感じは「プラスティック・メモリーズ」といった感じでしょうか。

んで…

=====第1話視聴後、所感です。
{netabare}
光が治療の依頼を受けたのは、ある家族のヒューマノイドの母親。1週間前に違法バックアップを行った際、ウイルスに感染したというもの。幸い、バックアップは無事だったので、いったん脳のAIをフォーマットして、まっさらなところに再インストールするという。

ただし、バックアップを再インストールすると1週間分の記憶がなくなってしまうよと。んで、家族は考えに考えて、再インストールを受けることに。しかし、手術の段になって、ヒューマノイドの母親は涙を流しながら手術を拒む。思い出が消え去ってしまうのが耐えられなかったのだ…

えーっと…
1週間分の記憶ですよね?
ちょっとね、そこまで号泣することですかね?
キャラの感情と視聴者の感情のギャップがすごいんですけど。これがね、出荷状態までフォーマットされるっていうなら、そりゃ悩みもするでしょうよ。でも、1週間分ですよ?

案の定、娘との記憶のエピソードが、母親ヒューマノイドが気まぐれでスクランブルエッグに生クリームを入れてみた、美味しい。ってぐらいですもん。いや、さすがにそれじゃ泣けないでしょ。

「プラメモ」が初回で、ガッツリとこちらを泣かせてきたのとは対照的。繰り返すようですが、だって1週間分の思い出でしょ? なんで娘を引き取ったときの回想まではさむの?

実際、手術を受けなかったヒューマノイド母親は14日後に機能を停止。その段階でバックアップを再インストール。無事に成功し、母親は完全に治りました。でも、あの気まぐれで生クリームを入れたスクランブルエッグの味は、もうない。「ママ、生クリームは?」「あら、入れたほうが美味しい?」。おしまい。

こっちは泣きに来てんだよぉ。こんなんじゃ泣けねえよぉ><

とまあ、非常に素っ頓狂な初回ではありましたが、これからもっと感動ストーリーがあるのでしょう。期待してますよ、マジで。

あ、作画なんすけど、「あれ? また『マイホームヒーロー』始まった? これって手塚だっけ? あ、マッドハウスだ」と思っちゃいましたとさ。
{/netabare}
=====第2話視聴後、追記です。
{netabare}
あれあれあれ?
おやおや?

ちょっとこれは期待外れ臭がプンプンしてきましたよ。
陸上競技の作画、ひどかったですね。手塚制作?って思っちゃいましたよ。

話もなぁ…
ヒューマノイド同士でおっぱいの揉み合い…
なんか、そういう品のないコメディで釣るのやめてもらっていいすか?

人間とヒューマノイドの友情的なテーマを描きたかったのかも知れませんが、なんとまあ安っぽいこと…

ちょっとね、これを覇権候補と持ち上げたのが不安になってきた2話でした。
{/netabare}
=====第3話視聴後、追記です。
{netabare}
もう、これ、ダメかもわからんね…

この話で何を泣けというのか。
非常に表層的なアンドロイドは心があるのか問題。
クマちゃん車にはねられても、あっさり直って家族で海を見てよかったよかった。

一方、恋人ロボットとの性行為が
忘れられず、契約し直す女性。

なんだこれは?

うーん、ちょっとね、厳しいですね。しかも作画も微妙になってきました。こんなこと言ったら失礼かもしれませんが、前期の「マイホームヒーロー」レベルで、思わず「これ、手塚制作だっけ?」と思ってしまいました。

やー、微妙だなあ…
{/netabare}
=====第4話視聴後、追記です。
{netabare}
えーっと…
なんですかこれ?

なんだかオムニバスな4つのケーススタディみたいなエピソードを見せられる回でした。

なんだかエロゲをAIで顔だけ差し替えるという、よく問題視されてるコラ系のあれ。
実在の人物と付き合いました。からのエロゲのキャラの名前で呼んじゃって振られました〜ってエピソードで、観る気が失せました。

この回だけの構成だと思いたいので、次までは観ますが、とてもじゃないけど覇権候補なんて言えないなと…
{/netabare}
=====第5話視聴後、追記です。
{netabare}
ダメかな、この作品は。

今回は6年前に記憶を改ざんされて、それ以来、悪夢による不眠症を患う男性と、情緒が不安定で気に入らないことがあると暴力を振るう少年の性格を微調整するというお話。

えっと…
そもそも今回の話でフォーカスが当たるのが2人(2体?)。30分枠で、それだけでも話がブレるし、浅くなるという懸念があります。や、懸念じゃなくて、その通り浅かった。

作品のテーマに関わるダメ出しをするようですが、これってヒューマノイド(AI搭載したアンドロイド)にする必要ってあります?
そもそも、人に危害を加えるヒューマノイドを販売するって、根本的におかしいでしょ?

