えたんだーる さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
結論から言えば、ハマりました。
とりあえずのストーリーの構成要素としては:
1. アイドル/俳優に裏方までを含めた芸能界裏話っぽいエピソード
2. 第1話の最後で発生した殺人事件の犯人捜し
(3. クリエイターとして創作関連で一家言ある?)
といった感じにまとめられそうです。原作者が主に描きたいのは1.の方じゃないかと勝手に思ってはいますが良くはわからないですね。
何かとOP主題歌「アイドル」が話題となった本作ですが、毎話の締めでED主題歌「メフィスト」のイントロをいわばBGM的に使う盛り上げ演出についてはこのアニメの良いところの一つとして挙げておきたいです。
原作漫画なんですが、当初アニメ放送開始数か月前だかにピッコマで冒頭だけ読んでいて、その当時はピンとこずに続きを読まずに放置していました。
放送が開始しても、第1話がテレビ放送枠で1時間半ということで視聴には腰が重くて、3話目くらいが終わった時点で「そろそろ観ておかないとこのまま観そびれるだろうな」といった判断で第1話を観始めました。
この第1話の内容については多くは語りませんが1クール分の放送(ないしはストーリー全体)のプロローグ的な位置付けになっていて、これをまとめて1話としたシリーズ構成は適切だったと思います。
結果として第1話でやめられなくて、第3話まで2時間以上一気見してしまう感じで引き込まれました。この3話まででアクアとルビーの双子が芸能人となるであろう道筋がなんとなくついた感じになっています。
その後、アニメと並行する形で原作を読み進めて現在では原作既刊分を読了しています。
アクアとルビー以外に作中で「絶対的アイドル」の地位を不動の物としているアイ、通称「重曹ちゃん」として知られる有馬かな、そしてプロファイリングの天才である黒川あかね、YouTuberとしての専門知識を備えながら動きや台詞で何かと和ませてくれるMEMちょといったキャラクターの強さも本作のウリになっていますね。
私自身は一時期ハロプロ関連グッズを買うくらいのことはあっても熱心な「推し活」めいたものの経験はないのですが、中高一緒だった以来の親友がファンクラブ会員になるような熱心なハロプロファンであり、またある地下アイドルのメンバー(今は引退)の母親と結婚してアイドルの継父になったという強者なため、それなりに身近な話題として本作を観ることができました。
その継父の彼をして「アマプラで『推しの子』観たけど、思っていたのと全然違った。面白い」と高評価だったので、もしかしたら本作はアニメを主に観る層でなくてもウケる要素はあるんじゃないかと考える次第です。
一方、創作関連での一家言については「いろいろ言われてストレス溜まるんだろうな」という部分には多分に同情的になるものの、多くの視聴者にとってはノイズでしかないんだろうなという思いです。
まあ、原作では犯人探しについて一応の収束を見ているのですが「この後どうするんだろう?」って感じですね。
アニメの続編制作決定については、純粋に楽しみに待たせていただきます。