ERRUE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
猫に介護されるご主人
ほのぼの日常系と言われれば???って感じの作品。何故か飼い猫がダメなご主人を介護するアニメ。
{netabare}
制作は『GoHands』でクオリティは高め。他のレビューでは背景頑張ってます系と言われているものの、作画を頑張るどころか手抜きする会社もあるのだから、そこは素直に頑張りを褒めても良いと思う。
リアル感のある3DCGがミスマッチ等の意見もあるが、ご主人のワーカーホリック振りの再現には十分貢献出来ていると感じる。
ただ『家事に勤しむ飼い猫』と『ワーカーホリックな飼い主』のギャップが凄い。確かに多忙なOLの日常が描かれているものの、ご主人の多忙する毎日を見ていると視聴している側も疲れてくる。これも『苦労は買ってでもしろ』『過労は美徳』とかいう日本のアホな根性論の名残なのかもしれない。
折角の癒し枠の『家事が出来るデカ猫』が居たとしても、行動に余裕が無く働き過ぎのワーカーホリックを見ているとゲンナリする。
『自己管理が出来ないご主人を介護する猫』
と言うのは、癒しと言うよりも『呆れ』要素。確かにタイトルにある様に『憂鬱』な気分になる。ただ、それは猫だけで無く視聴側もでは無いか?
着眼点は面白いけど、視聴していて疲れる。特に働きすぎのご主人を見ていると謎の疲労感が出てくる。
{/netabare}
◎2-3話
{netabare}
いやマジでこんなダメ人間いるん?って言いたくなる。
更に料理スキル皆無過ぎて開いた口が塞がらない。
もうワザとやっているだろwと思うレベルで酷い。
卵の殻すら割れないとかマジで言ってんの?
醤油さしの中身全部入れるとか人を馬鹿にしている…。
自分男だけど、料理1年目で和洋中・イタリアン・フレンチの初歩的な奴なら普通に作れますよ…。
アニメの話だから此処までにして置くとして、料理以外に於いてもご主人の家事スキルの無さが常軌を逸している。
この作品の場合、フィクションな部分が『人語を理解できる家事スキルが高いデカ猫』くらいで、残りの要素は現実世界と何ら変わらない話。だから、ただ脳死でワーカーホリックと化したダメな飼い主だけが『異様な存在』として見える。しかも凄くマイナスなイメージで。
まあ、諭吉が割烹着を着てスーパーで買い物をしている絵面もまあ、相当頭おかしいシチュエーションなんだけど、猫好きな人には可愛さが十分に伝わる。
3話まで見て、諭吉に可愛らしさがあるから何とか視聴できるレベルであり、
ご主人しか登場しない回が放送されたら切るかも知れない。
それと、諭吉が憂鬱になるのも分かる気がしますが、自分が感じた印象はそれよりも悪くタイトルも変えた方がウケが良さそう。
”家事スキル皆無のダメご主人に拾われた猫。最強家事スキルでご主人を介護せよ!”
敢えてなろう的なタイトルにした方が、常軌を逸脱したダメご主人を見ても『まあ想像通りだったわw』で終わっていたかもしれない。物語冒頭から『この世界では常識なんだよ』と言いやすいので、ダメご主人が素直にストーリーに溶け込めると思いますね。
{/netabare}
◎感想
何とか最後まで視聴しました。視聴して見て、飼い主が一般常識からかけ離れた
”逸般の誤家庭に住むダメ人間”
のイメージを際立たせないとこのアニメ自体が全く全然面白くならない点に気づきました。その結果
『猫に養って貰っている人間(笑)』
という気持ちで飼い猫の諭吉と共に「やれやれ、このダメ人間は…」と一緒に溜息を付くのが本来の楽しみ方でしょうか?ただ、猫に家事をして貰っているのに、まるで自分の手柄みたいな感じで周囲の評価が上がっていく飼い主の立場は”なろう系を彷彿とさせるチートさ”はありました。主人公がダメ人間で手柄を横取りする場面を見てもイライラしない人にはオススメ。