記憶を改ざんされたおっさんヒューマノイドは、以前は酒に溺れ、ギャンブル依存症だったようです。いや、いったい誰がそんなロボットを買うんだよ。

ピアノの才能に恵まれた少年ヒューマノイド。その繊細さ故に、ちょっとでも自分の思い通りにいかないとクラスメイトに暴力をふるう。いやもう、話にならねえよ、そんな商品。んで、性格の微調整という治療を施したら、すっかりクラスメイトと仲良くなりました。なんだそれ。あんな馬鹿みたいにポカポカ殴りかかってくるロボットと???

もうね、何から何まで話がおかしい。
これがさ、普通の人間だったら問題ないわけです。でも、商品化されたヒューマノイドというアンドロイドでしょ? そんな馬鹿な話があってたまるかという。

やー、期待していたんですが、まさかのこんな作品だったとは…
{/netabare}
=====第6話視聴後、追記です。
{netabare}
もうリアタイで追う気もなくなったので、1週遅れでdアニメで観ました。観終わったあと、思わず口をついて出てきたのが…

うっす! 浅っ!

そりゃそうだろうという感じで、伝統工芸の職人技をコピーして見せる「おぼえるくん」。介護ロボットとしてAIに経験させるために小学校に編入した「パーマくん」。どちらのエピソードも非常に薄く、そしてA、Bパート2部構成のため掘り下げもなく浅いストーリー。

特にBパートの「パーマくん」はひどかった。
ネットで情報共有しているから、ほかの学校で経験したことを反映して性格が変わるという。なんていうか、それでは学校に編入させた意味がないでしょうに。たいしてオチもなく、感動もない。よくもまあ、こんな面白くもないストーリーが書けたものだ…

原作もこうなんですかねぇ…
ちょっと、これは…
{/netabare}
=====第7話視聴後、追記です。
{netabare}
そもそもの話で申し訳ないのですが、ヒューマノイドって何?

なんか、その定義が何も説明されないので、なんだこれ?って話ばかりになってしまうのですよ。例えば今回。

Aパート。息子夫婦と暮らすヒューマノイドのおじいさん。斜面で滑って頭を打ち、人格が変わってしまいました。これを治すために、ヒューマノイド・ライツなんちゃらというジャーナリストの人が怒りながら「治せ(直せ?)」と家族に詰め寄る…みたいな話。

えっと、ロボットが子供を作れるの?
それとも、元は人間だったんだけど、頭にAIを埋め込んで人格をそのままにロボットにしたの? だとしたら、故障した箇所を直すのって当たり前なんじゃないの? で、直ったら元々のおじいさんの性格が復活して、息子に手を上げるようになりましたと。

人間に危害を加えるのはロボットとしてアリなの?

ほらね。普通の人間であれば、こういう風に思うわけ。
特に、この手の近未来的なトリッキーな話であれば、なおさら「いちいち言わなくても分かるだろ」は通用しないんですよ。

これがね、おじいさんが人間で、ドクターがブラックジャックなら、こういう話も成立するんだけど、残念ながらそういった話ではないしね。

あ、話が分かりにくいなんて言ってるわけじゃありませんよ。むしろ薄くて浅いので明快極まりない。それに、別にヒューマノイドが何かの暗喩になっているわけでもないしね。

なので、なんか矛盾というか、不自然極まりない話だなあという。
{/netabare}
=====第8話視聴後、追記です。
{netabare}
まあね、そもそも酷暑残暑のこの時期に、バレンタインデーやらホワイトデーやらの話を構成する時点でセンスが皆無なわけですが…

話もまあ、ひっどいもんでしたね。

そもそもの大前提として、ヒューマノイドであるというのがノイズになって、話に没入できないんです。なんのためにAIに百合感情を持たせるのというテーマの根本的なところから、ヒューマノイドの女の子たちが飲んだり食ったりした排泄物はどうなんの?といった尾籠な疑問まで、なにもかも「どういうこと?」が常に頭に乗っかったまんま観なきゃならんということです。

これって、ある意味「ご都合」のためのヒューマノイド設定なのでは?

いくらブラックジャック先生でも、人間の脳をいじって恋愛感情や性欲を取り去ることはできませんからねぇ。それを、この話に落とし込むためには、手術(というか修理?)することで直せちゃいますというほうが楽ですからね。

んでまあ、オチは「てめえらが好きに想像しろ。考察してみろよオラ」で締めるという。いや、別に施術したかどうか、濁さなくてもどっちでもいいよ。

じゃあ、次回へ引っ張るかっていうと、予告を見るとおそらくヒューマノイドたちの「東京卍リベンジャーズ」を見せられる感じでしょうか。

ここまで観たけど、もうさすがに我慢の限界です。いつか面白くなるはずと思って我慢してきましたが、ここまで、ひとつも面白いと思えませんでした。お好きな方にはごめんなさいね。
{/netabare}

投稿 : 2023/09/05
閲覧 : 362
サンキュー:

6

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