ERRUE さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:----
盛り上がりに欠ける
バリバリ伝説、頭文字Dなど、作者の過去作はある程度見てきた上での感想です。
他の方がレビューしている通り、藤原拓海、高橋涼介の名前で売っている作品で、今作MFゴーストの主人公(カナタ)の推しポイントに中身が無い。
『この子は藤原拓海の教え子だぞ』
と解説の小柏がアピールしているが、本当にそれだけでした。頭文字Dの中で度々触れられていた“空間認識能力”が異常に高い事くらいしかカナタの凄みに対する情報が無く、カナタの超人的な能力に対する裏付けと言うか納得の行く描写が少ないので『なろう系主人公』の様に見えてしまい残念な印象でした。
此処からはネタバレ
{netabare}
◎特殊なレギュレーションルール
レースに必要なルールの中で、馬力・重量といった制限が無い。これは過去の頭文字Dの様に「主人公が非力な86で大排気量の車をぶち抜く」絵面が欲しいから設定したルールにしか見えませんでしたね。
◎ヒロインが性格ブス
これは本当にウンザリした部分で、頭文字Dの茂木夏樹を思わせる苛立ちがあり、自己中心的な言動にイライラしました。
◎藤原拓海の不敗神話に頼り過ぎたストーリー
MFゴーストの世界観を説明する為『プロジェクトDの関係者の現在』が重点的に映る。
『藤原拓海はあれからどうなった??、彼は今何をしている??』
と言う話しか出て来ない。アニメの中で『片桐夏向』の名前が実況からよく挙がるけど、『藤原拓海』の名前も連呼されている。
◎これは何処かで見覚えがあるぞ~
富士山の麓で起こる『白い悪魔(濃霧)』で、カナタがアクセルを緩めずに前方のスポーツカーとの距離を詰めるシーンは、頭文字Dで高橋啓介が零との対戦でやったシーンの焼き直しでした。
また、終盤になって判明したカナタの「空間認識能力」はFinalStageで乾 信司が得意としていた事。やはり過去作で登場したものばかりでした。
{/netabare}
◎感想
{netabare}
視聴してみて、頭文字Dの二番煎じ感があります。片桐夏向より藤原拓海のエピソードの尺が長いのもそのせいか…。
また、頭文字Dの呪縛みたいなものとして『非力な車が大排気量の車に勝つ』設定が捨てられなかったのか、今作でも『86でスポーツカーをぶち抜く』設定が採用されたのか?と思ってしまいました。
{/netabare}