「甲鉄城のカバネリ 海門決戦(アニメ映画)」

総合得点
77.6
感想・評価
309
棚に入れた
1640
ランキング
592
★★★★☆ 3.9 (309)
物語
3.8
作画
4.3
声優
3.8
音楽
3.9
キャラ
3.9

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ネタバレ

蒼い星 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7
物語 : 3.0 作画 : 4.5 声優 : 3.5 音楽 : 4.0 キャラ : 3.5 状態:観終わった

映像は魅力的。

【概要】

アニメーション制作:WIT STUDIO
2019年5月10日に公開された68分間の劇場版アニメ。

監督は、荒木哲郎。

【あらすじ】

産業革命で世界が近世から近代に移り変わろうとした時代。
鎖国せずに蒸気機関が発達した極東の島国の日ノ本は、
武士が支配する幕藩体制のままに鉄道網が列島を縦断していた。

海外で謎のウィルスが蔓延して人間が次々と動く死体の怪物カバネとなり、
そのカバネが人間を襲って噛むことで爆発的に感染し続けていて、
この世界の人間の殆どが、生きてる人間を襲い喰らい血を啜る襲う怪物となっていて、
日ノ本にも上陸。感染してない残った人間たちは鉄道網の要所の駅を要塞化して、
城壁の内側に集落を作って生活していた。

カバネに噛まれてウィルスに感染しながら脳へのウィルス侵食を防いで、
人の意識を失わずにカバネの身体能力を手に入れた主人公・生駒らは、
カバネリの少女の無名や、亡くなった領主の娘でリーダーの四方川菖蒲らの、
仲間とともに動く城塞でもある装甲機関車の駿馬(はやじろ)のひとつ、
甲鉄城で各地を転戦して、天鳥幕府将軍家が治める金剛郭での決戦を終えたが、
鉄道に乗ってのカバネとの戦いは、まだまだ続くのだった。

金剛郭とともに幕府が滅んで半年後、各地で人間の勢力が乱立していた。
新たな戦場は、5年前にカバネに襲われて陥落した北陸の要衝の海門駅(うなとえき)
この地を人間の手に奪還しようとする北陸連合軍に参加する甲鉄城であるが、
本来知能が無く本能のままに人を襲うはずのカバネの統率された行動に、
警戒を覚える生駒だった。

【感想】

これまでの展開の細部の記憶が、かなり曖昧な状態での視聴。
ていうか、美樹本晴彦氏のキャラクター原案を元に江原康之氏がデザインした、
美少女キャラのキャラデザの良さとWIT STUDIOのアクションの格好良さしか印象にないです。

TV版を観てないと固有名詞が意味不明だったりしますが、
ディストピアと化した日ノ本を舞台としたゾンビアクションアニメとして、
WIT STUDIOが得意としているアクロバティックな戦闘作画を今回もシンプルに楽しめるかと。

大量のカバネが動きまくるシーンと若干の止め絵のシーンとが混在していますが、
そこはカロリーコントロールと見るべきか演出の緩急と見るべきか?
静止画部分には演出的な意図は特に無いように感じられました。

ヒロインの無名の御尊顔が美しかったり美術的にも優れている作品ですが、
平均して人物作画はTV版のほうが綺麗だった気も?

と色々言っていますが、EGOISTの主題歌と一緒に、
甲鉄城のメンバーがよさこいを踊るEDの映像がとても良かったので、
観た価値はあったかと?

生駒と無名の恋愛要素、そして敵側の悲劇要素がありますが、
シナリオはシンプルで淡々と進んでいて、
人間同士の対立などの要素があったりしますが、あまり印象には残らないです。
まあ、中だるみ無くすっきりと起承転結をつけて楽しむアクション娯楽中篇として、
自分としては、これはこれで良かったと思います。

近年のアニメをリードする会社のひとつである、
WIT STUDIOがどんなアニメを作りたいのか?

アニメで重要なのはシナリオだの設定だの作画だの演出だのといろいろな意見がございますが、
作画主義のアニメ作りとは近年に始まったことではなく、
アニメーターが自分の腕を見せたいのは昭和のロボットOVAで既にあったことで、
その思想の系譜を受け継いで作られた作品のひとつがカバネリであると思いました。

ヒロインの無名ちゃんが可愛くて好きだと思う人にはおすすめであると同時に、
結局このアニメは続編での結末をつけずに終わるコンテンツであろうことは、
若干、気にはなりました。


これにて感想を終わります。
読んで下さいまして、ありがとうございました。

投稿 : 2023/12/16
閲覧 : 80
サンキュー:

25

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