「君に届け 2ND SEASON(TVアニメ動画)」

総合得点
86.2
感想・評価
1857
棚に入れた
9687
ランキング
205
★★★★☆ 4.0 (1857)
物語
4.1
作画
3.9
声優
4.0
音楽
3.8
キャラ
4.1

U-NEXTとは?(31日間無料トライアル)

ネタバレ

JJ1G さんの感想・評価

★★★★★ 4.1
物語 : 4.5 作画 : 4.0 声優 : 5.0 音楽 : 3.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

ピュアな主人公二人組も勿論良いけれど

「風早にアンタは無理。
アンタあれだね。アタシが男だったら良かったのにね。
そしたら アンタの汚いところ 全部解ってやるのに」
(矢野あやねから胡桃沢梅への詞:最終話)

やっべー カッコイイ。



風早への思いを誰にも悟られぬよう振舞ってきた胡桃沢。
そんな思いをいとも容易く見抜いた矢野。
出会う時と場所が違ったなら大親友になったかもしれないふたり。
同じ人を好きになったなら間違いなく真のライバルになったであろうふたり。
そんなふたりの織り成すこのシーンが大好きなんです。



人は「自分のことを解ってもらえた」って感じるだけで心が動く。
だから最終話の廊下のシーンで5人組の女の子は矢野達とのやり取りの後
素直に泣くことが出来たんじゃないだろうか。そうしてただただ泣くことによって
自分たちの風早への恋心にピリオドを打つ事もそれなりに出来るんだと思うんです。

さて ふたりの(オマケもひとりいるんだけど)このシーン。
「風早に(ここでちょっと溜めを作ってから)アンタは無理」
恐らく 中学時代からこの日まで他者に心の内を吐露することなど無かったであろう彼女は
この台詞を聞いて頬を紅潮させます。
この時の胡桃沢の心中はどうなのか自分的にはよくわからないのですが・・・
黒沼爽子と風早翔太が”きちんと言葉に出来ずに繰り返す齟齬”を描く今回のセカンドシーズンの中で 矢野あやねの言葉は続きます。
「アンタあれだね。アタシが男だったら良かったのにね。そしたら
アンタの汚いところ 全部解ってやるのに」
同情でも憐憫でも許しでもなく 彼女の口から真摯に紡ぎ出された言葉は”全肯定”でした。
この瞬間に 胡桃沢は矢野に「解ってもらえてる」と悟ったんじゃないのかなぁ。
思ってきた長さも思いの強さも 思いを叶えるために誰よりも行動をしてきたことも
叶わぬと知りつつ何もせずにはいられなかった日々とその想いさえも・・・。

「余計な・・・お世話よ」そう言った瞬間に溢れ出し始める涙を顔を背けつつ指で拭い 胡桃沢梅は言葉を続けます。
「これでようやく終われるんだなって思ったら ちょっとほっとしただけ」
自分のことを一番解ってくれているであろう相手に自らの恋の終わりを言葉で告げ 彼女は立ち去ります。

やっべー このふたり 本当にカッコイイ。



良いストーリーには良い脇役が付きものなんだけどこのふたりは本当にいいなぁ。
このふたりがつるんで互いにテンションを上げながら 深く静かに男漁りをする図を見てみたいw
北幌高校が魔女の釜の底になりそうでワクワクする。
サードシーズン実現の暁には是非そんなストーリーをTVオリジナルで見せていただきたいです。

投稿 : 2012/04/26
閲覧 : 247
サンキュー:

5

君に届け 2ND SEASONのレビュー・感想/評価は、ユーザーの主観的なご意見・ご感想です。 あくまでも一つの参考としてご活用ください。 詳しくはこちら
君に届け 2ND SEASONのレビュー・感想/評価に関する疑問点、ご質問などがございましたら こちらのフォーム よりお問い合わせください。

JJ1Gが他の作品に書いているレビューも読んでみよう

ページの先頭へ