「ぼくらの(TVアニメ動画)」

総合得点
81.9
感想・評価
1884
棚に入れた
9785
ランキング
380
★★★★☆ 3.7 (1884)
物語
4.0
作画
3.4
声優
3.6
音楽
3.9
キャラ
3.7

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どうまん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4
物語 : 4.0 作画 : 3.5 声優 : 4.5 音楽 : 5.0 キャラ : 5.0 状態:観終わった

大福ではなく、大福の中の餡

●感想
原作未読での視聴。

2話からの急展開から話は進み、物語の規模も拡大していく。
一方で話の焦点は常に登場人物の子供たちに向けられていて、1人1人が物語の過程で思春期の子供らしく「生きる意味」や「生きる目的」、「世界における自分の意味」を知るという、ロボット物としては他に類を見ないほどミクロな視点から作り上げられている。

子供たち1人1人の背景がしっかりと描かれている(と言うよりもそうならざるを得ない構成である)ので、各話ごとのテーマがはっきりと伝わり、結果考えさせられる事がとても多くなる。
全員どこか普通ではないものの、その事自体が思春期の子供特有の「特別性」を示していると捉えれば、ある意味では全体としてメタ的な作りになっているとも言えそうではある。

ロボットの仕組みや原理に関しての説明を一切排しているというのも、結局のところ、話の主点がロボットではないという事の証左なのだろう。
なのでロボットの外面よりも、コックピットから見た世界の方がずっと動きがあるし、またロボットの中で起こる動揺も、よく見てとれる。

●終わり方等々
アニメ自体は原作が終わる前に放映されたため、物語の終わり方は原作と異なっている。
なので作者の本来意図した結果なのかどうかは定かでないが、個人的には可もなく不可もなくといった印象を受けた。
というのも物語の主幹はやはり登場人物の描写であって、終盤近くの大局的な話は、風呂敷を広げたからには畳むよりないというだけの、あくまで付け加えられた物でしかない。
とりわけ、アニメオリジナルの締めくくり方であるならば。

○こんな人向け
・しんみりとなる話を見たい
・OP曲である「アンインストール」が好き

投稿 : 2012/06/28
閲覧 : 225
サンキュー:

3

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